表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
晴れの国で、恋をした  作者: 櫻木サヱ
うちらの、岡山

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
4/101

ばか!ドキドキしたじゃろ!

放課後の教室は、いつもより静かだった。

クラスメイトたちはまだ掃除や部活で残っているが、渚は自分の机で荷物をまとめていた。

「今日もふつーじゃのに…なんで心臓バクバクするんじゃろ」

渚は独り言をつぶやく。目の前にいるのは、悠真ではないのに、思い出すだけで胸がぎゅっと締め付けられる。


そのとき、背後から声が聞こえた。

「おい、渚!」

振り返ると、悠真が教室にいた。掃除道具を持ちながら、少し困った顔をしている。


「ば、ばか…何しょーるん?」渚は慌てて言う。

「え、掃除手伝おうと思って…」

悠真は真面目に答えるが、その真剣な表情に渚は思わず心臓が跳ねる。


「…でも、あんたが来ると、なんか恥ずかしいんよな」

思わず口に出してしまった自分の言葉に、渚は真っ赤になる。

悠真も少し微笑み、「そ、そうか…」と小さな声で返す。


掃除をしながら、二人の距離は自然と近づく。

「この子、やっぱり…面白いな」

悠真は心の中でつぶやき、渚の明るさと純情さに惹かれている自分に気づく。


渚もまた、悠真と同じ空間にいるだけで胸がぎゅーっとなるのを感じていた。

「うち…なんでこんなにドキドキするんじゃろ…」

ギャルで派手な見た目の自分が、恋に奥手で純情な一面を見せてしまっていることに、少し戸惑う。


掃除が終わり、帰る時間になった。

二人は校門まで一緒に歩くことになった。

「じゃあ、また明日な」悠真が少し照れた様子で言う。

「うん…またな」渚も自然に答えるが、心の中は嵐のようにドキドキしていた。


夕暮れの倉敷の街は、金色に染まっていた。

渚の金髪も夕日に映えて輝く。

「恋って…こんなに胸がぎゅーってなるんじゃな」

派手なギャルでも、純情な心は隠せない。

今日の小さな事件が、二人の距離を少しだけ近づけた――そんな1日だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