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晴れの国で、恋をした  作者: 櫻木サヱ
新学期の×××

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43/67

告白

放課後の校庭は、夕陽に染まった芝生がオレンジ色に輝き、風がやさしく吹き抜ける。

美咲は胸に秘めた想いを整理しながら、深呼吸して足を前に運ぶ。

(……よし、今日こそは……悠真に自分の気持ち、ちゃんと伝えんと……)


悠真はベンチに座り、少し疲れた様子で空を見上げていた。

(……わし……美咲も里奈も大事じゃけど……どうすればええんじゃろ……)

心の中で葛藤しながらも、優しい微笑みを浮かべる。


「悠真……あのね、わし……」

美咲の声が少し震える。

悠真は振り返り、真っ直ぐに美咲の目を見つめる。

「……どうしたんじゃ、美咲」

その声に、彼女は胸の奥で少し安心する。


その瞬間、里奈も校庭に現れ、悠真に向かって歩く。

「悠真くん、わしも……」

二人の告白が同時に飛び出し、空気が一瞬ピタリと止まる。


悠真は深呼吸し、両手を軽く広げて、誠実に答える。

「……わしは、美咲でも里奈でもええ……どっちも大事じゃけぇ、ごめんの」


美咲と里奈は驚きと切なさで言葉を失う。

その誠実な態度に、胸に少し温かさが広がる。

(……悠真はわしらを平等に思っとる……)

でも胸の奥には、まだ少しの葛藤と切なさが残る。


美咲は視線を落とし、里奈も微かに目をそらす。

夕陽が長く伸びた影を二人に落とし、風が髪を優しく揺らすたび、甘酸っぱい余韻が二人の胸に広がる。


悠真は少し笑って、二人に向かって言った。

「……でもな、わしはお前たち二人の気持ちを大事に思っとる。焦らんで、ゆっくり考えんさい」

その言葉に、美咲も里奈も少し心が軽くなる。


遠くで美月が見守る。

(……あんたたち、まだまだ揺れとるけど……これが青春じゃ……)

友情と恋心、甘酸っぱく切ない時間が、静かに校庭に流れる。


三人はそれぞれの胸に想いを抱えながら、夕陽の中で少しずつ前に進む決意を固めた――。

青春の甘酸っぱさと切なさ、友情と恋心が混ざり合う、一番大切な瞬間が確かに刻まれたのだった。


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