表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/53

ヤキモチ?

2回の表aチームは冴島さんの配球と静のコントロールで三者凡退に終わった。


「はい次4番小久保君」


「っし!」


「赤星ちょっといいか?」


「ん?どーしたの天谷?」


「タカの配球なんだけど俺に任せてほしい。だめか?」


「ううん、野球部で苦手なとことかわかってるだろうしどうしたらいい?」


「初球にど真ん中の出来るだけ早めの直球。後は全部ストライクからボールに逃げるスライダーで頼む。あいつ逃げるためにめちゃくちゃ弱いんだよ」


「わかった、任せといて」


タカ本人は克服しようとしてるらしいがどうにも外のスライダーに弱い。公式戦の記録でも外角は2割ない。


第1球を投げて予想通りタカは見逃した。


「ストライク!」


「タカなにしてんの!甘い球だよ!」


「わりーわりーいいたますぎて手が出なかったわ」


これもタカの癖だ。何故だかわからないが初球は8割型見逃す。


第2球を投げた。


「おら!」 カキッ!


「ファウルボール!」


「ボール球振っちまったな、まぁ追い込まれてもなんの問題もないわ」


「あんま舐めてると痛い目みるわよ」


「赤星ちゃん目が怖いよ」


第3球を投げた。

「ボール」


それでいい。タカは絶対振ってくる。


続いて第4球を投げた、、、 カキーン!!!


「え!?センター!」


打球はぐんぐん俺のいるところまで伸びてきた。フェンス手前でなんとかキャッチする。


「あぶな、、、今のもボールなのに強引に腕伸ばして当てやがった」


「たぁ!ボールかよ!純一お前の配球だなきたねーぞ!」


「お前が外側よえーのがわりーんだよ!!大会までにくせなおせよ!」


それでもセンスだけで外に逃げる変化球についていけるのは流石だなと思った。流石うちのチームのクリーンナップだわ。


3回の表は三者凡退で終わった。そしてbチームは2人凡退して次が静だった。


「1番ピッチャーきたはらさーん」

小林先生は早くもウグイス嬢に飽きてきたみたいだった、、、


静は才能の塊で中学から始めたバスケもみるみるうちに上手くなって気づいたらチームでエースになっていた。となるとさっき投げた外に逃げるスライダーも通用しないのではないか。くさいとこついて最悪フォアボールでもいいんじゃないかと思った、まぁバッテリーに任せるか。


赤星は考えていた。

『歩かせたいけど一打席目あんまり見れなかったけど一姫も怖いんだよね。ツーアウトとはいえ油断せずくさいとこついていこうかな初球はボールからストライクになるスライダー。のけぞってよね静』


『1打席目は上手いことやられたけど次はそうもいかないんだからね。初球はスライダー狙い。多分私はスライダーまだ攻略しきれてないと思ってるだろうし』


五十嵐が第1球を投げたっ!ボールは狙い通りボールからストライクになるところ。のけぞるかと思いきや、、、



「踏み込んでる!?」


かきーーん!!!ボールはぐんぐんのびてソフトボール用のネットを超えた。



「痛烈!一閃!!打球はレフトスタンドに一直線!!北原選手先生の一打です!!」

うるせーよスタンドねーよってか楽しむなよ小林先生、、、


「っし!!」


「おおおお!!!!北原すげぇ!!」


bチームからは歓声があがる。


そしてaチームからは、、、


「うわぁまじか、、、」


「天谷でも打てない北原からどうやって点とればいいんだよ、、、」と悲観的な声が上がる。


二塁ベースを回る時静はセンターにいる俺に向かって笑顔でピースサインを作っていた。よっぽど嬉しかったんだろうな、、、


「ごめん早苗!私の配球ミスだよ、、、」


「ううん、あれは静褒めるしかないよ、、、流石元全国だよね」


「だね。まぁ切り替えて次の一姫抑えよ」


その一姫への第1球ストレートが真ん中高めの甘い球になる。カキーン!!!

打球は俺のいるセンターへの低い打球になる。


『落としてたまるか!!静だけにいい形はさせないっ!』


ズザァァ!純一は見事低いライナーを落ちる寸前でスライディングキャッチした。


「あぶねぇ、、、ってかハーフパンツでスライディングするもんじゃねぇわ思いっきり膝擦りむいたやんけ、、、」



「ごめん天谷助かったよ、、、って膝擦りむいてるじゃん!ちょっとまってて!」


「大丈夫だよ五十嵐さんこのぐらい」


「だめだよベンチ座ってて!」


「お、おう」


擦り傷とかは慣れてるんだけどな、、まぁ好意無駄にしたくないしね。


「はい、保健室から包帯とか貰ってきたから」


そう言って五十嵐は俺の前に屈んで丁寧に傷口を消毒してくれて包帯を巻いてくれた、、、ってかまぁまぁ恥ずかしいなこれ。五十嵐も普通に外見可愛い子だし後でタカになんか言われそうだな。


「ありがとね五十嵐」


「うんうんこちらこそ。あれ取ってもらって助かったよありがと」


笑顔で言う五十嵐。あーこういうのに惚れる人もいるんだろなとか呑気な事を純一は思うのだった。そんな時マウンドで静はこちらを見ていた。


『なによデレデレして気持ち悪い』


「3番センター天谷君」


あれ?前の二人は?


「ごめん打てんかった!ショートゴロ!」


「私もピッチャーフライだった、、、」


本格的にまずいなこれ、、、


さぁどうするか、、、直球1本に絞ってやるしかないな。チェンジアップは捨てよ。


第1球を静が投げた。


「いってぇ!」


足首へのデッドボールとなる。コントロールのよかった静が?え?????


「ごっめーん純一手が滑ったぁ」


わざとらしく謝る静。


「おいお前わざと当てたな、、、」


「いやぁ美少女にお世話されるなんていいご身分になったなぁって私も早苗ちゃんにお世話されたいなぁ!」


もしかしてヤキモチ?あの静が?ちょっと嬉しいかも。


「おいそこのバカップル長い!4番ファースト橘君」


「カップルじゃないし!!!」

そこまで大きく否定されるとまあまあ傷つくぞ、、、

さてせっかくランナー出たし走ろ。


第1球投げた!それと同時にスタート!って足首いてぇ、、、全力で走れない、、、


「アウト!!」


あの野郎走ること見越してやがったな、、、


「純一さんよぉ走るのバレバレだったぜ、、冴島もろウエストしてたぞ、、」


「いやぁスコアリングポジションに進めようかと、、、」


「まぁ、足首スプレーやっとけよ、、、」


「おう、、、はぁ見透かされてんのきっついなぁ。」


こうして4回表まで終わって0-1でbチームがリードする形になった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