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時空の掌握者~クロノティウム・インぺリウム~  作者: 棚からぼたもち
第2章
20/22

第18話 自主訓練

どうにか1話分かけました

 模擬戦の後、俺のイメージは良くも悪くも変わった。

 カインとノワールはより俺から逃げるようになり、フィーリアとアルミラはほんの少しだけだが俺に興味があるらしかった。

 フィーリアは戦ってみたいという意味で、アルミラは血が飲みたいという意味らしい。

 アルミラの方には血をあげようとしたら、学園長からストップが入った。

 何か理由があるらしいが、学園長は教えてくれなかった。

 俺もフィーリアと戦ってみたかったが、フィーリアの戦い方は風の印(ウェンティ・シグナム)あってのもので、無印(ニヒル・シグナム)の俺では相手ができそうにない。

 残念ながら、両方ともあまり関わりを持つことができなかった。

 唯一、まとも(?)に会話するようになったのはネロだ。


「アーテル様!アーテル様!ご命令を!」


「あぁ、うん。今のところ、ないぞ?」


「そうですか・・・」


 俺はネロの頭の上にへにゃっとしおれている耳が生えているのを幻視した。

 まぁ、このように、なんか忠犬のようになってしまった。

 自分に勝った強者に従うだの、何だのと言っていた。

 それからというものの、俺から命令をもらおうと、人前でも俺のすぐそばにひざまづくことが多い。

 ネロは俺以外の生徒には、俺に負ける前の俺への対応のように結構態度が悪いのだが、そんなネロが俺には従っている様子を見て、俺は『狂犬の飼い主』の2つ名で呼ばれることとなった。

 まじで、いらない。


「ネロは自分の授業に行ってこい。」


「はい!分かりました!」


 俺達のクラスは基本的に授業が少ない。

 この学校では講義制をとっているのだが、俺達のクラスは貴族にかかわると面倒ということもあり、かなり授業が免除されている。

 もちろん、それだけの実力があってのことだが。

 基礎的な座学の授業は受けないといけないのだが、俺とフィーリアとアルミラは既に学んだ内容のため、免除。

 ネロとカインとノワールはまだ習っていないので、座学の授業だけは受けないといけないのだ。

 ということで、今、教室にはフィーリアとアルミラと俺しかいないわけだが、全く会話もなくシーンとしている。

 はっきり言って、居心地が悪い。

 そう思って、俺はずっとぼーっとしていると、急にガタッとフィーリアが席を立った。


「どこに行くんだ?」


「闘技場よ。」


「あ、私も行っていいでしょうか?」


「俺もいいか?」


「好きにするといいんじゃない?」


 どうやら、今日は3人で闘技場に行くことになりそうだ。

 俺はぶっちゃけ剣の素振りしかやることがないので、フィーリアとアルミラの動きを見て、学ばせてもらおうと思う。


―――――――――――――――


 そうして、闘技場に行ったのだが、いつの間にか、俺は審判役をすることになっていた。

 何が始まりだったかは忘れたが、アルミラとフィーリアが模擬戦をすることになったのである。

 さすがにやりすぎは困るので、理の印(ノーマ・シグナム)の使用は第二段階までと約束させたが。

 フィーリアは少し渋っていたが、同条件じゃないと練習にならないだろ、と無理矢理納得させた。


「それでは始め!」


「くらいなさい!」


 フィーリアは開始の合図とともに即、矢を放つ。

 風によって加速された矢の速度はざっと時速300kmくらいだ。

 普通なら、視認は難しいはずだが、そこはさすが身体能力が高い吸血鬼。

 アルミラは軽々と矢を避ける。

 が、フィーリアというよりエルフの矢だが、エルフの矢は追尾してくる。

 避けても矢を放った本人が操る風によって軌道を変えて、追尾してくるのだ。

 風で操っているのである程度大回りにしか軌道を変えられないことと、本人の意思が必要なので、操れる本数に限りがあることが唯一の救いだろう。

 『風の女王(ウェンティ・レギーナ)』は1000本単位で矢を操るとか聞いたので、絶対に戦いたくないな。


「その程度じゃ、当たりませんよ?」


「まだまだ、これからよ!」


 だが、アルミラは、フィーリアが操る矢をひょいひょいと避ける。

 フィーリアも続々と矢を放ち、どんどん矢が増えていっているが、アルミラはそれでもよけ続けていた。

 そのまま、膠着状態が続く。

 そして、フィーリアが15本程、放った直後だった。


「うっ!」


 アルミラの腕に矢が刺さる。

 俺は試合を止めようと思ったが、アルミラは矢をひっつかんでそのまま引き抜いた。

 それと同時にアルミラの傷が治る。

、それからはアルミラの行動パターンが変わった。


「そんな戦い方あり!?」


「これも一種の戦法ですよ、リナリー様。」


 アルミラはダメージを受けることをいとわずに突進するようになった。

 致命的なダメ―ジになりそうな攻撃だけを弾くか避けるかして、それ以外は刺さってもすぐに抜いて、理術(ノーマ・アルス)で治療する。

 完全なゾンビ戦法だった。

 フィーリアは決定打がないので、舞台の上を逃げまどいながら、アルミラに攻撃をし続ける。


「あっ!?」


 だが、アルミラの方が一枚上手だった。

 フィーリアは後ろに下がろうとして気づく。

 自分が舞台の角にいて、逃げ場がないことに。


「これで終わりです!」

ストックが消えるという事件が発生したのと、昔書いていた小説のデータがパソコン内に残っていたということもあり、新たに1つ小説を投稿しております。

題名は『【呪言】の魔女と【暴虐】の少年』です。

https://ncode.syosetu.com/n8658hj/

本編完結までは書き切っている作品なので、ぜひ読んでみてください。

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