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追求

本日も宜しくお願いします



練習が終わって帰り道純一は今日の告白のことで頭がいっぱいだった。

はぁなんで俺なんかを…ゆかりさんは部内どころか学園のアイドルだ。そんな人と野球部の2番手エースだよ。何がいいんだか。僕は北原静が好きだ。絶対にその気持ちが変わることはないしこれからものそのつもり。明日ちゃんと断ろう。ゆかりさんにいつまでも待たせるのも迷惑だし大会前に色恋沙汰を理由に調子を落として糞エース様にとやかく言われるのも嫌だしな。そうと決まればゆかりさんに一言RAINで連絡入れておくか。


『明日の昼休み今日の返事がしたいのでまたブルペンに来てもらってもいいですか?』


1分もたたないうちに既読がついて返信が来た。


『りょーかい!じゃあまた明日ね(* ̄▽ ̄*)』


これでよしっと。正直に言うんだ僕は北原静が好きなのでお付き合い出来ませんって。それで僕も大会が終わったら静に告白しよう。もう9年間も片思いなんで10年間も思いを隠したまま幼馴染として付き合うのはやめにしよう。


「やるぞーー!」


「夜に大きな独り言とかマジで気持ち悪いんですけどやめてもらえます?」


「…静さん?」


「はいなんですか害虫さん」


「見なかったことにしてくださいお願いします。」


「まぁいいわ。早く帰りましょう部活で疲れててお腹すいてるの」


「おう。」


静には絶対言えないがこうやって二人で一緒に帰れるだけでも凄い嬉しい。つくづく好きなんだなぁとか思っちゃうんだよね。


「ただいまー」


「あ、じゅんにぃやっとかえってきた!遅いよぉ。私お腹ペコペコだよ、っておねぇも一緒じゃんなになに二人ラブラブじゃーん」


にやにやしながら静に話しかける菜華ちゃん。なんだかんだ仲良い姉妹なのだ。


「うっさいたまたまそこで変なのがいたからよ。菜華手伝って夕飯作るから。」


「じゃあおれも手伝うよ。」


「臭いから風呂はいって。あんたスライディングとかして泥かぶってんのによくやろうとするわ…」


「あ、すみません入ってきます…」


そう夏場のユニフォームとかソックスとかはマジで異臭を放つ。前女子に言われたっけかサッカー部の汗は綺麗な汗だけど野球部の汗は汚くて気持ち悪い。うん。マジで硬球顔面にぶち当てたろうかと思った。その不細工面もっと凹ましたる思ったよほんとに。


「お風呂私がわかしといたからー!」


「ありがとー」


中学生なのに気が利くなぁ。菜華さん妹に下さい。


お風呂から上がるとご飯はもう出来ていた。今日は昨日の残りのカレーとポテトサラダ。

昨日に引き続きめちゃくちゃ美味しそう。


「じゃあいただきます。」


「ちょっとまった!菜華は食べてていいよ。純一はダメ」


「へ?おねぇいきなりどうしたの?」


「おいおい冷めちゃうやん。」


「純一さ、2年の高町ゆかりさんに告られたってほんと?今バスケ部でめちゃくちゃ噂になってるよ」


「え!?高町ゆかりさんって菜華も知ってるよ!めちゃくちゃ美人さんで有名な人でしょ」


一番触れられたくなかった話題を静に触れられてしまった。あーこいつも色恋沙汰になるとめんどくせぇんだよなぁ。中学の時も告られた時罵られながらひたすらどーすんの?とかお前みたいな害虫好きになるとかやばとか言われたよな…


「あぁ…ほんとだよ。昼休みにおれいなかったのはそれが理由」


「うわぁじゅんにぃすごいじゃん!どーすんの!どーすんの!」


「ちょっと菜華黙ってて。あんたがあのゆかりさんに告られるとか考えられないんだけどなんか弱みでも握って脅したんじゃないの?」


おいおい俺をなんだと思ってんだこいつ…


「俺はそんなクズじゃねーよ。俺だってびっくりしてるんだから。」


「私ご飯食べ終わったからお風呂入ってくるー。後で教えてねじゅんにぃ」

多分菜華ちゃんなりに気使ってくれたんだろう去り際にウインクして頑張ってって思ってくれたんだろうなマジでいいこや…


「まぁいいわ。で、返事はどーするの?」


「断るよ」


「え、ことわんの!?あんたみたいなのが雲の上の人と付き合えるチャンスなんだよ!?」


「あほか。俺は好きでもない人と付き合う気なんてないよ。ゆかりさんは人としては好きだけど恋愛対象には見てないよ」

俺から見たゆかりさんはお姉さんって感じ。いい人だなとは思うけど恋愛対象的に見たことはこれまでにいちどもなかった。


「はぁ…もったいな。ゆかりさんとキスとか出来るかもなんだよやれるかもなんだよ。私の友達にも女だけどゆかりさんとならやりたいって子もいるレベルなんだから。」


「どーなってんだよお前の友達…ってか女の子がやるとか言うなや」


まぁ俺以外の相手に下ネタ言うことなんてほぼないから別にいいんだけど。ってかゆかりさんは女の子からももてるのかすげーな…


「まぁあんたが断るのはわかったわ。でもなんて断るの?中途半端な断り方は相手傷付けるしゆかりさんレベルだと納得してくれないんじゃない?」


「好きな人がいるので付き合えませんって言うよ。ってか告白される前に俺が好きな人いるってゆかりさんわかってたみたいだったけどね」

好きな人が目の前にいるんだよわかってくれ。ってかこれ以上この話を続けたくないんだが…


「あんた好きなやついるんだ」


「うん」


にやにやしながらこっちを見て話す静は到底自分のことだなんて思いはしてないんだろうな。


「誰よ。おじさんに教えてみなさいな」


「静。俺そろそろ飯食って寝たいんだよもう解放してくれ。」


「教えてくれたらご飯食べていいよ」


こいつ人の気もしらないで…もういいや強硬手段使ってやる。


「わかった。俺の好きな人は静。これでどーよ。」


「冗談でもやめてくんない?鳥肌たったわ。なんかしけたからいいよ食べて。私寝るね片付け宜しく。」


泣きたい。目が本気だった。今日食べたご飯は少ししょっぱかったよママ…


「じゅんにぃ起きてる?」


天使降臨。まだ世の中捨てたもんじゃない。


「菜華ちゃん…もう俺無理だよ静となんて恋人同士になれるわけないよ…」


「ちょっとどうしちゃったのじゅんにぃそんな泣きそうな顔して」


かくかくしかじかで…


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