小さなドキドキ♡♡♡
放課後の学校。悠真、美咲、里奈の三人は、図書室で少し一緒に勉強していた。
だが、ほんの些細なすれ違いが、胸の奥に小さな波を立てる。
美咲がメモを渡そうとした瞬間、里奈も同じタイミングで悠真に何かを渡そうと手を伸ばす。
「……あっ、ごめん……」
二人の手が少し触れ合い、ほんの一瞬だけぎこちない空気が流れる。
悠真はすぐに手を引き、にこやかに微笑む。
「……わし、大丈夫じゃけぇ、気にせんでええぞ」
しかし、美咲の心は一瞬だけざわつく。
(……悠真くん、里奈に気ぃとられたんじゃろうか……わし、ちょっと嫉妬しとる……でも、焦ったらあかん……)
里奈もまた、心の奥で小さく胸を高鳴らせる。
(……美咲、悠真くんと仲良くしとるんじゃ……でも、わしも諦めんけぇ……)
悠真は二人の微妙な心の動きを敏感に感じ取り、そっとフォローする。
「……二人とも、無理せんでええぞ。わしは二人とも大事に思っとるけぇ」
その言葉に、美咲は少し安心し、里奈も頬を赤らめながら微笑む。
川沿いの風景や夕陽の光を思い浮かべながら、三人の心は再び少し落ち着く。
しかし、教室や校舎の隅には美月やライバルがにやにやと観察しており、次の小さな波を立てる準備をしている。
(……ふふっ、まだまだ青春劇は続くのう……)
小さなすれ違い、誤解、微妙な距離感――
それでも、悠真の誠実さと二人の心の柔らかさが、再び胸キュンの瞬間を生み出す。
青春の甘酸っぱさと切なさは、今日も川沿いの風のようにそっと揺れ続ける――




