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50、運命に対価を差し出す

 緊張の糸が切れたのもあって「ふう」と一息つくと、カラカラに乾いた体には魔力が欲しくて堪らなくなって、わたしは服やカバンを漁って手持ちの魔石で魔力を回復してみた。魔力を得ながらラスタが笑顔でリコルテさんに飛びつくのを見ていると、満足感で自然に笑みがこぼれてしまった。

 山猫オリガや万年青のシャルーが得意そうにわたしの方へとやってくるのを見ると救えた喜びを分かち合いたくなってきて、両腕を広げて抱きしめようと待ち構えたのに、ふたりともひょいッと飛び除けてしまった。そっけなすぎる!

「ビア、じゃ、あの子を治したんだし、王都へ帰ろうよ、」

 シャルーはあくまでも淡白な感想だ。

 オリガも否定しないし、柔らかな眼差しで見守っていた領主代行様たちも否定しない。

「土地との再契約という儀式が残っているの、シャルー。ここにいるのは、土地と契約する精霊と、領主家の代表者、挑戦者に花冠の乙女の候補として送り込まれたわたしと、花冠の乙女になるしかないと思い込まされていた精霊の家族なのよ、」

 わたしはその場にいる者たちのそれぞれの立場を明かしながら、シャルーに軽く紹介し直した。

「挑戦者って精霊だろ? いないってことは敗れたんだよね? 連れてこられたビアは自由になったんだし、やっぱり、ここにいる理由なんてないよね?」

 言われてみればそれもそうねと思いかけて、このまま立ち去ってしまったら、わたしは後悔しないと断言できるはずはラスタが生贄になる事実を受け入れ、ラスタを見捨てることだわって思い直す。手放したくない。

「ダメよ、まだやらないといけない仕事があるわ、」

 庭園(グリーン)管理員(・キーパー)としての多額の報酬をもっているわたしなら、この場所から魔石を手に入れに行くことが可能だ。

 わたしの腕を引っ張って神殿の方へと顔を向けたシャルーは、「冗談でしょ、ビア、身代わりになるつもり?」と冷ややかに笑った。

「ならないわ。魔石を手に入れに行って、花冠の乙女の代用を魔石でしようと考えているのよ、」

「はっ、面白い戯言だね。そんなの、どれだけ魔石を集めてくればいいのかわからないのに?」

「シャルーは花冠の乙女を知らないでしょう? どうしてそんな風に言うの?」

 わたしの中でのシャルーという精霊についての情報は薬草園にだけ生息している絶滅種である万年青であるという程度で、とても自由な性格をしていて時々自由過ぎて手に負えなくなりそうになるという印象だったりする。幼い少年の容姿や性格からも、軽くて、精霊として生きた年月もそれほどなくて、太古の昔から存在している大妖とは思えない。

「花冠の乙女ぐらい知っているよ。王都だと、そのまま精霊化して王城に棲みついているって話だから。」

「この街の花冠の乙女も、ですか?」

 わたしは黙って様子を窺っている騎士様(ニアキン)領主代行(ウォルキン)様、リコルテさんとラスタへと目を向けた。花冠の乙女が精霊化しているのなら、再び新しい契約でも力を貸してもらえばいいんじゃないかな、と思いついたからだったりする。

「この街の花冠の乙女は、初代領主の息子の結婚相手に選ばれていた娘で、花嫁衣装を着せられてそのまま花冠の乙女となったと聞いています。彼女は自分の天命を受け入れたから、精霊化などしていません。」

 リコルテさんが小さく首を振った。

「当家の初代には竜人の伴侶がいて直系の長男が家を継ぐのが習わしで、私たちの代まで順当に子孫が続いている。少なくとも、次男が家を継いだという話など聞いたことがない。しかも、そのような娘がいたとも聞いていない。」


 首を振りながら領主代行様が教えてくれた事実を、ニアキンも否定せずに視線を地に向けて聞いていた。

 当主家の長男と結婚すると騙して花冠の乙女に選び出したんじゃないかな、と思いかけて、推測を口にするのはよくないと思い直して口を噤む。もともと花冠の乙女に選ばれただけの娘が、大義名分と栄誉を死後に与えられただけかもしれない。

