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東方兎録~幻想入り~  作者: ファム
4章 迷いの竹林
27/100

月兎の夢

ちょっとシリアスに、

やっぱり駄文、


苦手な方は回避を、よろしくお願いします。



回避しない方は、ゆっくりしていってください

兎は、夢を見る。


今度の夢は兎の夢、


狂気に染まった者の過去の悪夢




僕は月に立っていた。


目の前には、美しい都が広がっている。

この世の物とは思えないその光景に見とれていると、

場所が変わった。


恐らく、都の建物の1つであろう食堂に場所はかわっている。

そこには、大量の、兎耳の少女達が思い思いに食べている。


「ちゅうもーくっ!」


赤色の帽子の兎が声を上げ、お立ち台のようなものに他の兎が登る。

真っ白な耳に、紫のブレザーを着ている兎、

鈴仙だ。


「厳しい戦いに成るだろうが、我らは月の民だ。

下錢な地上の民になど、一歩も引けはしない。

勝って依姫様に褒めてもらうのだ、

準備はいいか?皆の集!」

鈴仙の掛け声に合わせ、他の兎も叫ぶ。


「おーーっ!」


食事を終わらせ、それぞれの武器を取り、

立派な、神社の様な建物の前へと走る。


揃って二礼二拍手一礼。


「依姫様、月読様、我らに加護を。」


鈴仙が代表して言う。

そしてそれが終わると都市から出て、戦場へと向かう。


周りの態度を見るに、赤い帽子の兎が副隊長、鈴仙が隊長のようだ。


場面が変わり、

人間達が、何処かで見たことのある兵器達を持って、

嫌らしい笑みを浮かべ、進軍している場面へかわる。


よく見ると、月面は、月の兎、

僕の名と同じ、玉兎たちの血で汚れていた。


頭をもがれ、痙攣する体や、

辛うじて生き残ったものの、人に捕まり、

拷問と称した辱めを受け、涙する者。

残酷で、悲惨な状況と成っていた。

そして、その中に、

人間から必死になって逃げる者達がいた。

耳の吹き飛ばされ血液の吹き出している兎、

恐らく後のうどんげが数匹の部下と逃げていた。

そこに、先ほどの赤帽の兎の姿は無く、

赤帽は鈴仙の手に穴だらけとなって握られていた。


「はぁはぁっ。」


必死の表情で逃げるも、月面の凸凹の一つに

優曇華がつまずく。


「隊長!!」


「バカっ立ち止まるな!!」


振り向いた部下はうどんげの叫びと共に、

頭を鉄の玉に撃ち抜かれる。


「クソっ。」


二匹の部下が、うどんげを引きずり、逃げる。

どうやら、うどんげは今ので足をくじき、歩けないようだ。


「隊長!我々の命に掛けて、貴方を絶対に生かしてみせます!!」


部下は叫び、そのまま速さを上げる。


「バカどもがっ、お前らも死なせないっ!」


うどんげは叫ぶが、この状態では、全滅まで後少しだろう。

うどんげを引っ張っている部下の他の一匹が、

懐を探る、

すると、美しい布が現れる。


月と地球を行き来出来る布、

天ノ羽衣(あまのはごろも)だろう。


それをうどんげに着せ、

引きずった部下は全力で走り出す。


後ろから銃声、

羽衣を出した玉兎が飛び出し、

うどんげをかばう。

胸から紅い華が咲き、

痙攣しつつ地面へ落ちる。


「隊長、お達者で・・・・・・」


そう言い、兎は息絶える。笑顔だった。


が、


地上人に踏まれ、砕ける。



「この、クソ野郎ォオオ!!」


うどんげは、血の涙を流し、部下を貶める者へ

撃つ、

段々と、黒く綺麗だった目が血の色に染まる。





何匹も居た部下はもう2匹しか居らず、

二人は、涙を流しながら走る。



「そろそろ見えるな。」


地球が見え始める。



「「そりゃぁぁぁあっっ!!」」


息を合わせてうどんげを地球へとぶん投げる、


のち、敬礼をする。


「隊長っ!私達は、貴方に遣えられて、光栄でした!!」


「隊長っ永琳様と輝夜様に宜しくお願い致します!!」



言い終わると共に、

頭が吹き飛び、体にいくつもの穴が開けられる。

そして、静かに倒れる。


「つっ!!」


「クソぉおおおおおおっっ!!!」



叫びながら地球へと飛ばされていく。


兎の目は、血の様な色に染まっていた。


そして、月の都の戦闘部隊は、

うどんげを除き、全滅したのだった。

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