第14話 入学
今回から少々文が短くなるかもしれません。
リアルの方で忙しくて・・・。
さて、あれから時が経ち、俺はようやく12歳となった。
身長は150くらいだろうか、まぁまぁ伸びたように思える。
女の子っぽかった顔もだんだんと成長するにつれて、男っぽくはなってきていた。
それでも、やはり中性的ではあったが。
「今日から学園か・・・。後3年、我慢すれば、第五段階までの覚醒方法を・・・」
今日から学園に入学することになる。
学園の正式名称はエインズ王立学園。
グロリア王国最大の学校であり、入学試験が難関とされる学園だ。
実技に関しては俺は理の印を持っていないということになっているので、0点だったが、座学の方でどうにか合格した。
「ラピス、行くぞ。」
「はい、アーテル様。」
貴族の子供はメイドや執事を1人までなら学園に連れていくことができる。
これは護衛の意味もあるので、上位の貴族ならば、かなり強くなければいけない。
家の威信もかかっているからだ。
俺は王族ではあるものの、王位継承権を持たないので、そこまで気にする必要はないし、そもそもラピスは第三段階まで覚醒しているので、王族の護衛にふさわしいだけの実力は持っている。
「あくまでも目立たずに過ごすぞ。とりあえず、無事に学園を卒業できれば、こっちのものだ。」
「アーテル様が目立たずにですか?まず、無理ですね。」
「え、なんでだよ。」
「鏡を見られてはどうですか?」
ラピスに言われた通り、鏡を見てみたが、いつも通りの俺だ。
違いと言えば、学園の制服を着ていて、私服よりもかっちりしているくらいだろうか。
確かに無印ということもあり、そこは注目されるかもしれないが、今年から平民も学園に入学できるようになったので、そっちの話題で俺の存在は霞むはずだ。
そういえば、鏡で思い出したが、ラピスの姿は俺が5歳の頃から一切の変化がない。
気になって聞いたこともあったが、「またいつかお話します」と言って教えてくれなかった。
「特に何もないだろ。」
「・・・アーテル様がそうおっしゃられるのなら、そうかと。」
少し呆れたような表情でラピスは俺を見る。
俺はもう一度、鏡を見て確認してみたが、いつも通りでなんら変わり映えがない。
「まぁ、いいか。今度こそ、行くぞ。」
「はい。」
俺は王城の部屋を出た。
今日からは学園の宿舎の方に泊まることとなる。
領地の遠さや王都の別荘の有無の問題もあるので、全寮制となっているからだ。
俺は少しうきうきした気分で、王城の入り口付近で待機している馬車に乗り込んだ。
―――――――――――――――
とりあえず、学園についた訳なんだが・・・なんか視線を感じる。
「なんか、見られてないか?」
「まだ分からないんですか?」
ラピスが呆れた様子で俺のことを見る。
悪いけど、マジでわからん。
「分からん。」
「アーテル様の容姿が非常に整っているからですよ。それに女の子っぽいですからね。男装の美少女みたいに見えますよ。」
「あ~、なるほど・・・それは思いつかなかった。」
言われてみれば、俺は容姿が整っている。
それも女子っぽく中性的な容姿をしている。
今朝見た自分の姿を思い返してみたが、確かに男装の美少女みたいかもしれない。
「アーテル様は、自分のことに無頓着すぎます。」
「今更だけど、変装でもするか?」
「無駄だと思いますよ?」
「だよなぁ・・・」
そんなくだらない話をしながら、俺とラピスは入学式の会場へと向かった。
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