 残された家族も、何らかの対価を得たから美談とされたのを不服としなかったんじゃないかな、と思ってしまったりもする。


 シャルーは気まずさの漂う空気感の中、改めてわたしに向かって指さした。

「ね、ビアはあの子を治したんだから、対価に権利を譲ったらいいと思うよ、」

 指をわたしからラスタへと動かして大きな声で言い切るシャルーの姿に、誰もが注目する。

 権利とは何を言っているのか咄嗟に理解できなくて、何度も瞬きしてしまった。

「その子を花冠の乙女に選んだらいいよね、ビア、そうだよね?」

 オリガも否定しないし、柔らかな眼差しで見守っていた領主代行様たちも否定しない。

 リコルテさんもシャルーも俯いて、ぎゅっと手を握っている。

 シャルーの受け止め方は、ラスタの体を治して誰もが条件を同じにして今後を考え直したいというわたしの希望とは全く違う。

「ちょっと待って。見たでしょ、シャルー、あの子たちは唯一の家族なんだよ? オリガだって、家族がいるよね。わたしは、悲しむ人を作る方法じゃない、誰かを犠牲にしなくたっていい方法を考えたいわ。ほら、魔石を使って代用したって魔力の供給源ってできるんじゃないかな、」

「家族がいたらなんだって言うんだい、ビア、」

 シャルーは首を傾げている。

「この場に足りないのは花冠の乙女っていう未婚の魔力を十分に持つ者なんだよね? 該当するのはビアかその子かなら、ビアは直した対価を盾に権利を譲ればいいと思うけど、違う?」

「そんなつもりでラスタを助けたかったわけじゃないわ。」

「どんなつもりだい、」

 堂々巡りになっていくのを感じて、わたしはニアキンや領主代行様を見てから、「ラスタはともに土地に魔力を返す術を使った仲間だわ。わたしはわたしの仲間を助けたかったの。体に不具合が起きたから自棄を起こして死を受け入れるなんて考え方は、生贄にするために怪我を負わせてまでして無理強いさせているのと同じじゃないかな、」と言葉を続ける。


 広場から少し離れた神殿の前の階段に、どこからか現れた神官が座り込んでいるのが見えた。

 独特の形に見える神官帽の形状から、項垂れ、俯いて座っているのだと判る。黙って気配を消していても佇まいが整っていて清潔な空気感に気が付かずにはいられない。精霊と土地との再契約という儀式には立会人が必要だから姿を現したのだと思えば、どうしてもこの儀式はこの土地には必要なのだと圧力をかけられている気分になる。

 早く決めろと言われなくても、姿を見せただけで急かされている気がしなくはない。


 魔石での代用、ダメなのかな。

 どうしても、生贄のような誰かじゃないといけないのかな。

 継続して魔力の供給が必要なら、聖なる泉から水を得続ける方法だって考えられなくないのかな。

「魔道具だって、作ろうと思えば作れるんじゃないのかな。この場所からなら、どの時代のどの場所の賢者の居場所にだって行けるんでしょう?」


 思い付きを口にすると、オリガが「召喚はできても、ビア自身が移動するのは難しいと思うわ。戻ってこれなくなるかもしれないし、お勧めできないわ、」と呟いた。

 シャルーは「ほらね、」と意地悪く笑う。

「ビアが反対していたって、その子がそもそも自分が花冠の乙女の役を担うって言い出したんだろ? せっかく決意が固まったんだから、ビアも尊い意志を尊重してあげようよ?」

「シャルー、あの子を追い詰めるようなことを言わないで。」

「僕はビアが無事なら何でもいいからさ、追い詰めようとなんだろうと、ビアと王都へ戻りたいだけだよ。」

「オリガ、オリガは経験者でしょう? オリガなら魔石で代用できるって、わかっているよね?」

 山猫は首を振って、わたしをじっと見上げる。

 魔石で代用できていたら花冠の乙女はいらなかった、という言葉が聞こえた気がした。

 魔力の供給源としてだけではなく、花冠の乙女が必要だから供物とされたのだと、答えが見えた気もする。

「この街は王都ほど大きくないわ。魔石を集めましょう。今からだって遅くはないわ。」

「ビア、」

 

 呆れたようなシャルーが何か言いかけたのを、騎士様(ニアキン)がパンパンと手を打って遮った。

「私は魔石の代用でいいと感じている。ビアの案に賛成だ。」

「ニアキン、」

 驚いた顔で領主代行様が名を呼ぶ焦りっぷりに、事前に申し合わせていたわけではないことを言い出したのでは?と勘繰れてしまった。

「むしろ、こんな茶番、終わらせてしまってもよいとさえ感じている。だいたい、王都にいらっしゃる現当主である父上は昔から神事自体に批判的だった。聖堂から全く当家に関係のない竜人の娘を派遣させてまで続けなくてはいけないような行事であるのなら、いっそのこと、終わらせてしまった方がよいのではないかとも仰っていた。奇跡的に神事が無事に終わり湖が消えた今、もう神事に拘る必要も無くなったのではないかと私も考えている。このように終わってしまった神事の後始末をしなくてはならないのなら、もう後始末もしなくて済むよう、すべてから手を引いてもよいのではないだろうか。」

