表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

プロローグ

<???>










「嫌だっ‼︎‼︎こんな世界、違う違う違う違う違うぅぅぅ…」


どこか遠く霞んで見える記憶だ。穴だらけな服を着た1人の少年が頭を抱えて泣き叫んでいる。そんな時、ふと別の声が聞こえた。少年の頭の中からだろうか。


『落ち着け』

「こんなのが落ち着いてられるかっ‼︎‼︎」


少年は、その声を振り払うかの様に頭を振り続ける。

叱るかのようにその声は続けた。


『俺を呼び出したのはお前だろうが。お前は俺の言う事を聞いとけ。』

「うぅぅぅぅぅ…」

『いいか?お前は、もう一度この世界を創り直す事が出来る。その力を使ってな。だが…』

「だがなんだっ」


その声は声を詰まらせたが、言葉を続けた。


『お前の記憶は全て消え、この世界の存在自体も消える』


「……は?」


少年は、一時言葉を失った。


「消えるってなんだよ…。あの子は?あの子の事は誰が覚えてられるんだよ…?」

『…それ以前に、,,あの子’’はもうこっちにはいないだろ。覚えるも何もない。』


その声は、急にやけに冷たく少年の頭で響いた。


「でもっ『でもじゃない。この世界はもう無いも同然だ。お前が願えば、また世界は創り直される。お前次第だがな。』


機械の様に言葉を紡いでいく声


「ううっ」

『どうするんだ?』

「僕はっ、僕はっ…‼︎‼︎」


聞かれる前に、少年の心は決まっていた。


「もう二度とこんな事は繰り返させたくない…絶対、絶対終わらせてみせる‼︎もう一度、世界に光をっ……‼︎‼︎‼︎」


その瞬間、少年の体からは燃えるような光が溢れて出ていた。


『ほぉ、そうか。あぁ、忘れてたが…』


その時にはもう、世界は崩れ始めていた。


『まぁ、いいか。向こうでも、いつかは絶対に思い出してよ。せいぜい頑張ってよ。次の【ユーイ】。』


そう言い終わらないうちに、世界は白に包まれる。

まだ、何にも汚されてない純白に………………………

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