ラズベリーみたいな
放課後の河川敷――悠真、美咲、里奈の三人は、昨日の小さなすれ違いを少しずつ整理しながら歩いていた。
美咲が小声でつぶやく。
「……悠真くん、昨日のこと、ちょっと誤解しちゃったかもしれん」
悠真はにこやかに微笑み、肩を軽く叩く。
「……ああ、わしも少し気ぃつかったけど、もう大丈夫じゃ。二人とも大事に思っとるけぇ」
その瞬間、美咲と里奈の表情がほっと緩む。
(……悠真くん、やっぱり優しい……わし、焦らんでええんじゃな)
(……わしも、悠真くんを信じてええんじゃな……)
二人は自然と距離を縮め、肩が触れそうになる瞬間もある。
悠真はそれを敏感に感じ取り、軽く微笑みながら手を差し伸べる。
「……二人とも、無理せんでええぞ」
川沿いに吹く風が三人の髪を優しく揺らし、夕陽の光が川面に反射してキラキラ輝く。
三角関係の微妙な距離感は少しずつ縮まり、甘酸っぱい胸キュンの瞬間が生まれる。
美月は遠くからにやにや観察しており、ライバルも小さく影をちらつかせる。
(……ふふっ、まだまだ波は立つけど、今回は少し落ち着いたのう……)
誤解は小さく解け、微妙な距離は縮まった――
でも、青春の甘酸っぱさと切なさはまだ消えず、川沿いの夕風のようにそっと揺れ続ける。
三人の心の距離は、ほんの少しだけ近づいた――
だが、次の試練やドキドキは、まだまだ続くのであった……




