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晴れの国で、恋をした  作者: 櫻木サヱ
新学期の×××

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41/68

偶然の接近

昼休み、校庭の片隅での出来事。

悠真は図書館に向かう途中、里奈が荷物を落として困っているのを偶然見つける。


「おっと、気をつけんと……」

悠真は慌てて駆け寄り、里奈の荷物を拾おうと手を伸ばす。

その瞬間、二人の手が触れ、偶然ながらも体が少し近づく――。


里奈は頬を赤くしながらも笑顔でお礼を言う。

「ありがとう、悠真くん……」

その一言で、悠真の胸がぎゅっと締め付けられる。

(……わしも、少しドキドキしとるんじゃな……)


しかし、その光景を美咲が偶然目撃してしまう。

胸の奥がぎゅっとなり、視線を逸らせない。

(……やっぱり、まだわしの心はざわつく……でも、悠真は誠実なんじゃ……)

美咲は深呼吸して、少し冷静さを取り戻す。


悠真は里奈に微笑みながら言う。

「荷物、大丈夫か?」

「うん、大丈夫……ありがとう、悠真くん」

微妙な距離の中での言葉に、二人の胸の奥が少し高鳴る。


遠くで美月が二人を見守る。

(……あんたたち、微妙に距離縮まっとる……でも、わしがおらんと面倒なことになるかもしれん……)

友情と切なさ、微かな胸キュンが美月の目に映る。


その後、教室に戻る道中も、悠真と里奈の距離は自然と近くなる。

美咲は胸の奥で切なさと少しの嫉妬心を感じつつ、自分の気持ちを整理しながら歩く。

夕陽が校庭を赤く染め、長い影が三人を包む――甘酸っぱい余韻と青春の胸キュンが静かに広がっていった。


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