スペルの閃光
注意事項、
この小説には、東方要素が含まれ、
予備知識の無い方に少しきつい構成となっています。
苦手な方は回避を。
それでも、見るのであればゆっくりしていってくださいね、
「スペルッ、開放、フルバーストショットォオッ!」
スペル宣言をしながら、
引き金を思いっきり引く。
薄紫の光線が、膨大な熱量と寒波を発生させながら、カマキリを飲み込む。
「グキョオオアアアァァァァ………」
カマキリは自慢の鎌でいなそうとするも、
体が燃えながら凍りつき、砕けていくのでは、
もう、どうしようもないのである。
次第に、細かく砕けて燃え尽きていった。
「はあっはあっ。」
スペルが終わると、ビームの横切った場所には、
ありんこ一匹すらも残っていなかった。
身体から力が抜けていき、その場に倒れる。
体に力が入らず、
立ち上がる気力も沸いてこない。
そして、強烈な眠気に負けて眠りに落ちた。
~~アンデルセンサイド~~
「よいしょっ。」
カマキリの死体の上で気絶した振りをしていたアンデルセンが、
蟲の体液をはたきおとしながら立ち上がる。
「まったく人使いが荒いねぇ、あの人は・・・。」
いつもと違う言葉遣いをさせたり、
蟲嫌いの私に、死体の上で気絶した振りをさせたりするなんて・・・
報酬はどれくらい吊り上げてやれば気がすむのだろう。
そんなことを考えつつ、
玉兎とか言った少女の足を握り、
結界の中へと引きずりこむ。
「もう一眠りしますか。」
私は、少女を抱き枕にする。
ふにふにと柔らかく、気持ちいい
その温もりを感じながら私は眠りに落ちた。




