とある"中二病少女"はカッコイイ詠唱が大好きなんです!
私はタルト。15歳の女の子!そしてなんと今日は魔法学園の入学試験の日です!
試験を突破できるか不安だけど何とか頑張ります!
地元の村から乗合馬車で一週間も掛かって遂に到着した王都、せっかくだし楽しみます!
◆◇◆◆◇◆
王都を観光したり買い食いして、手が沢山の屋台の食べ物で埋もれて、いっぱいになった所で私はとある事に気が付きました。
「ヤバい!もう時間がないです!」
むぅ…仕方ない。手に物がある状態だとそこまで早く動けないので、私は魔法を唱えました。
「〔特殊詠唱〕第三節〔空間魔法 【収納】〕 」
【収納】の中に屋台の食べ物を入れます。【収納】の中は時間が進まないのでホカホカのまま後で食べられます。…ばいばい私のご飯たち。
そして次の魔法を詠唱する。
「〔同時詠唱〕〔魔法詠唱〕第三節〔風魔法 【風脚】〕」
同時に複数の言葉を唱えます。
すると、〔風魔法の【風脚】〕の風が足に纏いながら〔強化魔法 の【身体強化】〕で体の身体能力を上がりました。
唱え終わった後、王都の道を壊さない程度の速度で走る。そうすれば歩けば最短でも三分は掛かるであろう魔法学園までの広大な道をたった十数秒で走り切りました。
そして目の前にはまるで城のような大きさの魔法学園―――と、思いきや、思ったより建物は小さいです。というか建物というか魔法陣です。
どうやら魔力を魔法陣に注いだら転移される仕組みのようですね。
私は魔法陣に魔力を注いで魔法学園の中に入りました。
「おお、広いですね」
ざっと百人以上いますが、それでも広間は狭くはありません。
魔法を解除して学園に入り、受付嬢さんのところへ行って話す。
「あの、入学試験を受けに来たタルトです。」
「はい。君の試験番号は4242だよ。番号…ごめんね…」
受付嬢のお姉さんが謝ってきた。きっと不穏な試験番号についてでしょう。
「いえいえ。所詮は試験番号ですからね。それにお姉さんが謝ることじゃありませんよ。」
「ありがとうね。毎年こういう番号に文句を言う入学希望者が多くて…」
「あ~」
私は試験番号に文句を言う人を想像する。なんか「この番号は中途半端だから他の番号渡せやー」みたいな感じですかね?
でもそういう文句とかいちゃもんつけてくる人ってその時点で試験不合格になりそうですね…
「あ、試験会場はこちらです。」
「ありがとうございまーす」
そして私は試験会場と書いてあるの扉に入る。あ、この扉の先は〔空間魔法の【領域】〕が使われてます。
そして試験会場はグラウンドみたいな場所でした。椅子が置いてあるので座って待ってましょう。
試験内容は例年通り自分の持つ一番強い魔法を放つみたいです。それで使える魔法や威力、ブレの無さで競うそうです。
そして少し時が経ち―——
◆◇◆◆◇◆
「試験番号4242番の方ー」
あ、私の番になっていたようです。とりあえず「はーい」と返事をして、所定の場所に行こうとすると
―——
「おい4242番!」
「はい?」
何かぽっちゃりとした貴族みたいな子供が話しかけてきました。
「4242番で平民のお前には試験を受けるほどの実力何かねぇよ!さっさとおうちに帰りな!」
…もしかして番号に文句を言うってそういうパターンもあるんですか?
ちょっとプチっと来た…。……少し試してみましょう。
「それなら試験を受けるほどの実力がないのであなたが的になっても構いませんよね?」
「は、はぁー?なぜ私がそんなことをせねば―——」
いっちょここで煽っときましょうか。
「ビビっちゃってます?試験を受けるほどの実力が無い私の攻撃を受けられないんですか?あ、もしかして、「当たったら絶対痛いよ~(裏声)」とか思ってます?」
「ッ~!そんな訳ないだろ!貴様程度の攻撃!軽くいなしてやる!」
よし引っかかりました。私は試験官さんに声をかけます。
「というわけで、いいですか?」
「ああ、良しとする。まあ、平民である貴方が貴族であるマテゥン様には!かなわないと思うがな!アッハッハー!」
うわ、試験官も貴族側ですか…ドン引きです…心なしか周りの人も同情している気がします。
まあ、それはさておきもう一度所定の位置に移動する。マテゥンも自信満々に的の位置にいる。
―——よし、じゃあいい感じの威力で放つとしましょう!
「4242番タルト、行きまーす!」
目を瞑り、集中する。
「……スゥ!―——〔第一封印解除〕〔第二封印解除〕〔魔力解放〕〔魔力増幅〕〔魔力の源〕〔魔力の聖光〕〔属性付加・火〕〔魔法融合 基礎上位特殊十八属性融合息吹光線爆―——」
自ら力を封じ込めた封印が二段階解除され魔力が轟き増幅され純度が良くなり紫色の光が沸き立つように出て緋色と混ざり合わさり基礎魔法の火、水、風、土、光、闇魔法や上位魔法の熱、氷、雷、岩、神聖、暗黒魔法、特殊魔法の鏡、影、空間、予知、強化、音魔法の十六属性が融合された基礎上位特殊十八属性融合息吹光線爆裂魔法(早口)が相手に―——
『ちょ!ちょっと待ったー!』
―——ポンッ!
そんな音と同時に魔法が掻き消されちゃいました。
『あ、あぶなぁー。学園が壊れるところだったよ。あ、私校長先生ね?よろしくー』
「え?このくらいの出力で壊れちゃうんですか?」
『まあ生徒に合わせてるからねー。ちなみに!君位の実力だったら私の方がつよ―——』
「〔最終段階封印解除〕〔圧縮魔力全解放〕」
『わ、わかった、わかったからその魔力を抑えて!私も気絶しそうになるからぁ!』
「分かりました。〔能力封印〕〔魔力圧縮〕っと」
封印と魔力を元に戻しました。
「というか…私も?」
『そうだよ!周り見てよ!』
周りを見てみました。すると、全員気絶していました。
『リバース?あたりから全員気絶してたんだよ!?』
「あ、あの」
『ん?何だい?』
気になったことを言います。
「リバースじゃなくて〔魔力解放〕ですよ?」
『そうじゃなーい!』
―——校長先生の叫びが学園中に響き渡った。
『ちょっと前から思ってたけど君、中学二年生位に患う病取得しているよね!』
「いや、我こそ願う!封印されし右腕よ!今こそ真の力を発揮せよ!なんてやってませんよ?」
『うわぁぁぁん。私の古傷がぁぁぁ!あとそれ絶対過去にやってたよね!しかも君なら本当に封印されし右腕できちゃうし!』
「だから違います!封印されし右腕じゃなくて封印されし右腕ですよ!」
『うわぁぁぁぁあぁぁぁん!』
校長先生の受難は続くのであった…
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