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晴れの国で、恋をした  作者: 櫻木サヱ
新学期の×××

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43/101

告白

放課後の校庭は、夕陽に染まった芝生がオレンジ色に輝き、風がやさしく吹き抜ける。

美咲は胸に秘めた想いを整理しながら、深呼吸して足を前に運ぶ。

(……よし、今日こそは……悠真に自分の気持ち、ちゃんと伝えんと……)


悠真はベンチに座り、少し疲れた様子で空を見上げていた。

(……わし……美咲も里奈も大事じゃけど……どうすればええんじゃろ……)

心の中で葛藤しながらも、優しい微笑みを浮かべる。


「悠真……あのね、わし……」

美咲の声が少し震える。

悠真は振り返り、真っ直ぐに美咲の目を見つめる。

「……どうしたんじゃ、美咲」

その声に、彼女は胸の奥で少し安心する。


その瞬間、里奈も校庭に現れ、悠真に向かって歩く。

「悠真くん、わしも……」

二人の告白が同時に飛び出し、空気が一瞬ピタリと止まる。


悠真は深呼吸し、両手を軽く広げて、誠実に答える。

「……わしは、美咲でも里奈でもええ……どっちも大事じゃけぇ、ごめんの」


美咲と里奈は驚きと切なさで言葉を失う。

その誠実な態度に、胸に少し温かさが広がる。

(……悠真はわしらを平等に思っとる……)

でも胸の奥には、まだ少しの葛藤と切なさが残る。


美咲は視線を落とし、里奈も微かに目をそらす。

夕陽が長く伸びた影を二人に落とし、風が髪を優しく揺らすたび、甘酸っぱい余韻が二人の胸に広がる。


悠真は少し笑って、二人に向かって言った。

「……でもな、わしはお前たち二人の気持ちを大事に思っとる。焦らんで、ゆっくり考えんさい」

その言葉に、美咲も里奈も少し心が軽くなる。


遠くで美月が見守る。

(……あんたたち、まだまだ揺れとるけど……これが青春じゃ……)

友情と恋心、甘酸っぱく切ない時間が、静かに校庭に流れる。


三人はそれぞれの胸に想いを抱えながら、夕陽の中で少しずつ前に進む決意を固めた――。

青春の甘酸っぱさと切なさ、友情と恋心が混ざり合う、一番大切な瞬間が確かに刻まれたのだった。


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