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ギルド会議と次なる任務

ギルド本部〈蒼銀の剣〉の作戦室は、普段は静かな場所だが、今日は緊張が張り詰めていた。壁際の時計が静かに時を刻む中、ギルドメンバーが一堂に会している。


「全員、揃ったな」


低く響く声が静寂を破る。ギルドマスター、クラウス・アーシェンバッハが立ち上がった。彼の白髪交じりの口髭と鋭い眼光は、かつて“S級魔斬り(アークスレイヤー)”と呼ばれた剣士の風格を未だに漂わせていた。


長机を囲むのは、Sランクのユリウス・レインハルト、ユノ・クレアヴェール、レオン・グランバード。

Aランクのガロウ・ブラッドハルト、カレン・アイゼナッハ。

そしてBランクのエルド・ヴァルガス、リオ・フェンリス、Cランクのリリィ・エアハルトが並んでいる。


そして壁際では受付嬢のシエラが静かに議事録を取っている。


「先日、東の〈灰の谷〉にて発見された遺構群の調査隊から、連絡が途絶えた。」


クラウスは地図を広げ、指先で〈灰の谷〉を指した。


「王国直属の調査隊だが、我々〈蒼銀の剣〉にも正式に協力要請が来ている。規模を鑑み、Sランクの対応が必要だ。」


「〈灰の谷〉は魔力の乱れも大きい地域。異常気象も観測されていると聞いています。」


ユノは冷静に状況を説明し、ユリウスの方を見た。


「この任務は、ユリウス、私、二人で向かうべきだと考えています。ほかのメンバーは別の任務が控えていますし、万全を期しましょう。」


ユリウスはゆっくりと頷いた。


「分かった。俺たち二人で進めよう。俺の剣術とお前の氷魔術で、最善を尽くそう。」


ユノは少しだけ微笑んだ。


「前に、一緒に任務に行くって約束したわよね。お互い、無理せず支え合いましょう」


カレンはユリウスに向かって、少し照れたように声をかける。


「ユリウス様、くれぐれもお気をつけて。私も、いつか必ずご一緒できる日を楽しみにしております!」


彼女の真剣な眼差しに、ユリウスはわずかに微笑んだ。


リオは静かに席を立ちながら、落ち着いた口調で言った。


「俺たちはこっちで情報整理と補給計画を進めます。無理はしないでくださいね。」


「わたしとエルドくんはいつも通り依頼をこなします!」


リィの明るい声にエルドも頷き、笑みを浮かべて言った。


「留守中は俺らに任せとけ!」


クラウスは最後に再度、メンバーの顔を見渡す。


「出発は三日後だ。準備を怠るな。〈灰の谷〉は魔力の乱れが激しく、予測不能な事態も想定される。油断は禁物だ。」


ギルドの仲間たちの緊張が一気に高まる。


ユリウスは作戦室の窓から外の空を見上げた。彼の心には確固たる覚悟があった。


「ユノと二人で、無事に帰還する。必ず――」


静かに誓いを胸に秘め、会議は終わった。


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