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東方兎録~幻想入り~  作者: ファム
4章 迷いの竹林
29/100

悪夢の何でもない始まり、

駄文、大量精製中、



立ち入れない方は退避を、



そうでない方はゆっくりしていってくださいね

~~~???サイド~~~



「クソっ、時期が速すぎる!!

主人は何してんだ!!」


鎧の少女は悪態をつきつつ、空を駆けている。

手にした書類をまとめ、懐へとしまう、

その後振り返る、

そして、舌打ちをして速度を上げる。


よく見ると、闇にまぎれてはいるが、

後ろから黒い巨大なウサギが走ってきている。


まあ、兎と言っても全体的にそう見えるだけで、

頭部には目は無く捻くれた角が2本生え、

体の所々からは、触手が生えている。


黒兎、いや、今後は兎モドキとでも呼ぼう、

は、少女を喰おうと、している様だ。

兎モドキの足止めに伸ばす触手を、

少女は腰の刀で切り落とす。


切り落とした触手はうぞうぞと動いた後、

溶けて地面に染み込み、毒で侵していく。


風を切って超高速で進む少女だが、

兎モドキは、距離を離さない、



「いい加減諦めろおォオっ!」


手に力を込めて何かを放つ、

不可視の何かは竹を切り裂きながら兎モドキへ迫り、

両断する。


兎モドキは力尽き、地面に染み込む。


後には、

表面が黒いものに覆われ、弱った兎が弱々しく息をしていた。


少女は札を取り出し力を込める。

そしてそれを兎に当て。


「永遠亭へ!」


力強く言うと、兎は札ごと消える。


「クソっ根元はどこだっ。」


少女は焦りを顔に表し、また、走る。


しばらくすると、周りから少女の部下と思わしき獣が

姿を表す。


「見つかったか!?」


獣達へ問いかけ、すぐさま走る。



「間に合えよっ!」


すると、目の前に開けた場所が有った。


そこには、世界のひび割れが出来ていた。

何を言っているのか分からないだろうが、

こういうしかなかった。

真実(しんじつ)、そこだけ、世界がガラスか何かの用に砕け、

黒と白の不気味なコントラストが覗いていた。



「クソ、大きいな。」


縦5m、横3mに渡る亀裂は、先程の兎モドキと同じ触手を出し、竹をスナックか何かの様にボリボリ食べていたのだった。


「滅殺っ。」


何十枚もの札を投げ、陣を組む。


「破っ!」


陣を発動させ、結界を狭め、穴を塞ぐ。


穴が締りきると、

引っ込まなかった触手達が両断され、

のたうち回る。


が、少女は、相手にしない。

それどころじゃないからだ、膝が砕け、手をついて喘ぐ。


「クソ、力を持って行かれ過ぎたか。あんな大きな亀裂(きれつ)を治すための術じゃないしな・・・。」


力が腕にも入らないらしく、ガクガクと腕が震える。



「私も、ここで終わりか・・・・・・。」


力を振り絞り、刀を芯にして鎧を変形させ、

鼬を生み出し、書を持たせる。



「絶対に捕まるなよ!!」


叫ぶと、鼬はこちらを数度振り向き、心配する。

が、全力で逃げ出した。

そう、逃げたのだ、

少女の後ろの、背筋も凍りそうな化物から。


「無防備に喰われたとあっては主に顔向け出来ぬ。」


無いに等しい体の力を振り絞り、

少女は刀で相対する。

そこらの竹を拾って、見えない刃を付けた

出来立ての刀で。


「いざ、尋常に、勝負っ!」


少女は黒い化け物に突撃し。



竹林には、

女声の断末魔の様な悲鳴が響いた。



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