ケースバッテイング
久々の部活描写です
「じゅんにぃ朝だよー起きてー。もう何回目なのこれ」
「あぁもう朝か、、、ありがと菜華ちゃん」
「しっかりしてよねもう、、、ゆかりさんもおねぇも待ってるよ」
は?ゆかりさん?また泊まって行ったの、、、
「ねぇ菜華ちゃん。またゆかりさん泊まったの、、、?」
「いやおねぇがね、家の居場所ないならじゅんにぃの両親帰ってくるまでいたら?って誘ったら向こうの親御さんも二つ返事で了承したみたいだよ?それに食費も出してくれるって言うんだから断る理由ないよね」
「まじかよ、、、まぁ特に何も起きなければいいけど、、、」
よくねーよ!ただでさえ静との同棲で理性保つのにいっぱいいっぱいなのにみてくれは完璧なゆかりさんまでいたらどうなっちゃうの俺?それに最近やりたいこともやれてないし、、、まぁ部屋鍵してやればいいんだけど、、、昨日はマジで薫ちゃんの写真のせいで危なかった。
「じゃあ下にいるからね」
「着替えたら行くわ」
俺はちゃちゃっと制服に着替えリビングへと向かった。
「おぉ、、、」
思わず声が出た。ってか何これホントに現実か?いつもはなんら華のない天谷家のリビングだったが美少女が揃うととんでもない華やかさを持つことがわかった。ってかゆかりさんのパジャマ姿初めて見たわ。
「おはよー純一」
「おはよ」
「あれ、ゆかりさん寝てる?」
「あーまたか、、、ゆかりいい加減に起きてよ起こすのこれ何回目だと思ってんの?」
「疲れてんのよ仕方ないじゃない。それに私朝はクソ弱いのよ」
「全く、、、聞いてよ純一。ゆかりったら起こしても起こしても起きないから菜華の色仕掛けでやっと起こしたんだからね。以外な弱点だよね朝弱いって」
「まぁ、朝弱い人なんてくさるほどいるからなぁ。ってか自分の妹色仕掛けに使うなよ、、」
そういえば去年の合宿の時ゆかりさんくそ眠そうにしてたの思い出したな。それに朝早い遠征とかだと凄く眠たそうにしてたのを思い出した。
「はぁ、とにかく食べちゃいましょ。静食べ終わったらシャワー借りていいかしら?朝は熱いシャワー浴びないと起きないのよこの体」
「ご自由にどーぞ」
おかしいなぁこの家の主今は俺のはずなんだけど、、、
「結婚したら絶対尻に敷かれるタイプだよねじゅんにぃ。でも尻に敷かれて興奮するタイプだから嬉しいのかよかったね!」
「菜華ちゃん人の心読む癖やめよーね、、、物理的に敷かれることはねーよ」
「はーい」
俺達は静の作った朝ごはんを食べて学校へ向かった。もちろんバラバラで。
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5限までだらだらと座学を受け俺は部室へと向かった。
「天谷よかったな!背番号もらえるらしいじゃん。やっぱりあいつか、、、?」
あいつとはもちろんうちのエースの相川の事だろう。
「まぁ確証はないですけど前回とのタカとの会話でほぼ間違いないかと。あいつにとって邪魔なのは自分だけでしょうし」
「まぁ決めつけはよくないけどそう思うよな、とにかく大会まで1週間だし頑張ろうぜ」
「はい!」
その後背番号を野村監督が再配布して部活はスタートした。俺は11番を貰った。タカは変わらず3番を受け取っていた。ほんとに公式戦館山さんスタメンマスクで行くのかよ、、、正直投げずらいんだよね。
「じゃあ今日のメニュー発表するから集まってくれ」
「はい!」
キャプテンの高橋さんの号令で部員が集まる。
「今日はアップした後ケースバッティングとケースノックな。ケースバッテイングのピッチャーは林頼んでいいか?ケースノックは最初背番号1桁が守って2桁がランナーやってくれ」
「ピッチャー了解しました。思いっきり投げていいんですかそれって?」
「あぁ投げてやってくれ。ねじ伏せる気持ちで投げてきていいぞ」
「わかりました!」
「それじゃ今日1日頑張ってこーぜ!」
「おー!!」
アップが終わると背番号順にケースバッテイングが始まった。守備はベンチに入っていない1.2年生が担当してランナーは番号が遅い順に入った。
