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時空の掌握者~クロノティウム・インぺリウム~  作者: 棚からぼたもち
第1章
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第1話 転生しました。

 俺は平凡な日々を過ごしていた。

 小学校、中学校、高校、大学と学生生活は普通の人よりは少し大人しい日々だったかもしれないが、俺は別にそれで満足していた。

 そして、大学を卒業して、就職して、大人になって、毎日同じ作業を繰り返す。

 朝起きて、食事をとって、準備をして、仕事に行く。

 仕事が終わって、帰ったら、疲れた体を動かして、食事をとって、風呂に入って、寝る。

 他の人から見たら、面白みのない人生だったかもしれない。

 それでも、俺はそういう生活が気に入っていた。

 唯一、満足じゃなかったこととすれば、彼女を作ることができなかったというぐらいだろうか。

 

 死因は覚えていない。

 もしかしたら、車にひかれたのかもしれないし、誰かに殺されたのかもしれない。

 はたまた、隕石が落ちてきて死んだのかもしれない。

 それと、友達や親などの人の名前や顔が思い出せず、自分の名前や姿も同じく思い出せなかった。

 何が原因かは分からないけど、特に問題なっていないので、問題ない。

 俺にはもう新しい人生があるからだ。


―――――――――――――――


 生後6か月、それが今の俺の年齢だ。

 最近、もうハイハイができるようになった。

 多分、動けた時の記憶があるからだと思う。

 ハイハイできるようになったのはいいものの、自由に移動はできなかった。

 なぜなら、ベビーベッドの柵という大きいのか小さいのかよく分からない壁にぶち当たったからだ。

 ベビーベッドの柵の高さは今の俺がつかまり立ちをして、ようやく頭のてっぺんが柵を越えるくらいだ。

 1人では絶対に降りられない。


「あう~!」


 言語に関してもまだ分からないから、周りで俺を世話してくれている人の言っていることを聞いていてもつまらない。

 時間だけが有り余っている状況で、非常に暇だ。

 こういう生活もいいけど、さすがに半年も続くとなると飽きてきていた。


「だぁっ!」


 何となく、イライラして、ベビーベッドの柵をゲシッと蹴るが足が痛くなるだけで不毛な行動だった。

 暇すぎるというのも本当に問題だ。

 せめて、言葉が分かれば、まだ多少の暇つぶしにはなるのに。

 まぁ、言葉が分からなくても、少しは分かったこともある。

 俺が転生したこの世界は地球とは違う異世界であり、俺が生まれたこの家はどこかの貴族の家だということ。

 それに、魔法のような特殊な力が存在しているということだった。

 最後のことに関しては、俺の世話をしているメイドさんが俺の体を洗う時に、お湯を浮かせたりぐるぐる回したりと操っていたことから判明した。

 そういえば、あれって、どうやってやってるんだろうな。


「あ~・・・だぁっ!」


 気合を込めて、力んでみるが、特に何も発生しない。

 魔法とかを使うのにありがちな詠唱をメイドさんはしてなかったので、詠唱が必要とも思えない。

 もちろん、あのメイドさんが魔法の達人だというなら別だけど。


「あう~・・・」


 本当に情報が欲しい。

 俺が生まれたこの家は貴族の中でどの立場にいるのかとか、この世界の常識とか、文化レベルとか。

 スマホみたいな文明の利器はさすがにないとは思うけど。

 それにあのお湯を操った魔法みたいな力も気になる。

 疑問は山ほどあるけど、その情報を集めるための手段も言語に対する理解もない。


「だぁだぁだぁっ!」


 滅茶苦茶に暴れていたら、手が柵に思い切り当たって痛かった。

 痛みで涙目になるが、泣くまではいかない。

 なんか自制心が低くなっている気がする。

 もしかしたら、体の年齢に精神の年齢が引っ張られているのかもしれない。


「だぁ~・・・」


 暴れたせいなのか、少し眠くなってきた。

 まだ生後6か月ということもあり、体が眠りを欲しているのだろう。

 その眠気に逆らわず、眠ろうとしたが、部屋の扉がノックされたので、眠るのをやめた。


「■■■■■■■■。」


「だぁ?」


 相変わらず何を言っているのかは分からないが、部屋にノックをして入ってきたのは、俺の世話をしてくれているメイドの1人だ。

 今はおむつが濡れていないか確認しに来たみたいだ。

 俺の世話をしてくれているメイドは全部で4人、下は高校生くらいの年頃の女の子から、上は20代後半くらいの女性まで。

 共通している点は全員容姿が整っていること。

 前世の俺はだいたい20前半くらいだったはずなので、自分よりも年下や年齢の近い人におむつの確認をされるというのは者すっごく恥ずかしい。

 体を洗われるのもそうだが、最初の頃は羞恥で大変だった。

 今では、もう慣れたのでそこまでではないけど、それでも恥ずかしいのは変わらない。


「■■■■■■?」


「だぁ?」


 俺に話しかけているようだけど、意味が全く分からない。

 ただ、何か問いかけているのだろうなというのは何となくだが分かった。


「■■■■■■■。」


 目下の目標は言語の習得、会話が聞き取れるようにならないとどうにもならない。

 多分、メイドさんの最後の一言は、「失礼しました。」だと思う。

 部屋を出ていくときに言った言葉だし。

 こうやって、分かりそうな言葉から当てはめていくしかないだろう。

 気の長い作業になりそうだ。

いかがでしたか?

少しでもいいな、と思ったのなら、ブックマークや感想、評価をよろしくお願いします。

それと作品タイトル募集中です。

今のところ、『時空の掌握者~クロノティウム・インぺリウム~』にしてますが、あまりにも厨二チックな気がするので読者の皆さんの感性を頼ろうと思っています。

感想に書き込んでくれると嬉しいです。

今のでいいよと思う方はそう書いてくれると嬉しいです。

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