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第一話 夫との始まり

彼と出逢わなければよかった・・・

なんて思える日がくるのだろうか

私を私と認めてくれる、受け止めてくれる修二

彼がいなければ

私は魂の抜け殻となり、朽ち果てていた

そんな毎日なんて考えただけでもおぞましい


以前の私なら考えもしなかった

幸せな結婚をして、子供を産んで

楽しい家庭を作りたい

人並みでささやかな幸せを望んでいた

それが今では・・・


夫とはもう半年ほど会話をしていない

子供が唯一つながりになっているような状況


私達は付き合って間もなく妊娠した

そして結婚した

妊娠はきっかけにすぎなかった

出来ちゃった婚ではあったが

お互いにずっと一緒にいたい気持ちは同じだった

ただ今にして考えてみると

責任感から結婚に踏み切った感じもないこともない

もちろん、そんなことは今になってから思うことであり

その時の二人には想像もできなかった


挙式は二人だけで

オーストラリアにて行った

夫はたいしてこだわりもなかったからか

海外での挙式に賛成してくれた

ごくシンプルな結婚式だった

とても素敵な結婚式だった

海が輝いていて

開放的で

二人さえ一緒にいれば

何が来ようと乗り越えられる・・・そう思っていた

あの頃が一番幸せだったのかもしれない

周囲から見れば現在だって

充分すぎるほど幸福だと思う

夫は大手企業勤め、賢くて優しい娘

恵まれすぎていた

だからといって裕福であれば

心が満たされるというのはまた別の話だ


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