「じゃあ最初!ノーアウトランナー1.2塁からな!サインは俺が出すからな」
一同「はい!」
背番号順ということで打席には1番の相川から入った。高橋さんのサインは、、、特になしか。まぁ公式戦でも4番だしバントはまぁないわな。
ちなみに今投げている薫ちゃんは右のサイドスローで球速は110キロと遅いがその代わりコーナーへのコントロールが良くスライダーとシンカーを持っていて相川、俺に続くピッチャーだと思ってる。ベンチ入りしてない理由は相川が投手は俺だけでいいからと言い張るせいだ。普通に要所要所で球速速い相川から薫ちゃんへの継投で緩急使って抑えられると思うんだけどな。
薫ちゃんが何やら俺の顔を見てウインクをしてきた。どうやら本気で抑えにいくみたいだ。
キャッチャーは控えの捕手に薫ちゃんのシンカーが捕れないためタカがやっている。恐らく本気でタカも抑える気だろう。抑えて少しでも大人しくなって欲しいものだが、、、
第1球を投げた!外側へのスライダー。ストライクからボールになるつり玉だ。
「ボール」
相川はそれに反応する素振りを全く見せなかった。球速があまり早くないために見切られやすいと薫ちゃんは話していた。
第2球を投げた!次はインローへのシンカー。内角低めからさらに厳しくつく投球だ。
カキーン!!
「っちおせぇから早く振りすぎたわ」
それを相川はま芯で捉えるもレフト方向への大きなファールになる。流石の打撃センスを見せる。今のファールで少し薫ちゃんの顔色が変わった。でもここで逃げてたら次には進めない。
「薫ちゃん!真っ直ぐでいいんだよ!自信持って!」
俺はベンチから声を出す。本来ケースバッテイングでは打撃側へ応援をするべきだが今は野村監督も見てないし誰にとやかく言われないだろう。
薫ちゃんもこちらを見て帽子のツバを触って了解の意を見せた。
「応援して自己評価アップさせてまたおかず画像貰う気なんでしょ」
背筋が凍った。小声で耳元に声をかけられて少し変な反応をしてしまった。
「ゆかりさん、、、勘弁してください」
「ふふ」
誰にも気づかれずにゆかりさんは元いた場所へと戻っていった。
そんな事をしている間に第3球!外へ逃げるスライダー。
「ストライク!」
バットが空を切りツーストライクとなる。
「まっすくじゃねーのかよ」
相川が薫ちゃんを睨みつけているのがわかった。俺は別に真っ直ぐ投げろなんて言ってない。強い気持ちを持てってことだ。
タカとのサイン交換が終わり第4球!外へのスライダー、かと思ったがこれは、、、
「ストライク!バッターアウト!次館山!」
「っち」
さっきのスライダーを頭に入れてたから出来た投球だった。スライダーと全く同じ球速のストレートを投げて見逃し三振に仕留めた。
その後のレギュラー陣のケースバッテイングはと言うと、、、
薫ちゃんからヒット1本も打てず予定してたケースノックは中止になりひたすら素振りにトスバッティングをする事となった。高橋キャプテンから監督への直談判で林をベンチに置いてください!とのことで当初予定していた背番号20を薫ちゃんが受け取ることとなった。そりゃレギュラー陣打てないピッチャーベンチに置いとくわけいかないよね。
部活が終わり部室で着替えていると薫ちゃんがとことことやってきた。
「お疲れ様です!さっきはありがとうございました。正直相川さんに特大ファール打たれた時やばいかもって思って縮こもりかけました」
「お疲れ様、まぁ気持ちはわからなくもないけど絶対打者に気持ちで負けちゃダメだよ。公式戦でも絶対投げる機会あるんだからね!」
「はい!あ、あと一緒に帰りませんか?」
「ん?構わないよ。なぁタカ大丈夫だよな?」
「あーわり。俺今日用事あるから別で頼むわ」
「おーそっか了解、じゃあ帰るか」
「はい!やった天谷さんと二人っきり」
「ん?」
「いえいえ何でもないです!」
部室を出ると昨日の夜の話を持ちかけてきた。
「そういえば天谷さん何で昨日僕の写メが欲しいなんて言ってきたんです?」
やっぱりそーなるよなぁ、、、
さぁ、どう言い訳するかな。
何故か期待に満ちたようなキラキラした目で薫ちゃんがこちらを見つめていた。




