目覚めの夜
やっぱり駄文注意、
耐性のある方は、
ゆっくりしていってくださいね。
「う、ん? ふぁ?
ふぅ、また、変な夢を見たな。」
無意識的に背伸びをして、呟く。
「て、なんで動けるんだ?」
自分が動けた事にとてもびっくりしていると。
「はぁ?」
側で看病してくれていたのであろう、
けーねさんもとても驚いているようである。
「どうして動けるんだ?、寝てから半日も経っていないというのに。」
「半日ぃ? そんな短い間に、こんなに動けるようになるのでしょうか。」
「ひとまず、傷の様子を見てみよう。」
けーねさんは、布団をめくり、
私の身体に巻かれた真っ赤の包帯をほどく、
すると、
血の後は残っているものの、
すべすべとした、傷などない肌が現れた。
「なんだと、、、!」
けーねさんもお驚いただろう。
僕が起きた時に変えたはずの包帯であるにも関わらず
今は半日程度で真紅に染まりきっているのを見ると、
かなり血が出てるはずだ。
そんな短時間で治るのは不可能である。
「まあ、幻想郷では、仕方がないか。」
けーねさんは、その一言で、済ませてしまった。
良いのか、知識の獣よ・・・
そう思って、呆然とした……
そして、
のちのち、聞いたところによると、
起きたときの僕の瞳は、月に照らされて、
右は黒曜石のような宝石のごとき煌めきを、
左は紅玉のような怪しい輝きを、
放っていたそうだ・・・・・・




