不意打ちの恋敵
放課後の商店街、オレンジ色の夕焼けが街を染める中、
美咲は悠真と並んでカフェのテラス席でタピオカをすすっていた。
「なあ、これめっちゃうまいな!」
「じゃろ?ここのん、岡山でいっちゃん人気なんじゃけぇ」
無邪気に笑う悠真の横顔を見つめながら、
美咲の心はドキドキでいっぱい。
──でも、突然の声。
「悠真〜!偶然ここにおったんじゃな!」
振り返ると、黒髪ロングで清楚系の美羽がにっこり笑って立っていた。
幼なじみで、悠真とは昔から仲良し。
「美羽!?なんでここに…」
「偶然よ〜、今日は部活休みじゃったけぇ」
自然に悠真の横に座る美羽。
美咲は思わずカップを握りしめた。
(……なんで、そんな自然に座れるん……)
二人の会話は楽しそうで、笑い声が響く。
美咲は焦りつつも、負けじと笑顔を作った。
「へ〜、仲ええんじゃな〜。初恋とか?」
美羽の目が一瞬だけ鋭くなる。
悠真は完全鈍感に「え?昔からの友達よ」
放課後、友達の彩香にこのことを話すと、
「ほら〜、ライバル登場じゃん。ここから駆け引き開始じゃな!」
美咲は悔しいけど、ちょっとワクワクしていた。




