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学園の魔女

「はぁ、、、」


純一は帰路に立つと深い溜息をついていた。


「どうしてこーなったんだよ、、、」


「溜息なんてついてたら幸せ逃げちゃうよ純一君」


「ゆかりさん、さっきまた何かあったら連絡するねって言いながらなんで自分と一緒に帰ってるか説明お願いしてもいいですか?ゆかりさんの家逆方向ですよね」


溜息の原因は背番号うんぬんではなく先程部室前で別れたはずのゆかりさんが何故か校門前で待っていてそれを見ないふりして帰ろうとしたら腕を掴まれて表の顔の笑顔で「一緒にかえろーよ!」と言われ今に至る。


「あーいう画像って基本ネットから拾うでしょ?ならパソコン借りて一緒に探した方が早いかなって、私の家パソコンないから純一君の家の借りようかなって」


「iPhoneありますよね?」


「通信制限で画像見れないからきついの、、お願い」


表モードでお願いしてくるゆかりさん。ほんとこの人はころころ態度変わるなぁ、、、


「ちょっとだけですからね!」


「やったー純一君好きぃ!」


うん、普通に腕に抱きついてくるのやめようか。ってか菜華ちゃんと静にRINE送っとかなきゃ、、、しばらく帰ってこないでっと。これでよし。


しかし、純一が思っていたものとは違う返信が双方ともから帰ってくる。


菜華ちゃんからは『もうおうちー。あー友達とか来るなら私部屋こもってるね』


静からは『あーまじ?私そろそろ家着くんだけど、部屋こもってるから大丈夫じゃない?あ、靴は隠しとく』



普通の友達なら大丈夫なんだけど相手が相手なんだよな、、、


考えてる間に無情にも自宅の前へ、、、


「お邪魔しまーす、あれ?誰もいない感じかな?」


「両親共働きなんで帰りは夜遅くとかです」


「あーそーなんだ、なら猫被る必要ないか、結構疲れるんだからね学園のアイドルってのも、告白も逐一丁寧に断らなきゃだし先生からも何かと頼まれるしでさ、まぁあんたの担任の小林には私の本性ハナから見透かされてたみたいでびっくりしたよ」


「ほんっと裏は言いたい放題っすね、、、もう普通に学校でも表裏なくしちゃってみては?」


「はぁ?」


何言ってんだこいつとばかりの呆れた顔でこちらを見てくるゆかりさん。


「わかってない、わかってないよ純一君。私に頼まれて断る男の子なんかいやしないし女の子からも私ぐらい完璧だと嫉妬心より尊敬心みたいなものが出て何も言えなくなるのよ、ほんと北原静だけは例外だったけどね」


なんつー人だよ、、、ほんと敵に回しちゃいけないわ、、、


「ま、まぁこの話はここら辺でそろそろ本題に行きません?パソコンはリビングにありますので」


「そーね、鞄そこら辺に置いといていい?」


「はい」


そう言ってゆかりさんは鞄を玄関脇に置く。ってか普通の男子からしたら夢のようなことなんだろうなこれ、、、裏知らない人からしたら学園のアイドルと家に二人きりだもんな。まぁ今となっては学園の悪魔と二人きりだからなんとも思わんけど。


「あいたぁ!?なにするんすかゆかりさん、、、」


何故かスリッパで頭を思いっきり叩かれた純一だった。


「いや、今めちゃくちゃ失礼なこと考えてたよね?私それなりに心読めるから」


そんな笑顔しながらスリッパ持ってる人僕知らない。


「ははは、、、取り敢えずパソコン付けますね」


自宅でパソコン使ったことなんてほとんどないから操作の仕方がおぼつかずネットの開き方がわからなかった、、、


「もしかして機械音痴、、、?」


「すみません、、、」


「ちょっと変わって」


「ちょ!?どこ座ってんすか?」


「え?膝の上だけど?」


「当たり前のように言わないで下さい、、、」


そう、この人は俺がパソコンに苦戦してるとこで普通に変わるのかと思ったらなんの躊躇もなく膝の上に座ってきた、、、流石にこの体制はまずいって、、、ってかめちゃくちゃいい匂いする、、、あー考えんな!無心だぞ純一。


「えっと、高校生、喫煙、画像で検索っと」


慣れた手つきでパソコンをいじるゆかりさん。流石優等生だ。パソコンの授業とかでも成績いいんだろうなぁ、、、


「ほんっと、相川単純ね。見てみなさいこれ」


「え?あぁ!」


画像検索の1番上に背景が一緒の写真が出てきた。おいおい、、、ちょっと頭使うやついたら秒でバレるようなことよくやるよほんと、、、


「よかったじゃん、これで試合出れるよ」


「ありがとうございます。ほんと助かりました。自分Twitterから探そうとしてたんで多分こっち気付きませんでした」


「野球バカは単純で助かるわほんと、お手荒借りてもいい?」


「あ、どーぞ。そこの扉出て右です」


そう言うととことこゆかりさんはリビングを後にした。しかしなんていうか、、、ほんと野球しかやってきてないやつの頭の悪さが露骨に出てくれて助かった、、、このまま何も証拠もわからずスタンドで応援なんかになったら下手したら野球部やめてたかもな、、、


