1回
遅くなってすみません。ストック出来たので今日はもう2話投稿しますので
「はーい!じゃあ並んで!!これよりaチーム対bチームの掃除をかけた紅白戦を始めます!!7イニング制で同点の際は代表によるジャンケンになります!」
「おっしゃあ!お前ら勝とうぜー!!!」
「うぇーーい!!」
タカの言葉でbチームが奮起する。こういう時クラスのムードメーカーは重宝するよな。
「天谷も掛け声してよほら」
五十嵐が声を掛けてくる。あんま柄じゃないんだけどな、、、
「よっしゃぁ!全力でaチーム潰してやろうぜ!!!」
「っしゃーーー!!!」
「じゃあaの先行で始めるよ!bの人は守備についてね!」
「はーい」
えーっとbの守備位置は、、、ピッチャーに静、キャッチャーに冴島、サードに剣道部の田島、ショートにタカ、レフト方向は捌かれるな。
セカンドに陸上部の星川、ファーストにサッカー部の野田。キーパーって言ってたっけかな。
レフトに文芸部の村田、センターにテニス部の植田、ライトに帰宅部の入江。先生がbに運動部集めたのは五十嵐の球打てるか分からなかったからかな。
「一姫ちゃんと取ってよね!」
「あんたが変なとこ投げなきゃ大丈夫だよ!」
どうやら静の投球練習が始まるみたいだ。
「みんな一応静の球確認しておこう。今のうちにタイミング合わせて打席に備えようぜ」
「おけ」
静の球はというと、、、平均的な女子のスピードと言っていいだろう。下からふんわりした感じの球。これなら誰でも打てそうだな。
「じゃあ1番佐々木くんどーぞ」
「うす」
「佐々木先頭頼むぜ!!」
「佐々木君打てー!!」
aチームから佐々木に声援が飛ぶ。佐々木はこっちを見てピースサインをしていた。
そして静の初球を叩いた。カキーン!
「はい、タカ!」
「はいはーい、ほい野田っち」
「はいあうとー!次2番の木下さん」
なんか変だ。今のは佐々木が力んで打球があがらずショート正面に飛んだ。でも投げたコースがアウトロー低めの1番遠いことでストライクゾーンからボール半個外れたところに綺麗に投げた。しかもそれを冴島は要求してなかったか?
ただの考えすぎだといいんだけど。
2番の木下は三振に倒れた。
「どんまいだよ木下!俺が打つから大丈夫!」
「ごめんね天谷君お願い」
こういう時運動が苦手な人はきついだろうな、、、やりたくもないのにやらされてミスしたら何か言う人もいるからな、、、佐々木と木下が打てなかった分俺が打ってやる。野球部の面子が立たないしな。
「じゃあ3番天谷君」
「うす」
「静、悪いけど打たせてもらうぜ」
「あんたなんかに打たれないわよ。そんな口叩いて打てなかったら恥ずかしいよぉ」
「んなヒョロ球で抑えられるかよ」
第1球を静が投げた。外側に少し外れてボールとなる。
「かずきぃごめん!こいつ相手に隠しとくの無理だわ!もういい!?」
「はぁ!?あんだけ終盤までとっとくいったのに、、、まぁいいよあんたに任せる!」
隠す?何をだ?
「天谷君さ?静のこと好きでしょ?」
「な、何言ってんだよ試合中に!?」
「はいすとらいーく」
「んな!?」
冴島に気を取られてる間にいつの間にかボールはミットに収まっていた。
「天谷君わかりやすすぎだよ」
「ほっとけ」
もうささやき戦術にはのらない。次の球打ってやる。
静の投げるフォームが変わってることに気付いた。さっきまではプレートの前にたっていわゆる女の子投げをしていたのに今は後ろでサインを見ている。
考えている間に第3球は来た。
ばしーん!は????
「ストライク2!」
「あんたねぇ!私が小学生の時ソフトボールやってたの覚えてないの?女子ソフトで私と一姫はバッテリーだったんだよ?そんでバスケの終わりとかに暇で投げ込みまだしてたんだよね。この球あんたに打てるかしら?」
そういえばそんな事を言っていた気がする。小6の時は全国大会の決勝までいったって、、、
この球打てんのか?