 朗々と淀みなく言ってニアキンはすっきりとした顔つきになり、「そう思いませんか、兄上、」と同意を求めていたりもする。

 神事の終わりに伴い再契約もしなくてもいいと言い出したのだと理解してしまうと、この土地に暮らしていない無関係なわたしとしても、はたして本当にそれでいいのかなと思えてきた。

「…ニアキン、ちょっといいですか?」

 面喰っているリコルテさんとラスタの兄弟、混乱した様子の領主代行様、自分の考えが採用されて当然とばかりに胸を張っているニアキンとを見ていると、おとなしく様子を見守るオリガとニヤニヤが止まらないシャルーとわたしは、いくら神事に関係したと言えどもつくづくこの土地にとっては部外者なのだと思えてきた。

 だからこそ、聞けることもある。

「再契約しないとなれば、これまで、この土地に魔力を戻そうと自分のすべてをかけてきた前水竜王様や(いと)()様、歴代の巫女様たちの努力はどうなるのですか? 水見の館の神官様だって、人生のすべてをかけて、神事の成功を願われてきたのではないのですか?」

「終わったことにあれこれと価値を見出すのはすべてが終わったからでいいと思わないかい? 現段階で言えるのは、あの神事もこの再契約という儀式も、とうに当家の手には負えない。再検討する余地があるという事実だけだ。当主家より花冠の乙女が出せない以上、これ以上の無関係な誰かの犠牲を出してまでして契約を維持する必要はないのではないかと思うが、違うかい?」

「当主家が望んでいないのなら、神事をお続けになる神官様の健康を最優先にされて神事の中止を提案されてもよかったのではないですか?」

 わたしの中にある疑問の答えは、領主代行様が握っている気がする。

「この者が申したことはこの者の考えだ。私は違う。」

 領主代行様は小さく咳払いをした。

「兄上?」

 咎めるような声色のニアキンと険しい顔の領主代行様とは、やはり考えている方向性が違うようだ。

「この土地から魔力が失われていった結果、弱い者に影響があったのを間近に見ている。父上や兄上の様に王都に暮らしの基盤がないからこそ、私にはこの地に魔力が蘇り領民たちが健やかに暮らせる日々が戻ってくるのを願うし、明日、明後日、その次と、この先に季節が巡るのを楽しみに待っている。今日の日があるのは、この街に住む者たちが耐えた日々が長かったのを知っているからこそ報われたと思っている。成果があると信じた結果だと、荷が降りてとても晴れ晴れした気分なのだ。必ず花冠の乙女を選出して、さらなる充実した日々を領民たちと分かち合えるのを信じているし、とても楽しみにしている。」

 領主代行様は言い切ると、わたしとニアキンを見て、「その者が的確であるのなら、デリーラル公領の領主家の代表として、私はあえてそれなるラスタという精霊を花冠の乙女に推薦しよう、」とはっきりと宣言した。

