告白
放課後の校庭は、夕陽に染まった芝生がオレンジ色に輝き、風がやさしく吹き抜ける。
美咲は胸に秘めた想いを整理しながら、深呼吸して足を前に運ぶ。
(……よし、今日こそは……悠真に自分の気持ち、ちゃんと伝えんと……)
悠真はベンチに座り、少し疲れた様子で空を見上げていた。
(……わし……美咲も里奈も大事じゃけど……どうすればええんじゃろ……)
心の中で葛藤しながらも、優しい微笑みを浮かべる。
「悠真……あのね、わし……」
美咲の声が少し震える。
悠真は振り返り、真っ直ぐに美咲の目を見つめる。
「……どうしたんじゃ、美咲」
その声に、彼女は胸の奥で少し安心する。
その瞬間、里奈も校庭に現れ、悠真に向かって歩く。
「悠真くん、わしも……」
二人の告白が同時に飛び出し、空気が一瞬ピタリと止まる。
悠真は深呼吸し、両手を軽く広げて、誠実に答える。
「……わしは、美咲でも里奈でもええ……どっちも大事じゃけぇ、ごめんの」
美咲と里奈は驚きと切なさで言葉を失う。
その誠実な態度に、胸に少し温かさが広がる。
(……悠真はわしらを平等に思っとる……)
でも胸の奥には、まだ少しの葛藤と切なさが残る。
美咲は視線を落とし、里奈も微かに目をそらす。
夕陽が長く伸びた影を二人に落とし、風が髪を優しく揺らすたび、甘酸っぱい余韻が二人の胸に広がる。
悠真は少し笑って、二人に向かって言った。
「……でもな、わしはお前たち二人の気持ちを大事に思っとる。焦らんで、ゆっくり考えんさい」
その言葉に、美咲も里奈も少し心が軽くなる。
遠くで美月が見守る。
(……あんたたち、まだまだ揺れとるけど……これが青春じゃ……)
友情と恋心、甘酸っぱく切ない時間が、静かに校庭に流れる。
三人はそれぞれの胸に想いを抱えながら、夕陽の中で少しずつ前に進む決意を固めた――。
青春の甘酸っぱさと切なさ、友情と恋心が混ざり合う、一番大切な瞬間が確かに刻まれたのだった。