ドタドタドタドタ


ん?なんか上の方が騒がしいな。バレんだろそんな騒いだら、、、RINEで静かにしてって送っとこ。


「なんであんたが純一の家にいるの!?」


「それはこっちの台詞よ!なによまだ純一に未練タラタラなわけ!?」


「あんた先輩にその口の利き方とか有り得ないんだけど!?ってか説明してよなに?高校生で同棲?やーらしー」


おい、まさか鉢合わせたのか、、、でもなんで上に、、、!ゆかりさん俺の部屋でも探しに行って扉開けたら静が居候してる部屋に行っちゃったのか、、、



「これには色々事情があんのよ!あんたこそなんでのこのこ部屋に上がってんのよ!また脅したの?」


「年中脅してるみたいな言い方は心外だわ。これにはこれがあーで色々あっているのよ」


「はぁ、、、まぁゆかりさんがいる理由はわかった。純一!聞こえてんでしょ!上来なさい!」


行きたくねぇ、、、もう上がどんな感じになってるか予想つくもん、、、ってか菜華ちゃんは?俺の代わりに止めてきて欲しいレベルなんだけど、、、



「私にはあの二人止めるのは無理だよじゅんにぃ」


リビングの扉からひょっこり顔を出して言う菜華ちゃん。


「人の心読むのやめなさい、、、はぁ行きたくねぇけど行かなきゃだめか、、、って何その敬礼は」


「お国のために頑張って下さい」


「人を特攻隊に行く日本兵見たく送んな」


二階に行くと物凄く険悪な雰囲気になっていた。そりゃそーだ。あんな件があって静はゆかりさんへの評価はマイナス域振り切ってるしゆかりさんはに関しては自分で言うのもあれだけど静は恋敵にあたるわけで、、、


「えっと、、、自分はどうしたら、、、」


「純一、私達付き合ってるんだよね?それで私の許可無しに女の子を家にあげるってのは怒るよ?別にこの人に欲情して手上げたりするとは思ってないけどなんで隠したの?」


「いや、、、なんつーか怒られるかな、と」


「隠してた方が怒るに決まってんでしょ。よりによってゆかりさんよ?あんな事があったばっかでよく家入れるよ、、、通信制限なんて嘘だったよちなみに」


「すみません、、、ってゆかりさん嘘だったんすか」


「ごめんねー、純一君の部屋見てみたいなー思ってつい嘘ついちゃった」


舌を出して頭に右手置く仕草で喋るゆかりさんにイラッときつつ話を続ける。


「俺の部屋なんて見てもなんもないっすよ。取り敢えず今後はやめてくださいね」


「はーい、そーだ、聞き捨てならない事静ちゃんから聞いたけど付き合ってんの?」


「ゆかりさん事件の後で俺が静に告白して付き合うことになりました」


「へぇ、、あれ?純一君、そこの首筋の絆創膏どうしたの?擦り傷?」


この人はほんとに、、、


「あ、ほんとだ。純一いつの間に怪我してたの?」


「ちょっと体育の時間にバスケで引っかかれちゃってね」


出来るだけ自然な仕草で返す。しかしまたゆかりさんが余計なことを、、、


「えー?私はてっきり首筋だから静ちゃんがキスマークでも付けて恥ずかしくて隠してるのかと思ったよ」


「な!?私はそんなことしません!疑うっていうなら純一その絆創膏剥がしてそこの頭の悪い女に見せてあげて」


その瞬間ゆかりさんの口角があがったのが見てわかった。静なんでそーなるんだよぉぉ!!普通にしてねーよでいいじゃんか!


「そーね、見してもらいましょうか」


ゆかりさんがすんげーいい顔してるよ、、、


「いや、でも結構グロいですし、、、傷口とか見せるもんじゃないですよ」


「なーに言ってんの純一君、私野球部だよ?怪我の手当とかだってしてるじゃん、ほら早くー」


逃げ場がねぇ、、、


「静、ほんとにいいんだな?」


「何言ってんのよ早くして」


はぁ、、、言われるがままに俺は絆創膏を剥がした。


「どう?ゆかりさんそんなものあるわけないでしょ?」



「おかしいなぁ、私の目にはキスマークがしっかりあるんだけど、もしかして純一君そのキスマークって静じゃない子から?」


あんただよあ、ん、た!はぁ、どうすんのこれ。俺知らないよもう。


「はぁ?んなもんあるわけないでしょ、、、うっそ、、、どうして、、、ごめんちょっと外出るわ今ここにいたくない。」


「おいちょっと待てよ静!」


「うるさい純一は黙ってて!」


「っ!!」


「ごめん、でも今は1人にして。私も冷静に話せる自信ないわ」


、、、、、



小学生からの頃からの付き合いだったが思いっきりビンタされたのは初めてかも知れない。それに静が目を真っ赤にして涙を堪えてる姿も、、、

ゆかりさんは相変わらず

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