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晴れの国で、恋をした  作者: 櫻木サヱ
すれ違う想いと、文化祭の奇跡

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82/83

告白?それとも誤解?

文化祭も終盤、校舎の中は片付けと笑い声であふれていた。

美咲は教室の後片付けをしておったが、心は落ち着かん。


(さっき、悠真と里奈……)

目の端に焼きつく二人の距離感が、胸をぎゅっと締め付ける。


「美咲、手伝うけぇ」

美月の声に少しほっとして振り向く。

「ありがと…」

「でもな、無理せんのんよ。悠真らのことは、後で整理できるけぇ」

美月の言葉に、ほんの少し笑みがこぼれる。


その頃、体育館のステージ裏。

悠真は里奈に話しかけておった。

「里奈、今日の手伝い、ありがとうな」

「うん、楽しかったよ」


里奈の頬が少し赤く染まり、声も震える。

その様子に悠真の心は少しざわつくが、

彼は微笑んで、「でもな、わしの気持ちはまだ決められん」

──誠実に向き合うその言葉。


そして、階段を降りる途中、美咲が体育館裏をちらっと見た瞬間、

二人が手を触れそうな距離で笑い合うのを目撃してしまう。


「……やっぱり、そうか」

胸の奥がぎゅっと締めつけられ、少し涙がにじむ。

けれど、美咲は深呼吸して、微笑みを作る。


「うちは…笑顔でおる」

自分に言い聞かせるように、そっと拳を握った。


悠真は里奈の手に触れたまま、ふと気づく。

(美咲……見とるやろうな)

彼は視線を外さず、そっと微笑む。


三人の胸の中で、

誤解と本音が入り混じったまま、

まだ答えは出せんけれど、

確かな想いだけは確かに流れていた。


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