逃
美希と別れてから一週間で僕は、悲しみ、 寂しさから逃げるため、 美希と付き合いだした頃から言い寄って来ていた女性、 安藤楓と付き合いだした。
しかし楓と一緒にいても寂しさは癒えなかった。
僕は早く美希を忘れようるため、必死で 心の隙間を埋めようと、 楓の他に三人の女性と関係をもった。
この時、 人生ではじめて浮気をした。
楓に対しなんの罪悪感などなかった。
それはそうだろう、、楓に対し気持ちなどなかったのだから、楓だけじゃない他の三人に対しても気持ちなどなくただ美希の変わり、、それだけだった。
しかし隙間を埋めるはずが、 好きでもないこの四人の女を抱く度に自分が惨めに思え、 余計に美希を思いだした。
寂しさを忘れるはずが好きでもない女を抱けば抱くほど寂しさを感じていた。
またこの時、 僕は仕事で少し重たい材料を運んだだけで少し病気の症状が出るようになっていた。
そして美希と別れて半年以上経ったある休みの日、 使徒と買い物に出かけ、 その後で洗濯機を友達の家に運んだのだが、 その後で体に症状が出てきて、 次の日とてもじゃないが仕事に行けそうにはなかった。
もう時間も夜九時をまわっていて病院もしまっている、 行ってもろくな治療は出来ないそう思い、 明日朝から病院に行こうと考えた。
しかしいきなり休むと言っても休ませてはもらえないと思い、 僕は元請けの社長に電話し嘘をついた。
『勝利です、 今日体調がすぐれなくて病気の症状が出たので今、鶴崎病院に行ったのですが、入院と言われたのですが僕には入院費用も今はないので断りました、 でも明日は仕事にでれる状態ではないので休みます』
すると社長ははじめは分かったと言ってくれたのだが、 社長は鶴崎病院に電話をかけ僕が来たか確認をとっていた。
そして社長からこっぴどく怒られたが、 休む事は許可された。
そして次の日、家の近くの中野病院に行くと本当にすぐ緊急入院になった。
入院中に僕は考えうる病気の検査をしたがこの病院でも原因が分からなかった。
そしてこの時、以前に鶴崎病院に入院した時、先生から言われた言葉を思い出した。
【大阪にある阪大病院の神経内科に筋肉に詳しい名医がいます、 そこなら何か分かるかもしれません】
僕は大阪に行くかなやんだ。
そんな事を考えてる時も使徒は毎日見舞いに来てくれたが、楓は来ようともしなく、 そればかりか心配するそぶりも連絡もなかった。
僕は大阪に行く事を決めた。
そして社長に電話をした。
『病気もいつ症状がでるかわからないのでこれ以上いても迷惑をかけるだけなので辞めます』
そう言うと社長は元々僕が入る時、 具合が悪くなればいつ休んでもいつ辞めてもいいと言ってくれていたのだが、いざ辞めるとなると一変しこう言った。
『お前、俺にこの間嘘ついたまんま逃げるんか、 調子のんなや、 お前、家族まとめて殺すぞコラ』
しかし僕は俺は殺せても父の事は心配ではなかった。
父や父の家族を殺せる人間など大分には存在しない、 逆に返り討ちにあうだろう。
そしてこの時、僕はもう全てが嫌になり、僕にへばりつく全てのシガラミから逃げだしたくなった。
そして退院してすぐに大阪へと全てから逃げたのだ。




