第19話 風の女王
ごめんなさい。
今日はかなり短いです。
ストック消えたのがつらいです。
「これで終わりです!」
アルミラがフィーリアを殴ろうとした瞬間、まるで車に引かれたかのようにすさまじい勢いでアルミラが吹き飛んだ。
突然の事態に俺は何が起こったのかは分からなかったが、幸い、アルミラがこっちに飛んできたので、俺は柔らかく、アルミラを抱きとめる。
が、想定以上に勢いが強く、後ろに倒れこんだ。
「うあっ!」
「ぐっ!」
俺は素早く起き上がって、フィーリアを確認すると、フィーリアのすぐそばにエルフの女性が1人立っていた。
どことなく、フィーリアに似ている気がする。
「ママ・・・?」
「うちのリアちゃんに攻撃をしようだなんて・・・なんて悪い子達なのかしら?」
「ぐっ!」
俺は瞬間的な未来視で最悪の未来が見えてしまったので、アルミラを庇うように手を伸ばす。
その直後、ドパンッ!とまるで銃が撃たれたかのような音と同時に俺の腕が大きく弾かれた。
クッソいてぇ。
「あら?おかしいわね。」
「あ!ちょっとママ!ストップ!ストップ!」
どうやら、エルフの女性はフィーリアの母親、つまり、『風の女王』だった。
道理で時間を止めていたはずの俺の腕が無理矢理はじき飛ばされたわけだ。
咄嗟に時間を止めたから、ノーマ・アルスの構成が甘かったとはいえ、普通、それをぶち壊す程の威力は出ない。
つか、どんだけ威力出してんだよ。
どう考えても過剰威力だぞ。
人間を殺すだけにそこまでの威力いらねぇだろ。
射線上の物、全部壊す気か?
「いきなり何してるの!」
「え~、でも、リアちゃんが攻撃されてるように見えたから・・・ね?」
「ね?じゃない!あんなの普通なら死んでるわよ!」
「でも、大丈夫だったじゃない。」
「そう・・・だけど・・・、あれ待って?どうしてママが『嵐槍』を使ったのに、何処も壊れてないの?」
あ、やべぇ。
フィーリアの視線が俺をロックオンした。
わざとらしいかもしれないが、腕が痛むふりをして、そのまま逃げだそう。
「あ~、腕が痛いな~。という訳で、保健室に行かないと~。」
「あ、ちょっと!待ちなさい!」
俺は乱暴ではあるが、アルミラを肩に担いで、闘技場からダッシュで逃げた。
「ママ!あの2人を止めて!」
「分かったわ。」
そういった瞬間、俺の目の前に風の城壁ともいえるものがいきなり現れる。
無理矢理突き進もうとしたら、風にはじかれた。
あんまり使いたくないけど、仕方がない。
俺はある技を使った後、そのまま、風の壁に向かって、歩く。
そして、まるで何もないかのように通り抜けた後、再び走り出して、逃げた。
「えっ!?ママの『静寂』を抜けた・・・?」
「あら?変ねぇ。全く手ごたえがなかったわ。」
2人が驚愕して、戸惑っている間に、俺は急いで闘技場の外へと逃げ切った。
ちょっと待て、あれがあの『静寂』かよ!?
やべぇ、絶対、目を付けられた。
どうにか、なんねぇかな・・・?
無理っぽそうだなぁ。




