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安楽死機関  作者: 準々
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ようこそ安楽死機関へ

 それでよろしいのですね。では結構。それでは改めて、我々安楽死機関の説明をさせていただきます。

 まず、ここに記されている通り、三週間後あなたには確実に死んでもらいます。これは決定事項ですのでキャンセルはできません。過去にはキャンセルできないことを理由に逃亡しようとした方もおられましたが……絶対に逃げられないものだと思ってください。少々手荒な真似をしなければなりません。まあ、クーリングオフ期間のうちにキャンセルしなかったのですから、あなたの心は決まっているのでしょう。

 次に安楽死の方法についてですが、三週間後あなたには再びここに来てもらい、あちらに見える安楽室で一酸化炭素を吸い死んでもらいます。痛みはありません。まぁ、安楽死機関の名の下に苦しみがあったらいけませんしね。で、あそこで死んでいただいた後、死体はこちらで管理させてもらいます。遺族様には死体の管理権がないのでご了承ください。

 最後にこちらから、ささやかながら3億円のプレゼントです。

 このジュラルミンケースに入っているお金全て本物ですのでどうかお確かめを。

 終活するにも金がなきゃ話しになりませんからね。このお金で悔いが残らないように三週間お過ごしください。

 え?……あぁ、このお金の出所ですか……。

 それはあなた自身の価値だと思ってもらって結構です。

 具体的に言えばこれはあなたの死体の値段です。おもに臓器提供として使います。知ってますか?人の臓器、目、皮膚、骨、血、全部売ったら31億円ぐらいになるんですよ。ばらばらにされて、売り飛ばされる。まあこれはあなたの姿かたちをした肉人形に起こる悲劇です。

 怖くなりましたか?今ならまだ取り消しできますけど……

 あぁ、取り消さない。お強いですね。大体この話すると、皆さん怖がってキャンセルされるんですが……

 えー、では、以上が安楽死機関の説明です。

 それではよい終活を。

前々からこんなんあったら面白いかなって考えてました。

更新は不定期、気が向いたら書くと思います。

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