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君達は、“馬鹿”ではないよね?

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

これね、とっても好きな皮肉。

どう頑張っても、逃げられないから。

些細な、下らない事で盛り上がった時の事である。男性陣が女性の好みに付いてを言い合っている時の事だった。『服は露出が多い方が良い』、『寧ろ全裸の方が』、『胸は大きい方が』、『いいや、小さい方が』女子が聞いたら軽く顔を顰めそうな話題。けれども盛り上がった熱が冷める事はない。人間とはそういうものである。

流石に聞くに耐えなくて、女性陣に苦言を呈させるのも気が引けて、輪の中に入ろうとした時の事だった。彼女の冷たい声が辺りに響き渡った。

「此処、女子やそういうの、嫌いな人も、居るからね? 信じてるよ、君達が馬鹿でないって」

途端、空気が凍り付く。其れに上乗せさせる様に彼女の目が盛り上がった全員に向く。

これが彼女の口癖だった。『君達が馬鹿じゃないって、思っているよ』。


嵐が去った後の事、彼女は何でもない顔でアイスのブラックを嗜んでいた。

「いやはや、君の皮肉は今日もキレがある」

僕がそう言うと、視線だけで返事をした。『何か?』と。上手く隠してはいるが、僕が何を指摘しているかは明白だった。

『貴方達は馬鹿じゃないって思ってるよ』、これは彼女が言い放つ、特大級の皮肉であり、煽り文句である。ただ『お前らは馬鹿だと』称すると、反感を買う為に上手く隠しているだけで。

基本的に面と向かって『馬鹿だ』と称されると相手は反感を買う。『馬鹿ではない』と『お前はどうなのだ』と。だから彼女は一度捻るのだ。『馬鹿では“ない”よね?』と。

『馬鹿』ではないのならば、そんな氐族な話題を此処に出す訳ないよね? ちゃんとルールを守るよね? だって君達は『馬鹿ではないのだから』。これが本当の意味である。

仮に『自分は馬鹿だから』と否定したならば、彼女は『だからこんな低俗な話題を平気でするんだね』と返すだろう。仮に肯定したならば『じゃあ、なんでこんなところで常識を守らないの?

不快に思う人を考えられないのは、其れは頭が良いとは言えないよね?』と返すだろう。

何方に転んでも、彼女の思うがままの回答が待っている。『貴方は所詮、馬鹿でしかないのだと』。

だから彼女を敵にするのは恐ろしい。柔らかい、丁寧に包んだ言葉で、容赦なく詰るから。

「私、男の人が馬鹿でないと、信じてるよ。男女に知能の差は無いから。でもま、人間と共存していく為の常識を弁えないの人を、私は人と認めたくないかな」

ほら、また詰る。

彼女は容赦がなく、極めて冷酷に、人を見下す。

これは私がよくやる手法。

元ネタはとあるCMから浮かんだものなので、私も所詮、馬鹿な一人ですよ。


『何こいつ当たり前な事言ってんだ』と、ある方がこの子の言い分を怪訝な顔で指摘したとしましょう。

すると彼女はこう言うんです。

『それは安心です』


『当たり前』と称すると言うことは、貴方はきちんと守れているということ。

じゃあ『絶対に馬鹿な真似しないでね?』

これが真意です。

『もし仮に守れなかったら、次、私に馬鹿にされても文句言えないからね?』

これぐらいの意味を含んだ肯定であり、脅しです。


凄い性格悪いですが、こうすると相手に反感を与えず、かつ、言質取れるのでオススメです。

是非、活用出来る時はなさって下さいね。


※作者は隠し刀持って何時でも突き刺せる準備するタイプです。


今はコンプラが厳しいので、直接的に言い放ったら間違いなく炎上します。


それで炎上する度に思うんです。

私も炎上された人の事を言えない。

大抵どっかで暴言吐いてるし、ムカついてる。

(小説の中だけで、『死ね』も『殺す』も何度も言ってますしね)

結局、同族なのだから、静観するに限る。って。


世界が少しだけ優しく、無関心になれればもっと良いと思います。

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