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晴れの国で、恋をした  作者: 櫻木サヱ
恋の始まり、方言まじり

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38/67

ごめん

夕陽が校庭を橙色に染める中、悠真は深く息を吸った。

美咲と里奈、それぞれの目が真剣に彼を見つめている――。


(……わし……二人とも大事じゃけど……どうしても、気持ちに応えきれん……)

胸の奥で迷いと痛みが渦巻く。

心の中で何度も自分に言い聞かせる。


「……美咲、里奈……わし、ちゃんと言わんといけん」

悠真の声は少し震え、でも真剣そのものだった。


美咲は息をのんで見つめる。

里奈も小さく肩を揺らしながら、覚悟を決めた目で待っている。


悠真はまず美咲に向かって言った。

「美咲……わし、あんたの気持ちはめっちゃ嬉しいんじゃ。でも……わしは今、全部の想いに応えられん……本当に、ごめん」

美咲の胸がぎゅっと締め付けられ、涙がじんわり溢れる。

「……う、うん……分かった……」

声は小さくても、心の奥では理解している。


続けて里奈にも視線を移す。

「里奈……わしも、あんたのこと大事に思っとる……でも、今は応えきれん……ほんまにごめんな」

里奈は少し驚き、でも頷く。

「……うん……ありがとう……悠真くん……」


二人に謝る悠真の姿は、真剣で誠実で、胸を打つ。

心の奥で痛みはあるけれど、これ以上二人の気持ちを曖昧にして傷つけたくない――その誠実さが、彼の胸に宿っていた。


遠くから美月が見守る。

(……悠真、ちゃんと向き合ったんじゃな……やっぱり、あんたは真面目じゃ……)

友情と切なさが混ざるまなざしで、美月は二人の関係を見守る。


夕陽が沈みかけ、校庭の影が長く伸びる。

美咲も里奈も、悠真の真剣な「ごめん」を受け止め、少しずつ気持ちを整理していく――。


(……切ないけど……これが、みんなのため……)

悠真の胸には、誠実さと少しの切なさが残りながらも、未来への小さな希望が芽生えた――。


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