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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

貯水槽の話

作者: 風土帽



 これは俺が20代前半頃に体験した話だ。

 そのころの俺は仕事にも慣れ始めていたけど、一人暮らしが初めてでなんか寂しくて友人からペットを飼ってみればと勧められた。幸いペットOKの賃貸だったので思い立ったが吉日ということで、すぐにペットショップに行ってビビッときた柴犬を飼うことにした。店員さんから飼育について色々と説明を聴いてケージや餌などを購入した。この柴犬の性格を訊くと、大人しくて滅多なことがないと吠えないから賃貸でも安心して飼えますよとお墨付きをもらっていた。

 ポチが来てからは寂しくなくなった。最初は名前を呼んでもこなかったが、俺が名前を呼ぶとすぐにくるし、最近は俺が帰ってくると玄関まで走ってくるようになった。散歩も毎日していて、たまに気分を変えるためルートを変えてしている。そのルートというのは大きく分けて駅前ルートと公園ルートの2通り、公園ルートはとある廃マンションの前を通るルートだ。






「ワンワン!」

「おいポチ、どうしたんだ?」

「ワンワンワン!」



 まただ。

 普段から滅多なことがないと吠えない柴犬のポチが、この廃マンションの近くまでくると吠え始める。



「キューンキューン……」



 そしてある一定の場所にくると切なそうに鳴く。そこを通り過ぎるとまた吠えて、廃マンションを超えるとピタッと吠えなくなる。 

 不気味とは思うものの、廃マンションのルートは日影が多いので夏場はよく通っていた。ポチが吠えること以外は快適なので、特に気にしないようにしていた。







 不思議なことがあったのは、朝から暑いまだ梅雨も明けていない時期だった。


 その日は珍しく日が出る前に起きたので、暑くなる前にとポチの散歩に出かけた。今日は何となく人に会いたくなくて、駅前ルートではなく公園ルートを通った。



「ワンワンワン!」

「またか………」



 また廃マンションの前を通るとポチが吠え始めた。朝早いので本当は吠えてほしくないが、もう仕方ないと思い足早に立ち去ろうとした。



「クゥーンキューンキューン」

「おい、ポチ。急に止まるなよ」

「キューンキューンキューン」



 いつも切なそうに鳴く場所までくると、急にポチが立ち止まりそこから動かなくなってしまった。切なそうには鳴気はするが、立ち止まることは一度もなかった。



「どうしたんだ、何かあったのか?」

「キューンキューンキューン」



 ポチは廃マンションの屋上を見上げたまま鳴き続けていた。

 不思議に思いポチの目線の先を見ると、白い服を着た女性が立っていた。もしかして飛び降り!?と思いスマホを向けると、先ほどの女性の姿はなくなりポチの鳴き声もやんでいた。



「なんだったんだ?」

「ワン!」

「ポチ?」



 さっきまで切なそうに鳴いていたはずのポチは、俺の前にいて早く行こうと言わんばかりに尻尾を振っていた。俺もさっきのは気のせいだと言い聞かせ、そのまま散歩を再開した。その後は余計に吠えることはなく、いつも通り散歩を終えた。







 その後、何回か廃マンションの前を通ることがあったがポチが大きく吠えることはなくなった。ただ、一定の場所にくると切なそうに鳴くのだけは変わらなかった。そしてその場所から廃マンションの屋上を見ると、白い服を着た女性がいて一瞬目を離すと消えるということも変わらなかった。

 特に害はなかったので、何回か目撃しているうちに「ああまたか」みたいな感じで見慣れてしまった。そして何回か見ているうちに気が付いたことがある。その女性がずっと廃マンションの貯水槽を指さしていることに。



「—————————ってことがあってな」

「え、お前怖くないん?」

「んー?別に害ないし怖くはないな」



 この話を友人にすると不気味がられたが、俺としては特に害はないのでただの話題として軽く話していた。俺が何ともないって感じで返事すると、友人は怪訝な顔をしてその廃マンションについて話してくれた。



「その廃マンションさ、その住人が二人失踪したって噂があるんだよ。未だにその二人は見つかっていないらしい」

「へえ~、よくある話じゃねぇの?」

「まあな。んでよ、そこが何で廃マンションになったか知ってっか?」

「いんや」



 友人は少しニヤニヤしながら続きを話した。



「なんでもよ、水が濁っていたりその水道水を使って炊いた米が茶色くなっていたりていう水のトラブルが相次いで、オーナーがすぐに住人を全員追い出したんだそうだ」

「うっわ、それぜってぇオーナーなんかしてんじゃん」

「だろー?んでもよ、そのオーナーケアだけはよくてさ、退去する人全員に物件紹介したり見舞金として二十万渡したりしたらしいぜ。それでそのまま自分はとんずらって感じ」

「ほーん」



 そのオーナーはただトラブルを有耶無耶にしたかっただけなのか、それにしてはかなりケアをしっかりしているな。もしかしたら、あの廃マンションにはとんでもなく隠したいことがあったのか。



