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エース様降臨



「おはようございます…」


「んだよ天谷今日はやけに元気ねーな。体調悪いなら休めよ?大会前にお前潰れちゃ話にならねーからな」


「すみません大丈夫です!」


「おう!なら大会まであと少しなんだから頼んだぜリリーフエース!」


「はい!」


今話していたのは百合山高校野球部のキャプテンでクリーンナップの中心。4番でレフトの高橋修さん。3年生。


「せやでー。俺の最後初戦負けとかしたらぶっ殺すかんな」


「ひでさんが言ってるとしゃれにきこえないっすよ…」


物騒なことを言ってるのは鳥谷秀樹さん。部の切込隊長で1番ショート。


「確かに、純一言ってること間違ってないわ」


「あー?なんか言ったか清水」


「なんもいってませーーん」


清水と呼ばれた人は2年生でユーリティプレイヤー。この人の守備は忍者って言われる程上手い。


「先輩方きいてくださいよー。純一のやつ一丁前にゆかりさんに昼休み呼びだれてたんすよー。1体何話してたんすかねー」


「おいばか無駄な事言うなよ!」


「ほぅ…じゅんいちぃ詳しく聞かせろやそれ」

修さん目が怖いです人殺せますよその目。野球部のアイドルのゆかりさんと二人きりで会うなんて言語道断。みんなゆかりさんが好きなのだ。成り行きとはいえ抜けがけしたみたいになってしまった…たかお前今回ばかりは絶対に許さないからな。


「いやそんな隠すことじゃないですけどたまたま朝会ってマネージャーの仕事少し手伝って欲しいって言われたんで手伝っただけですよ」


告白されましたなんて口が裂けても言えない。ってか言ったら殺される…


「なんでゆかりさんはお前みたいなやつに…お前みたいな2流ピッチャーはゆかりさんじゃなくて俺らの球拾いでもしてりゃいいんだよ。」


「おい!相川!その言い方はねーだろ純一に謝れ!」


「んだよたか。俺に指図すんの?別にキャッチャーはお前だけじゃないんだし監督にこいつとうまがあわないんでって言っておろしてもいいんだぜ?」


「てめぇ…いくらうちのエースだからってそれはねぇだろ!ふざけんじゃねぇよ!」


「たか!やめろ。別にこのエース様は今に始まったことじゃねーから気にしてないから。」


「純一がそういうならまぁいいけど。俺だってほんとはこんなやつの球なんて受けたくねーよ。サイン無視、キャッチャーを壁だとしか思ってねーやつに。」


「もういいから少し表で頭冷やして来いって。練習中絶対その顔だすなよ。」


「あぁ…」


「すまんな純一。ちょっとしたからかいみたいなもんだったのにこんなことになっちまって」


「修さんは悪くないですよ。悪いのは人をゴミとしか見てないエース様っす」


「ごめんな。俺らの言うことも聞く耳持たないし監督のお気に入りであの性格も治りそうにない…」


百合山高校野球部背番号1 5番ピッチャー相川勇太。小学生の頃からリトル、中学では百合シニアで全国優勝しているピッチャー。実力は高校2年生の今から甲子園優勝レベルと言われ試合にはプロ野球のスカウトが毎回来ている。性格はご覧の通り自己中心的。シニアの頃も相川の性格のせいでキャッチャーが降ろされたらしい…

ちなみにだが俺もそれなりに経歴は持っている。小学生から野球を始め中学では所属していた百合が嶺シニアで全国大会準決勝まで完封勝利して優秀投手にもなった。まぁ決勝で相川のチームに負けたんだけどね。7回6失点被安打11被本塁打3。その3本は全て相川に打たれたものだった。実力の違いってものを見せられた気がした。でも俺だってエースナンバーを諦めたわけじゃない。高校になってから球速も110から130まであがった。変化球だって覚えた。チャンスがあれば引きずり下ろしてやる。見とけよ相川。


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