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時空の掌握者~クロノティウム・インぺリウム~  作者: 棚からぼたもち
第1章
13/22

第13話 婚約騒動

アーテルが10歳の頃の話です。

閑話みたいなものです。

 これは5年が経ち、俺が10歳になった時の事。


「婚約?」


「はい、慣例で王族は10歳の時に婚約者を決めるらしいですよ?」


 ラピスが掃除をしながら、言った言葉に俺は耳を疑う。

 10歳に婚約って早くない?

 王族ってことを考えれば、普通なのかもしれないけど。


「うそん・・・というか、俺、王位継承権持ちじゃないから、よくない?」


 俺は一般的な王族ではないので、慣例から外れても問題ない気がする。

 別にそもそも子供を残す必要もないよな。

 いや、さすがに今世は恋人欲しいけどね。


「いえ・・・アーテル様も理の印(ノーマ・シグナム)を持っているので、極秘裏にですが、王位継承権を戻す予定らしいですよ?」


「は?え、それ、俺聞いてないぞ?」


 俺は驚きの情報に、ベッドに横になった状態からガバッと起き上がる。


「それは、陛下が、『アーテルに教えてはだめだぞ!』って言っていましたから。」


「いや、今、教えてるし。」


「私が仕えているのはアーテル様ですから、問題ないですね。」


 問題大ありな気がしなくもないが・・・まぁ、多分、大丈夫だろう。

 王位継承権を手に入れた瞬間、破棄すればいいだけだ。

 というか、極秘裏にということは、ほぼありえないが、レイ兄さんが死んだときの保険ということだろう。

 わざわざ、王位継承争いをする必要もないので、レイ兄さんが何かで死んでしまった時のみ公表するんだろうな。


「ま、極秘裏なら、問題ないよな・・・婚約する必要もないよな・・・。」


 そう楽観視していたのが間違いだったと知るのは、そう呟いた日から2日経った日のことだった。


―――――――――――――――


「あ~!もう面倒!」


 バサッと俺は手元にあった紙束を投げ捨てる。

 俺が投げ捨てた紙には、婚約者候補の情報が書かれていた。

 父上がラピス経由で俺に渡してきたのである。


「くっそぉ・・・父上めぇ・・・」


 父上から呼び出しがあった場合、どうにかして逃げようと思っていたが、それを事前に察知されて、ラピスを経由して渡してくるとは思いもしなかった。

 個人情報の塊だぞ、しかも貴族の娘の。

 それに息子の婚約者についての話だぞ?

 普通、父上とか宰相とかが説明するものだろ。

 メイドにやらせるなよ。


「まだ、婚約なんて早いっての・・・」


 ラピスのことが好きという気持ちはある。

 異性的に好きなのかというのは、うん・・・まぁ、ここでは言及しない。


「そもそも、情報だけで分かるか!」


 無駄にうまい絵で似顔絵も書かれているし、性格やら身長やらの情報も書かれている。

 まだ10歳くらいで幼いとは言え、仮にも女子の情報なんだから、体重は書くなよ・・・。

 たまに15歳とかの子もいるし・・・どう考えても書いたらダメな奴だろ。

 趣味とか、日々の生活とかについても書かれているし、プライバシーの概念が吹き飛んでるな。

 これ調査した奴、大丈夫か?

 ストーカー気質な奴じゃないよな?


「結構、可愛い子とか綺麗な子がいるけどさ・・・」


 似顔絵を見る限り、容姿が整った子が多い。

 別に不細工でもなんでもなく、素直に可愛いし、綺麗だなと思う。

 前世の俺だったら、もし周りにこんな子達がいれば、迷わず告白していた・・・と思う。

 だけど・・・。


「ラピスの方が綺麗なんだよなぁ・・・」


 身内による補正もあるかもしれないが、ラピスは飛びぬけて美少女である。

 なんていえばいいかな、前世の知識で言えば、ハイエルフみたいな感じだ。

 あくまでもイメージだから、本当に耳がとがっているわけではないけど。


「あんまりやりたくない手段だけど・・・母上に頼んで、どうにかするか?」


 俺の脳裏に「あらあら、やっぱりラピスがいいのね!応援するわ!」と意気込む母上の姿が浮かぶ。


「絶対ダメな奴だ・・・」


 だが、婚約を回避する方法として確実なのは、母上に頼むことだ。

 いや、「婚約は保留で」と父上に言ってみるのが先か。


「でも、父上のことだからなぁ・・・善意で婚約を考えてる可能性が高いんだよな・・・」


 いい子と婚約してほしいということなのだろう。

 俺が婚約者を選ばなかった場合、候補に挙がっている大半の子が他の貴族の子と婚約することになるだろう。

 そうなってくると、将来、もし貴族の子女と婚約する時に、候補がかなり絞られることとなる。


「問題ないっちゃ問題ないけど・・・」


 別に候補が絞られるからなんだという話なのだが・・・大抵、婚約していないのは何かしら問題がある子ばかりになるだろう。

 家格が釣り合う人がおらず、婚約していないのなら、いい。

 だが、性格や身体に問題がある可能性も十分にあり得るのだ。


「あぁ~・・・もう面倒だぁ!」


 こうして、俺は婚約に関して、かなり悩むこととなった。

 まぁ、この後もいろいろあったのだが、結局、婚約をすることはなかったとだけ言っておこう。

明日、第1章の登場人物をまとめた物を投稿して、明後日から第2章に入ろうと思っています。

ちょっと小説を書くのが遅れているので、苦肉の策です。

ごめんなさい。

今は毎日投稿を心がけていますが、近い未来に毎日投稿が出来なくなるかもしれません。


それはともかく、面白いな、続きが読みたいなと思った方は、ブックマークや感想、星による評価などをお願いします!

私のやる気に関わってきますので!

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