「さらに追加なんだけどよ」

「まだあんのかよ。お前ホント噂好きな」

「まあな!最近になってそのオーナーがここら辺にいるっていうんだよ」

「え、マジ?」

「近所のおば様達の話だからな、信憑性は高いと思うぞ」

「それ、いつ頃?」

「ん~?6月の下旬くらいかな」



 ドクンっと心臓が大きく脈打った。

 ちょうど俺があの廃マンションで女性が見えだしたころと一緒だ。



「おい、お前大丈夫か?」

「え、あ、ああ」

「まあ単なる噂だからよ!気にすんな!」 



 友人は豪快に笑って流したけど、俺はその話が妙につっかえてモヤモヤしたまま帰宅した。











 翌日、俺は日の出前に起きた。昨晩はあの話を聞いたせいなのかなかなか寝付けなくて、少ししか寝ていないがこのまま布団に入っていても眠れないと思ったので起きて、ポチと散歩に行くことにした。

 



「クゥーンキューンキューン」



 ポチの切なそうな声が聞こえ、ハッとして顔を上げるとあの廃マンションの前だった。無意識のうちにここまで来てしまったらしい。

 廃マンションの屋上を見ると、いつものように白い服を着た女性が貯水槽を指さしていた。

 もしかしたら、あそこに何かあるのかもしれない。その日の俺は寝不足ゆえか、昨日の話を聞いたせいか、はたまた何かに呼ばれたのか、そこに行かなければと強く思ってしまった。



「よし」

「キューンキューンキューン」

「ポチ、お前はここで待ってろ」

「キューンキューン……ワン!ウウウ」



 ポチは嫌だとでもいうように、俺のズボンの裾を噛んでいた。どうしたもんかと困っていると、巡回中の警察官に呼び止められてしまった。



「どうしたんですか?」

「いや、えっと………」



 咄嗟のことで言葉が出てこなくて、警官に怪訝な顔をされてしまった。



「まさか、この廃マンションに入ろうとしてないだろうな?」

「えっと、はい」



 警官の圧に負けて正直に話してしまった。

 俺は何故か話さなくてもいい幽霊の話や噂の話までしてしまった。警官は静かに俺の突拍子もない話を聞いてくれた。


 

「すみません。俺、ちょっと疲れてるみたいです」

「いいや。オレも一緒にいこう、いいか?」



 警官は真剣な顔をして、廃マンションに行くことを咎めるでもなく一緒にいくといった。

 俺は面食らってしまったが、警官がやけに真剣な顔をしていたので思わず頷いてしまった。



「ペットのワンちゃんは君が抱えていなさい。ここに置いていくのも危ないし、破片で怪我をしてしまうかもしれないからな」

「はい」

「ああ、オレは佐々木というんだ。お前さんは?」

「あ、山田です」

「山田さんか、よろしくな」

「よろしくお願いします」



 佐々木さんと一緒に廃マンションの中に入ると、何年も人が入っていないのかかなり荒れ果てていた。ガラスの破片やら木の破片やらが床に散らばっていて、もしポチがこのまま歩いていたら傷だらけになっただろうなと思い、佐々木さんの気づかいに感謝した。





「オレの後輩、1年前に失踪してんだ」

「え?」

「それもここら辺のはずなんだけど、どこを探しても見つからなかったんだ」



 何で急にそんな話をしたんだ、と不思議に思って佐々木さんの方を見るとその顔は俺を見ておらず、ずっと前を見つめていた。

 俺はその後も何となく話しかけにくくて、二人で無言のまま階段を上った。屋上に着くまで、俺達の足音とポチの息遣いしか聞こえなかった。






「着きましたね」

「ああ」



 屋上は落ち葉やらどこかから飛んできたお菓子の袋やらが散らばっていた。案の定、人影はなく人のいた形跡もない。



「クゥーン………」

「ポチ、大丈夫か?」

「なんか嫌な匂いがするな。ワンちゃんにはキツイかもしれん」



 言われてみれば、微かに生ごみが腐ったような匂いがした。

 


「キューンキューンキューン」

「どうし、た…………ッ!」



 ポチが切なそうに鳴き始めてその目線の先に目を向けると、いつも見るあの白い服を着た女性が立っていた。顔は青白く無表情で明らかに生者ではない。その女性は相変わらず、貯水槽を指さしていた。



