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東方兎録~幻想入り~  作者: ファム
4章 迷いの竹林
32/100

黒色の夢

駄文注意報発令!!


苦手で仕方がない、

という方は、回避してください、



回避しましたね、、なら、残った方は

ゆっくりしていってくださいね

眠りに落ちてゆく。

今度の夢は絶望せし者のゆめ、

化け物の夢、、




「グスッ、どうか、私を・・・・・・一人にしないで!!」



少女の姿が見える。


黒いフードをかぶった、

とても小さな影だ、

120無いんじゃないのかな、



少女はむごい程にグッチャグチャにされた

2つの肉塊にしがみついて泣いている。


その周りには、

村人の感じの者達が血塗れの鍬やピッチフォークを持って、


少女を嘲笑っていた


少女が振り返り、

そいつらを殴りかかろうとするのを、

農具で殴打する、



「絶対にお前らを許さない、許さナい許さない許サない許さなイユルさない許サナい許サなイ・・・」、


絶望に彩られた顔のまま、

呪を吐きながら、少女は動かなく成っていく。



村人は、

少女が赤黒く、ドロッとしたものに全身覆われるまで

殴り続け、動かなくなると、


つまらない、と言ったふうに帰っていった。


少女の死体をそこに残して・・・



日が登って日が暮れて、

三日後、


そこに、妖怪が現れた。

格好からして、土蜘蛛か何かだろうか、

男で、さっき食べてきたのか、

口が少し血で汚れている。


そいつは、何処かから歩いてきて

酷い死体を見たあと、

舌なめずりをして、目の前の肉へ食らいついた。


腹を食い破り、臓物を引きずり出す。

血が飛び散り赤黒い絨毯が広がる

臓物を手で掴み、

音をたてて、舐め回した後、

グチャグチャと肉が飛び散るのも構わず食べる。

骨に当たれば、折りとってゴリゴリと噛み砕く、



余程旨いのか、無我夢中で喰い続ける。


土蜘蛛は、一口食う毎に、

その纏う力が無くなっていくにも関わらず、




まるで、麻薬中毒者が麻薬を求めるかのような


そんな目で、血肉を口へ押し込むのだた・・・・・・・・・




~~~小1時間後~~~


大小三つの肉塊を骨も残さず喰った土蜘蛛は、

殆どの力を失った体で、恍惚とした表情を浮かべ、


まき散らされた血で赤黒く染まった地面に、

座っていた。


輝く様な赤目は、光を失い、濁り切り、


腕はだらしなく垂れている。


背中にはひび割れが出来ている。


「グッ、ガッ」


土蜘蛛は

いきなり激しく痙攣し始め、

声にならぬ声を出す。


ひび割れが大きく成り、

血が吹き出す。


四つん這いになり、えびぞりのようになる、

その背中からは、繭のようなものが産まれる。


夜の色の繭は胎動しながら

土蜘蛛の甲殻を砕いて出てくる。


全て出てしまうと、土蜘蛛は力を全てなくし、

逝った。


そして、死骸に支えられた繭だけが残った。



~~~いつかの朝~~~



繭が割れ、中から人、

いや人の形をした妖怪が生まれた。


それは、周りにこべりついた赤黒い血の塊と似た色のマントをはおっていて、


瞳の色は引き込まれる様な紫、


髪は流れる様な黒で、一部が血の色となっている

色は違うものの、死んだはずのあの子そのものだった。。


それは、始めはよたよたと歩いていたが、

直ぐにまっすぐ歩くようになり、


村人達の行った方向へと走っていく。



そこで夢は途切れた。



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