兎と化け物の夢
駄文注意、
苦手な方は、
逃げるんだよぉおおってな感じで
プラウザバックお願いします。
逃げない方はゆっくりしていって下さいね。
気絶している場合じゃないっ!
腹にリボルバーの持ち手を打ち込み、気付けにして
なんとか意識を保つ。
力加減間違ったので、後で絶対腹痛になる。
確信した。
「・・・・こんな奴に成りたく・・・ない・・・」
声が聞こえる。
目の前の化け物からだ。
「ていさん、声は聞こえますか?」
「何言ってるの?、あんたの声は聞えるけど。」
推測していく。
てゐさんに聞こえなかった事から、どうやら音では無いようだ。
なら、
私の能力が関係しているのだろう。
では、夢だ、
それが化け物から聞こえると言う事は、
あいつは、夢から出来た物か何かなのか?
推測を打ち切り、
化物に向き直る。
黒い化け物が透けて小さな少女が丸くなって居るのが見える。
少女は、さっきから同じ事を呪詛の如く繰り返している。
こんな奴に成りたくない 、 と。
「すぐに救ってあげますよ、待ってて下さい。」
優しく声をかけ、
さっき光っていたスペルを取り出し放つ。
「審判、ギルティオアノットギルティ 救っ
さあ、貴方はどちらだっ!」
六本の光線が翼のように広がり、
大きな弾を後ろに残しつつ飛翔。
そして、翼を檻のように組み、
足から飛び蹴りの容量で突っ込む。
ていさんは、この自殺とも思える行動に驚いたようだ。
「何やってんだ!
クソっ 脱兎、フラスターエスケープっ!」
ていさんは、援護してくれるようだ。
化物の触手は私に触れる前に
翼の光線とていさんの弾に焼き切られていく。
黒い肌までたどり着き、
回転を加え、抉り込んでいく。
少女の居る所への道を掘り進む。
「最終判決、ギルティっ!」
判決が決まると同時に
少女を捕まえ、翼で切り離す。
そして、また飛翔し、
ありったけの弾幕をぶつけながら空へ戻る。
「ギゴオォオォォッッツ。」
初めて黒いのが悲鳴を上げる。
やはり、少女が核のようなものに成っていた様だ、
有罪の抜け殻に用はない。
「審判、ラストジャッジメントっ!」
「全力で行くっ
慈愛、大黒さまの威光っ。」
残った物へ極太の光線を撃ち込む、
触手で守りを固めるが、弾幕がそれすら打ち崩し、
審判の光が焼き尽くす。
そして横からは、てゐさんが剣から光を放ち、それに増幅された大玉が脆い部分を押しつぶす。
さあ、終わりだ。
黒いものは焼き尽くされ、蒸発した。
~~~しばらくして~~~
黒いものの中の少女は、
まだドロっとした物の中にいたので、
青の弾の水で洗い流す。
量が多すぎててゐさんずぶ濡れに成ってるけど・・・
まあ、いっか。
少女がやっとドロドロから解放されたが、
真っ裸で、かなり弱っていた。
獣の耳と長いモフモフ尻尾が生えているので、
妖獣の類だろうか。
「ちょいとどいてろ。」
私をはねよけ、ていさんが出てきて、
少女の胸にかかとを落とす。
って何やってるんですかっ、ていさん!
ていの正気を疑ったが
少女は、強い反応を返した。
胸に来た衝撃で、
飲み込んでいた黒いものを吐き出す。
「けほっ、けほっ。」
肺に満タンに入っていたのか、黒い水を暫く吐き続ける。
「はぁっはぁっ。」
吐き終わったようだが、
心なしか、吐く前より弱っている気がする。
「スゥ。」
体力を消費し過ぎたからか、
そのまま、眠ってしまった。
寝顔は、天使のように安らかで、可愛い。
「はあ、ところで、此処になんで来たの?
さっきは答え聞けなかったけど。」
ていさんがあの白銀の格好のまま、
こちらに質問をしてくる。
「ていさんがただならぬ顔で走っていたので、
ひとまずついてきました。」
何か、この竹林が々明るく成ってきている気がする。
あいつが居なくなったからかな。
気付いて、特に問題無いだろうと、放置する。
「なら、良いけどさ、
あの姿のこと、誰にも言わないでね。」
念入りを入れられ、同意する。後々何か有るのはごめんだし。
「んじゃっ、帰ろっか、永遠亭へ。」
ふと、足元を見る、
踏んでいた草が、段々と色が戻っていっていた。
まるで、表面を覆っていたものが何かに吸い取られて行っているかの様に。
目の前が暗くなる、
これは不味い。
「ていさんっ回避を!」
そこから飛び退き、回避する。
何かに尻尾を捕まれ、少ししか飛べなかったが。
「え、ちょ!」
下へと引っ張られ、黒いのに飲まれる。
ナメクジが体中を這い回るみたいな嫌悪感が包む。
「離せェエッ!」
暴れるが、
足からヌプヌプと音をたて、
取り込まれる。
絶対不味い。
頭がボーッとし始め、
私の意識が本格的に飛んでいってしまった。