「…………そうか」

「佐々木さん!?」



 佐々木さんは小さく呟き、一目散に貯水槽へ向かっていった。

 俺が展開についていけず呆けている間に、佐々木さんが貯水槽のふたを開けようとしていた。 



「クッソ開かねえ!山田さん、手伝って!」

「あ、はい!」



 佐々木さんから呼ばれて慌てて駆け寄り、蓋に手をかける。

 


「いくぞ!せーのっ!」



 二人で力を込めて蓋をずらすと、嫌な匂いが強くなった。

 蓋の隙間からちらっと人の手のようなものが見えた。



「ヒッ………!」

「………ありがとう。お前さんはワンちゃんと一緒にいな」



 俺は言う通りにポチの所まで行き、ぎゅっとポチを抱きしめて気持ちを落ち着けようと必死だった。



「こちら佐々木、○○町の××マンションで3人の遺体を発見した。至急、応援お願いします」


  

 佐々木さんが応援を要請している声が聞こえ、少しだけほっとした。

 


「ワン」

「ポチ?」

「ワンワン、キューン」



 切なそうに鳴いていたので、其方を見ると白い服を着た女性がこちらを向いて立っていた。そしてゆっくりとお辞儀をしたあと、ふっと消えてしまった。やはりあれは幽霊だったのか、何故か冷静にそんなことを思っていた。




 程なくして応援に来た警察官に事情聴取として署に連れていかれた。パトカーに乗る前、初老の男性が職質されているのが見えた。男性はひどく動揺している様子で、急に暴れ始めて警官に取り押さえられていた。一緒に乗った警官にあれ何ですかと聞くと、この廃マンションの周りをウロウロしていたので職質したと簡潔に答えてくれた。

 署に着き佐々木さんと一緒だったからか、根掘り葉掘り訊かれることはなかった。


 その後、あの初老の男性が殺人と死体遺棄の容疑者として捕まったことを知った。








『次のニュースです。昨日、○○町の××マンションの死体遺棄容疑、及び殺人容疑で逮捕された元マンションオーナーの男が起訴されました。自身の所有マンションから発見された遺体は、それぞれ20代の女性、40代の男性、20代の男性と分かりました。いずれも失踪届が出ており、20代の女性は7年前、40代の男性は6年前、20代の男性は1年前に行方不明になっていました。死因は20代の女性と40代の男性から殺虫剤の成分による中毒死、また20代の男性は頭部外傷による脳出血とされいずれも他殺と断定されました。男は取り調べによりこの3名の殺害、遺棄を認めたため起訴されました。今後、警察は動機などを追及していくとのことです。次のニュースです』



 ポチの散歩に行く前に天気をみようとテレビをつけると、先日のことが全国ニュースで報道されていた。朝から嫌なものを見た。気分を変えるため、すぐにテレビを消してポチと散歩に出かけた。



「あ、おはようございます」

「おはようございます、ってお前さんか。あれから何事もないか?」

「ええ、おかげさまで」



 ポチと散歩をしていると、巡回している佐々木さんに会った。

 あれから佐々木さんは俺を気にかけてくれて、今じゃ会うと必ず挨拶を交わしたり時間があれば世間話をする仲となった。



「ワン!」

「おーポチ、お前さんはいつも元気だな」



 よーしよしとポチを撫でまわしている佐々木さんはとても嬉しそうだ。ポチも尻尾を振ってそれに応えていて、佐々木さんにかなり懐いている。

 一通り撫でた後に佐々木さんがこちらに向き直った。



「今日も暑いな」

「そうですね」

「ちょっと交番寄ってかないか?今オレしかいないし、茶ぐらいだすよ」

「えーっと」



 ちらっとポチを見ると、ハッハッハッと暑そうにしていた。



「ポチ用の水も出すよ」

「ではお邪魔します」








「ぷはー」

「ははっいい飲みっぷりだな。どれ、もう一杯もってこよう」

「ありがとうございます」



 交番には佐々木さん以外誰もいなかった。佐々木さんは夜勤で、まだ交代の人が来る時間帯ではないからしばらくゆっくりしていけと言われたので、お言葉に甘えてしばらく休憩させてもらった。



「ありがとうな」

「え?」



 いきなりお礼を言われて、俺はキョトンとしてしまった。



「あの日、お前さんが廃マンションに行こうとしなかったら、オレはずっと後輩を見つけることができなかっただろう」



 一瞬何を言われたかわからなかったが、今朝のニュースで思い当たる人物がいた。



「もしかして20代の男性って」

「ああ、オレの後輩だ」



 佐々木さんの声のトーンが下がる。



「ここからはオレの独り言だ。オレの後輩、中村っていうんだがそいつは正義感が強くて巡回中に少しでも怪しい奴がいるとすぐに声をかける奴だった」



 佐々木さんは独り言にしてはでかい声で話始めた。



「失踪する前もいつものように巡回をして帰ってくる予定だった。だが、交代の時間になっても奴は帰ってこなかった。中村がサボるわけないと思ったがその可能性を考慮して、巡回中に探したがどこにもいなかった。その後、家族からも捜索願が出されて捜索したが結局見つからなかった。最後に目撃証言があったのが、あの廃マンションの近くだった。しかしな、あのマンションはオーナーが行方不明になっていたので、無断で探すことができなかった」



