生まれた者
初めての投稿です。
お、お手柔らかに・・・。
世は乱世…。
人も神も入り乱れ、世界が混沌と化した。
それは偶然か必然か…、誰も予想出来なかった忌子達が生まれた…。
今回お話しする物語は粘体族、スライムのお話…。
ここは地球に良く似た星「アスズ」。
この世界には、穏やかで草木彩る草原「オルブラ草原」がある。その者はその草原にて生まれた。
(…ここは?確か僕は…。)
その者は記憶を辿った。
僕は…宇津木 裕也 15歳、至って普通の中学生さ!
確か…友達の家でゲームをしようって話になって、友達の家まで向かってたんだ。
で、向かう途中、…確か踏切でおばあちゃんが倒れてるのを見かけて助けにいって…おばあちゃんを踏切から出した後、おばあちゃんの荷物を取りにいく所で電車が来て…轢かれたんだ。
(電車に直撃したのに生きてたの?でも、ここは?)
裕也は思う。事故の後に病院ではなく、こんな草原にいることはおかしいと。
そもそも自分の住んでいた所にはこんな建物が見当たらず、見渡しても草原、遠くには森があるような場所などない。
(とりあえず、人を探さなきゃ…)
裕也は周辺に人がいないか探していると小さな水溜りがあった。
(あれ?水溜り?あの日雨なんて…)
裕也は不思議に思い、水溜りを覗き込む。そこには驚くべき姿があった。
(!これって…!?)
裕也は自分の身に起きた事に理解できなかった。
その形容は、裕也にとってゲームや漫画でしか見たことのない存在であった。
柔らかく透き通った肌、つつけばプルンと震える弾力のある体。
そして色は青く、体の中心には赤色の丸いものが浮かんでいた。
そう、裕也はあの軟体な生物、スライムの姿になっていた。
(な、なんで?どうして?夢だよね?)
裕也は想像もしなかった自身の姿を目の当たりにし、驚愕する他なかった。
その日、裕也はどうしていいかわからず、草原の真っ只中で立ち尽くしていた…。
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宇津木 祐也
種族 :スライム
種族固有スキル:細胞変化、腐食、捕食、擬態
言語スキル:地球言語、粘体族言語
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後々性的な描写は多分でないです、仮に出ても凄く曖昧な感じで…。残酷な描写は後々出ると思います。曖昧ですみません。
この話は思いつきで提供しています。申し訳ないですが超不定期です。
また、文才がないため、誤字脱字がわんさかいると思います。ごめんなさい。ご指摘、ご感想いただけると泣いて喜びます。