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晴れの国で、恋をした  作者: 櫻木サヱ
新学期の×××

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50/67

どんな、気持ち?

翌日の放課後、里奈は学校帰りの川沿いで悠真に声をかける。

心臓がドキドキして、手が少し震える。


(……わし、昨日のこと……美咲と悠真があんなに近かったの、見てしまった……でも……わしの気持ちも、伝えんと……)


悠真はベンチに座り、川面をぼんやり見つめる。

「……里奈、どうしたんじゃ?」

その一言に、里奈の胸はさらに早鐘のように打つ。


「えっと……昨日、ちょっと……聞きたいことがあって……」

声は小さく、でも真剣さがこもる。


悠真は里奈をじっと見つめ、微笑みを浮かべる。

「……なんでも聞いてええぞ」


里奈は勇気を振り絞り、少し離れた距離から悠真の目を真っ直ぐに見る。

「わし……悠真くんの気持ち……ほんまは、誰にあるんか……知りたいんじゃ……」


悠真は一瞬息をのむが、優しく答える。

「……わしの気持ちは、美咲も里奈も大事じゃ。どっちか一人に決めるわけじゃない……」


里奈の胸はぎゅっと締め付けられる。

(……やっぱり、悠真くんは……誠実すぎる……でも、わしも大事に思ってくれとる……)


川沿いを吹き抜ける風が、里奈の髪をそっと揺らす。

里奈は少し笑みを浮かべ、勇気を出して手を差し出す。

「……わしも、そばにおってもええんか?」


悠真はその手を軽く握り、にっこり笑う。

「……もちろんじゃ、里奈」


里奈の心は胸キュンと切なさでいっぱいになる。

(……わし、嬉しい……でも、まだ美咲のこともある……三角関係はやっぱり複雑じゃ……)


遠くの木陰から、美月がにやにや見守る。

(……ふふっ……あんたたち、まだまだ動くのう……面白いのう)


夕陽が川面を染め、長く伸びる影が二人とベンチに座る里奈に落ちる。

甘酸っぱく、切なく、でも心が温かくなる時間――

里奈はその中で、自分の気持ちと悠真の誠実さをそっと胸に刻む。


「……よし、わし……ちゃんと気持ち伝えて、悠真くんのそばにおろう……」

里奈は小さくつぶやき、少しずつ前に進む決意を固めた――

青春の三角関係は、まだまだ甘酸っぱく切なく動き続けるのだった。


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