 佐々木さんは一瞬目を伏せて、何かを押し殺すように話し続ける。



「案の定、そこで見つかったがな。ここからかなりキツイ話になるから、耳をふさいでてもいいぞ」



 俺は何故か聞かなきゃいけないような気がして、ちょうど水を飲み終わったらしいポチを抱き上げ一緒に聞くことにした。



「あの貯水槽の中には腐敗した遺体が積み重なっていた。一番上が、オレの後輩だった」



 佐々木さんは拳を握り怒りに耐えるかのように話し続けた。

 

 

「死因は頭蓋骨損傷による脳挫傷、犯行に使われた鈍器も元オーナーの家からみつかった。その証拠をつきつけたら、アイツなんて言ったと思う?」



 その気迫に思わず息をのむ。



「『1年前、マンションの近くをうろついたら職質され、バレるかもしれないと思って殺した』って。なんだよそれ、そんな悪戯がバレるガキみたいな理由でオレの後輩は殺されたのかよって、友達の刑事の前で思わず崩れ落ちちまったよ」



 佐々木さんは大きくため息を吐く。俺も何とも言えない気持ちになった。



「その後も出るわ出るわ、最初の女性は一方的に好意を抱いていた犯人の逆恨み、二人目の男性は貯水槽を調べようとしたから口封じのためと、全て自己中な考えでの犯行だった。殺虫剤も知り合いの農家から嘘をついて譲ってもらい、犯行に使ったと。なぜ殺虫剤なのかと問うと、『缶ジュースに殺虫剤を混ぜて殺した。殺虫剤で殺せば虫が湧かないと思った。しかし蛆が湧いたので貯水槽に隠した』と聞けば聞くほどムカムカしたよ」



 俺も聞いてるだけで気持ち悪くなってきたので、お茶を一口飲んでそれを飲み下した。

 佐々木さんも一通り話終わり、お茶を少し飲んで落ち着いていた。



「オレの独り言は終わりだ」

「長い独り言でしたね」

「ま、今後アイツはちゃんと法の裁きを受けるだろうよ」



 その後は最近なんかあったかとか普通の世間話をしていると、交代の警官が来て佐々木さんも署に戻るというので公園で別れ、ポチと少し遊んでから家に帰った。






 あれから、ポチがあの廃マンションの近くで吠えることはなくなった。犬や猫などは幽霊などこの世のものではないものが見えているというが、ポチには前からあれが見えていたのだろうか。

 あの女性の幽霊が結局なんだったかはわからなかったが、もうあの女性が見えることはなかった。





 最後までお読みいただきありがとうございます。

 書いている途中で、あれこれ題名貯水槽だけど廃マンションの話になってない?ってなったけどスルーしてそのまま書き上げました。まるっきりオカルトも好きなのですが、自分が書くとどうもヒトコワが混じってしまいます。

 反省はこれくらいにして後はちょっとした補足を書きます。不要な方はそのままブラウザバックで、引き続き他の方々の作品をお楽しみください。



 最初の女性については容疑者が一方的に好意を抱いており、オーナーという立場を利用してストーカーまがいの行為を繰り返していた。警察に相談されたため、さすがに数年は大人しくしていたが監視が緩んだところで犯行に及んだ。女性にお詫びの品として殺虫剤入りの缶ジュースを渡し、それを飲んだ女性は2日後に死亡。男はそれを確認するため再度合鍵を使い侵入、遺体を運び出し自宅に隠した。下記は元オーナーの供述。

「殺虫剤で殺せば虫がわかないと思ったが、腐敗して蛆が湧いたのでマンションの貯水槽に隠した。その後、住人から水の苦情が入ったのでまずいと思い全員退去させた。そのままマンションを放置し姿をくらましていたが、元住人の男性に問い詰められたので同じ方法で殺し、再度貯水槽に隠した。1年前マンションの近くをうろついたら職質され、バレるかもしれないと思って殺し、また貯水槽に隠した」

「バレるのが怖かった。失踪は7年で時効になると聞いていたのでそれまで逃げ切ろうと思った」

 なお殺虫剤の成分は女性は胃と肺から、男性は肺から検出された。ただ、人は亡くなると柔らかい内臓から腐敗していくので、臓器が残っていたことに関しては監察医も首をかしげていた。

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