表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
晴れの国で、恋をした  作者: 櫻木サヱ
新学期の×××

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

48/67

距離感

夕方の川沿い、公園のベンチに座る悠真と里奈を、美咲は少し離れた場所から見つめていた。


(……え……里奈と悠真、なんで……手繋いどるん……!?)

胸の奥がぎゅっと締め付けられ、心臓が早鐘のように打つ。

美咲の頬は赤くなり、息が少し詰まる。


二人の距離は、ただの友情ではないことを示していた。

里奈が少し照れながらも悠真に寄り添い、悠真もそれを受け入れるように微笑む。


(……悠真くん……わしのことも大事って言ったのに……でも、里奈のことも……)

胸の奥で、切なさとドキドキが入り混じる。


美咲は小さくため息をつくが、涙は見せずに気持ちを整理する。

(……わし、まだ好きじゃけど……焦ったらあかん……悠真くんの気持ちも、里奈の気持ちも、大事にせんと……)


遠くで木陰から美月がにやにや見ているのに気づき、少し恥ずかしさと照れくささが込み上げる。

(……美月、見とるんか……でも、まあええか……)

美咲はぐっと唇を噛み、気持ちを落ち着ける。


悠真と里奈が手を握ったままベンチで笑い合う様子を見て、美咲は少し胸が苦しくなる。

(……でも、わし……諦めん……わしも悠真くんのそばにおりたい……)


夕陽が川面をオレンジ色に染め、長く伸びた影が二人とベンチに座る美咲に重なる。

甘酸っぱさ、切なさ、そして少しの勇気――

美咲の心の中は、全部入り混じった青春の一ページになった。


「……よし、わしも……ちゃんと気持ち伝えんと……」

美咲は深呼吸して立ち上がる。

里奈と悠真の距離に胸が苦しくなるけど、その胸の痛みが、同時に勇気をくれる――


公園の夕陽の中、三角関係は少しずつ動き出す。

美咲、里奈、悠真――誰の心も揺れながら、それぞれの青春が鮮やかに描かれていく――。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