騒動
「じゅんにぃおきてー。おーいってばぁ。」
あれ?気付いたらソファで寝てたのか俺…
「あーおはよ菜華ちゃん。今何時?」
「もう7:30だよ。おねぇは朝練でとっくに家出たー。ご飯は律儀に作ってくれたみたいだよー。いいねー毎朝好きな人のご飯食べられて」
「あー普通にあいついないから言うけどマジで嬉しいよ」
「朝からごちそうさま。私もそろそろ行くねー。ちゃんとゆかりさんと話しなよ!」
「もち。行ってらっしゃい」
朝から好きな人の飯と天使と会話出来てマジで幸せだな俺。昼休み頑張らなきゃ。
それは学校について校門をくぐった瞬間だった。
「あ、あいつだよゆかりさんがこくったらしいって人!」
あーそーいえば噂になってるんだっけ…
「おい!なんでお前なんかがゆかりさんに告られるんだよ!特に顔も良くないくせに!」
本人目の前にして失礼極まりないなこいつら…それにお前らだってイケメンには程遠いじゃねーかよ、、
「自分にだってわかりませんよ。ってか邪魔なんすけど」
「んだと?先輩に向かってその口の利き方はねーだろ。」
胸ぐらを掴んで俺を持ち上げようとする先輩A。知ってる人はいるかもしれないが野球部は暴力沙汰においてはめちゃくちゃ厳しい。こちらから手を出さなくても関わっていた理由だけで登録抹消なんてこともある。どうすれば…
「ちょっと何してんの!さっきから話聞いてれば理不尽なことばっかじゃない!そこのバカがあんたらを煽ってんならともかくただ質問されたことに返してるだけで胸ぐら掴んで威圧することないんじゃないの」
なんで静がここに…?そこには幼馴染の俺でも見たことのないぐらい怒気を含んだ口調で仁王立ちしている北原静がいた。
「うるせーな関係ないやつはひっこんでろ!」
「関係ないやつ?一応あんたが釣り上げてんの私の友達なのよね。それに後ろ見てみなよ。」
「あぁ!?後ろがなんだって?って…お前らずらかるぞ!真木田だ!」
真木田一徹。うちの学校の3年の学年主任。一応バスケ部の監督になってる。あまり体育館にいるところは見たことないが…
「真木田先生自分は何もしてません!野村監督に言うのだけはほんとにやめて下さい!大事な大会前なんですお願いします!!!」
多分静が呼んでくれたんだろうけど真木田先生次第ではこのことが監督に知れ渡って面倒なことになるかもしれない。俺はお願いすることしか出来なかった。
「なーにいってんだ天谷。言うも何も俺は何もみてねーよ。ただ校門近くで人だかりが出来なくてうちの部員がランニング出来なくて困ってたから来ただけだよ。大会俺も楽しみにしてるし頑張れよ。」
「はい!ありがとうございます!」
助かった…真木田先生これから保健の授業で絶対寝ないっす。
「あんたも災難ね。」
そこには練習着姿の静がいた。
「ありがとう。静が呼んでくれたんだろ?」
「別に。実際私ら外周組があんたらのせいで道塞がれ通れなかったから朝練さぼった祐希を職員室側の出口で見つけたから罰で祐希に真木田先生呼ばせたのよ。」
「まぁなんにせよ助かったよありがとうな」
「そ」
静のおかげで大事にならず今回のことは終わった。こんなことが続いたら最悪だけどな…流石ゆかりさんとでも言うんだろうか…




