それぞれの想い
悠真からの「ごめん」を聞いた後、校庭には静かな時間が流れる。
美咲は少し俯き、胸の奥でぎゅっと何かが締め付けられるのを感じる。
(……やっぱり、わしの気持ちは届いたんじゃ……でも……応えられんのは、仕方ない……)
涙がじんわり滲むけど、美咲は少し笑みを浮かべる。
(……これで前に進める……悠真のためじゃなく、わし自身のために……)
一方の里奈も、少し寂しそうな表情を見せるけれど、胸の奥で何かが整理されていく。
(……悠真くん、誠実に向き合ってくれた……ありがとう……わしも前に進まんと……)
小さく頷き、夕陽に染まる校庭をゆっくり歩き出す。
遠くで美月は二人の背中を見つめ、微笑む。
(……みんな、少しずつ強くなっとる……これが友情の力じゃな……)
美咲も里奈も、それぞれの想いを胸に、未来への小さな一歩を踏み出した――。
悠真への恋心はまだ少し残るけれど、切なさと胸キュンの余韻を抱えつつ、三人は少しずつ成長していく。
夕陽が沈み、校庭に影が長く伸びる中、三角関係の火花は一旦静かに落ち着く――。
でも、物語の甘酸っぱい余韻は、まだこれからの展開に続いていく……。