野球をやってるやつはソフトボールも打てるだろと思ってる人がほとんどかもしれないが以外にそうでもない。第1プレートからホームベースまでの距離がだんちだしソフトボールで早い人は体感150ぐらい投げる人だっているんだ。そこに緩急使われたらプロ野球選手だって打てないぐらいにはなる、、、
「別に棒球やけん打てるよ、確かに球速は認めるよ」
恐らく静の直球は体感140ぐらい。でも打てない球じゃない。ってかなんでお前バスケ部いんだよソフトボールやっとけよ、、
「ふーん、じゃあこれで終わり!」
第4球を静が投げた。
「あ、、、」
スパン。静は野球で言うところのチェンジアップを投げてきた。それを初見で見た純一がタイミングが合うはずもなく空振り三振に倒れる。
「北原やるじゃん!!これ俺達余裕じゃねーか!!!」
bチームで歓声があがる。大丈夫だ。恐らく先生との約束でこの投球が許されてるのは俺だけ。他の人になんとか塁出て貰うしかないな、、、
aチームの指揮も下がってきている。なんとかして指揮を高めないと、、、でも三振した俺に何が言えるんだ、、、
「ほら暗い顔しない!!こっちだってソフトボール経験者がバッテリーしてんだし点取られなきゃ負けないんだから元気出していくよ!」
キャッチャーの赤星が声を上げる。流石元捕手だけあって流れの切り方わかってるわ。
「おうよ!!!みんな守備行くぞ」
1回裏bチームの攻撃を前に俺は五十嵐、赤星のバッテリーに声をかけにいった。
「さっきは助かったよ赤星、ありがとう。それで守備なんだけど見てわかるとおり右方向は初心者の塊なんだよ。出来れば内側放らせて左方向に打たせることできないか?」
「あーおけ。でも打たせる気ないけどね。静みたいな球速はないけど私には変化球があるから。あ、小林先生から使っていいのは静と一姫と小久保にだけって言われてるけどね」
「マジで頼もしいわ頼んだぜ」
「はいよ」
「はーいじゃあ1回裏bチームの攻撃は北原さんから!」
全国レベルとすればバッティングもそれなり出来るんだろう。外野にも来るかもしれないし内側主体の投球するなら少し左中間寄りに守っておくか。
第1球を五十嵐が投げる。
「ストライク!」
インローいっぱいのところに綺麗に決まる。
「ないぼーよ早苗!」
見たところ球速は体感110キロほど。マジでなんで運動部入ってねーんだ、、、
静は様子見といった感じで微動だにしなかった。
第2球を投げる。
「ストライクツゥ!」
また同じところに綺麗に決まる。マジでコントロールいいんだな。俺も公式戦であんなコントロール出来たらなぁ、、、
「五十嵐ないぴーよ!そのまま頼むぜ!」
外野から声をかける。普段俺は投手をやってて思うのがほんとに内外野からの声掛けってのはありがたいものだって思う。
第3球を投げた。
「ボール」
なんか落ちた感じがしたな。チェンジアップか?よく見逃したな今の、、、
『インローのストレート2球に落ちる球。でもスピードが遅いから簡単に見切れるわ。イン2回続いてるしこれ以上ボール投げたくないだろうし外のストレートにやまはって初心者側飛ばしてランニングホームランでも狙おっと』
バッテリーのサイン交換が終わり第4球が投げられた。
『外のストレート!貰った、いやこれは…!』
「スイング!スイング!小林先生今のは?」
「スイングだね、北原さんアウト!」
「ナイス早苗!!」
「いやぁ今のスライダーはやられたよ」
舌を出して笑う静。
「手加減出来ないからねぇ全国さんにわ」
「次は打つよ」
おいおいほんとにこれクラスの紅白戦か、、、
レベル高すぎてやばいんですけど。確かに百合山高校は部活動力入れて体育とかの授業が1番多いけどさ、、、
後続の2番の田島と3番野田はふたつの内野ゴロを打たされスリーアウトとなった。




