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魔法少女ビビット・マジカ  作者: 雪音月華
魔法少女ビビット・マジカ〜出会いと旅立ち〜
11/42

第11話〜初の仕事、そして次の依頼へ〜

「えいさほいさ、えいさほいさっ!」


 その後は特にサボることもなく、街民から返却された本たちを元の位置に戻していった。本のタイトルを見て気になるものもいくつかあったが、それは仕事の後にゆっくり楽しもうと割り切って、黙々と作業を進めた。


「ルナさん、ありがとうございます。これで一通り終わりましたよ」

「いえいえ! 私のお母さんも書庫の管理をしていて、その手伝いをしていたこともあったので、すごく懐かしかったです」

「そうなんですね。ルナさんは本が好きなんですね」

「はい! それはもう、特に御伽話系が大好きで!」

「そ、そうなんですか」

「『パーティを追放された魔法使い、最強の道を目指す』とか『月夜見×八犬伝』、『マジック・アンド・サーヴァント』とか、すごく面白いですよね!」

「あは、あはは…私、その本は初めて知りました」

「そうなんですか。お母さん曰く、どこにでもある娯楽本らしいから、きっとどこかで巡り会えると思いますよ!」


 私は司書さんが少し困惑している理由にも気づかずに、好きな本のタイトルを次々と挙げた。しかし、司書さんはどれも知らない様子だった。本好きなら、こういう娯楽本の御伽話も読んでおかないと、時代に置いて行かれるよと、私はアドバイスをしてあげた。司書さんは苦笑いをしながらも私のおすすめの本をメモしていた。


「その本たちを仕入れることができるか、上に問い合わせてみますね」

「ありがとうございます! 多分、街の人たちも読んだらきっとハマると思います!それじゃあ、次の依頼もあるので失礼しますね」


 私は書庫の扉を開けて廊下へ飛び出した。次の依頼の担当者はリーゼだ。リーゼとふたりきりになるのは、多分数週間ぶりだ。数日前のハロウィンの時は子供たちもいたし…。私のリーゼ。えへへっ、会うのが楽しみだなあ。


「はあ、どれもタイトルの長い作品ばかりですね…。えっと、『お世話になっております。仕入れたい本のリストをお送りします。お忙しいとは思いますが、よろしくお願い申し上げます。』と」


 一方、司書さんは受付でくつろぎながら、通信魔法でメッセージを打ち込んでいた。


「あのルナって子、あんなに若いのに、よくもまあ色々な本を読んでいるわね。私の知らないことも知っていたし、あの子のお母さんの書庫ってどんな所なのかしら…」


 これは余談だが、その数日後、星教会本部から司書さん宛てに返信が届いたそうだ。そのメッセージの内容は『そのような本は我々でも把握していない。教会は世界各地の本を集めているが把握していない本があるということは収集の仕方に問題があるようだ。各支部に経費のことを考えずに貴重な文献や娯楽本等を必ず一冊確保するよう伝達するので把握しておくように。』というものだった。司書さんは酷く落胆したそうだが、それを当の本人であるルナは知る由もなかった。

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