表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/29

第二十四話 殺人者

私は夫に相談しようかと思ったが、信じてもらえそうになかったので一人で山にいく決意をした

おそらく私に恨みがある人…心辺りはない

ないだけに恐かった

私に直接すればいいのに…

何故弱い佳奈を狙ったのか…許せない

絶対に許せなかった

私は警察に捕まってもいい…

佳奈を殺した犯人を刺すつもりで、ナイフをコートに入れた

私は実家につくとすぐ、山へ向かうことにした

またメールがきた

《一人でこい…でなければ真実は話せない》

私をどこからかみているかのように的確な時間にメールがきた

私はもちろん一人で行くつもりでいた

夫は母と法事の手伝いをしている

私はその隙に山へと車を走らせた

車で30分とかからない

なぜ佳奈が一人で山へ向かったか…

一人でバスに乗るなんて不自然じゃないだろうか佳奈はまだ六歳…

どうして誰も疑わないのだろう…

不審者に連れていかれたんじゃないかって

私は車から降りて山に登始めた

もう暖かい日が続いているから雪は残っていない…

佳奈はこんなところで生き埋めにされて…

殺されて

自分のしたことも許せなかったが犯人はもっと許せなかった

私はひたすら山を上っていった

すると後ろから急に突き飛ばされた

痛っ…

私は木にぶつかって顔をすりむいた

後ろを振り返ると…美加がいる

(どうして美加がこんなところに?)

聞くまでもなく私は美加が犯人だと思った

立ち上がろうとする私を美加は蹴り上げた

「な…に…するのよ…」

私はお腹を押さえながらよろよろと木にもたれる

「美加が佳奈を殺したの…?」

「そうよ…あんたの代わりにね。男とスキーに行くのに佳奈が邪魔だったんでしょ…?お礼でも言ってほしいくらいなんだけど…」

「何いってるのよ…誰がそんなこと…」

「あんたの旦那から全て聞いたわよ。佳奈をあんたの実家に置いてくこともね…」

「どうやって佳奈を連れ出したの」

「簡単だったわよ…かなちゃん、お母さんがスキーしてるの、見に行こうかって話したら手を繋いでついてきたわ。」

「どうして…そんなむごいことを…」

「あら、今回は相当参ったようね…

旦那、寝とったときは何ともなかったのに」

「佳奈をどうして殺したのよ」私は語気を強めた

「まだわかんない?全部私から言わせたいわけ?まさか自分に非がないとか思ってるんじゃないでしょうね?」

私には全く心辺りはなかった

わからなかった


読んでいただいてありがとうございました

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