第十九話 無関心
私が深夜、修二といく旅行のパンフレットをみていたときだった
携帯がなった
私は携帯を開けてみてみると…
また久しぶりにきた美加からのメールだった…
今度は何…?
私はメールに添付されていた写真をみて驚いた
夫の横で肌をあらわにした美加が寝ている…
美加の豊満な胸に手をやりながら…
これは今撮ったものだろう…
うちには夫はいない
ーどうしてもしたいって言われて…
夕子〜ごめんね
隠したりしたくなかったのよー
あぁ、そう
だからってわざわざ写真を送ってこなくてもいいのに・・・
嫌がらせとしか思えなかった
私には夫なんてどうでもいい
私は
ーお好きにどうぞー
とメールを返した
この、夫への嫉妬がないメールが後々悲劇を生むことになる…
そしてそれは私への天罰だった
美加は何度も何度も執拗に写真を送ってきた
無関心だった私は夫に問い質すこともなく、
何事もなかったように毎日が過ぎて行く
そしていつしか季節は過ぎ行き、三月になった
寒さもまだ残っているが、少しずつ春をかんじられるようにもなってきた
私は修二との愛を深めていた
繋がりが強くなるに連れて、私は不安定だった自分の心も落ち着いて来ているのがわかった
あと二週間、そうしたら修二と旅行にいく
旅行から帰って来たら夫とは離婚しよう…そう思っていた
修二を愛すれは愛するほど、夫への無関心な自分がわかってきた
憎んでもいない…
愛もない…
今では夫が他で何をしようと腹も立たなくなった
怒ってる間は愛もあったんだろう
無関心な今は愛もない
同情すらない
もうお互い別々の人生を歩んでいくべきだろう…
きっと夫もそう望んでいるとばかり思っていた
もう、私達は佳奈を通してしか話さなくなった
我が家は完全に壊れたんだ…
私は夫に来週の旅行のことを話した
「友達とスキーにいってくるので、佳奈はおばあちゃんに預けていきます」
「わかった。」
一言だけの会話だった