「兄上、」

「当家の言い分はこれまでだ。ニアキン、お前が花冠の乙女とならないのなら、これ以上は何も告げるな。」

 腰にある風砕の剣の柄を一撫でして、ニアキンは唇を噛んで俯いた。

 いくらニアキンが王都の父上の意見を披露しようと、この場での領主家の代表者はウォルキン様なのだとはっきり示されたのだから、従う他ないのだ。

「領主家の意見は告げた。守護精霊よ、いかがかな、」

「わかりました、」

 リコルテさんがラスタの腕をとって神殿へと歩き出したのを見て、わたしはいてもたってもいられなっていた。

「待って、」

「ビア、」

 腕を掴んで踏みとどまらせようとするニアキンは、俯いてわたしから視線を逸らしたまま首を振った。

「まだ他に方法があるかもしれません、地に魔力を返す魔道具があるのなら、地に魔力を与え続ける魔道具だって探せばあるかもしれません。」

「あったとしてもかなり重要度の高い魔道具だろうな。そんな貴重品を、どうやって手に入れるつもりなんだい、ビア、」

「それは…、」

 父さんを呼び出して父さんに頼めば捜索に協力してくれるかもしれないし、すでに手に入れているかもしれない。

「ないかもしれない魔道具を探すより、目の前にいる魔力を有する者を利用する方がよほど近道で、現実的ではないのかい?」

「でも…、」

 わたしは腕を振り払って、掴まれていた部分を擦る。

「ラスタはまだ、子供なんですよ?」

「見たままの姿が年齢ではないと、君自身が言ったのではないかな、ビア、」

 領主代行様は冷ややかに笑う。

「それでも…、」

 わたしは駆け出した。

「まだ時間、ありますよね、」

「待ちなさい、」

 追いかけてくるニアキンと領主代行様は、「行かせてやりなさい、」とか「決意を無駄にしてはいけない」と言う。

 わたしを説得すれば解決するとでも思っていそうだ。

「こんなやり方、間違っています。」

 ラスタとリコルテさんに追いついたのもあって、大声で、「行かないで、もう一度話し合いましょう、」とふたりの腕を掴んだ。

「ビア、」

 ラスタはあきれ顔で「往生際が悪いよ、ビア、」と言った。

「僕がビアをどうにかしないなんて、どうして考えないんだい? もう僕、五体満足なんだよ、」

「ラスタは卑怯なことなんかしないわ。だからお願い、もう少しだけ、」

「しつこいですね、」

 

 しゅん、と風が鳴る音がして、何かが目の前を過った。

 

 ヒト型の手の爪先だけをナイフのように尖らせたリコルテさんがわたしを睨んでいた。ラスタへと目を向けると、唇を噛んで、わたしの顔を何も言わずに見つめている。

「大丈夫ですよ、威嚇ですから、」

「リコルテさん、どうして、」

「次に攻撃してきた場合、こちらも容赦しないぞ、」

 一歩引いて腰を落とし、剣を構えたニアキンが警告する。わたしとしては、リコルテさんまでおかしくなってしまったとしか思えなかった。ラスタのお兄さんなのに、ラスタを生贄にすると決めてしまう時点で、別の方法を探したり粘ったりしないのかと思えてならなくて、歯がゆくて悔しい。

「ラスタを治療してくれたのは感謝しています。でも、ラスタの身代わりとなってくれないのに口出しをするのは、正直に言って迷惑です。」

「リコルテさん、」

「あなた方に言われるまでもなく、私たちはこの土地を守るために存在しています。花冠の乙女に家族がなってくれれば、私たちの家族がこの土地を守っていけます。ラスタの意志を受け入れようと思います。」

「そんな…、」

「ありがとう、もう、十分だから、」

「ラスタ、」

 諦めないでよ、そう言いかけたわたしを振り切って、ラスタもリコルテさんも振り返らずに神殿の方へと歩いて行ってしまう。

「ビア、お止しよ、」

「オリガ、」

 そっと手を伸ばすと飛びついてくれたオリガを抱きしめて、わたしはラスタに伝えたい言葉を飲み込む。

 家族の為とか、土地の為とか、自分の為にじゃない何かの為に犠牲になるのを良しとするなんて。助けてあげたい。力になりたい。

 でも、わたしには、わたしが身代わりになるとは言えない。

「ラスタを助けたいわたしは、欲張りなのかな、」

 違うと言って欲しいのに、オリガは何も語らない。

 諦めないわたしはズルいのかもね。

 顔を上げ、そっと心の中で呟いてみる。


 佇む神官の前まで進んだふたりが向かってお辞儀して、何かが光った。


 いきなり風が吹き抜けた。

 寒い、真冬の凍る風だ。


 ラスタが悲鳴を上げてあおむけに両手を伸ばして仰け反るのが見えた。


 ※ ※ ※


「ラスタ!」

 後先考えずにわたしは駆け出していた。

「ビア、」

 すぐ傍に、ニアキンと地を駆けるオリガ、シャルーも見える。

「今の、」

 走りつつ声をかけようとして、わたしは言葉を失う。

 まっすぐ先の、神殿へと向かう階段を上るのは先を行く神官に腕を掴まれたリコルテさんだ。リコルテさんは抵抗して捕まる腕を振り回していて、引き摺られているようにも見える。


 地から凍る手がいくつも現れ、ラスタの下半身を捕まえているようにしか見えなかった。動けなくなっているラスタは、どうにかこうにか起き上がろうと体を捻っているけれど足が仰け反った時に固まったままで、両腕を懸命に動かしてバランスを維持している様子はまるで溺れているようにも見る。


「ラスタ、」

 駆け寄ったわたしは、ラスタの上半身を抱きしめて、「今、助けてあげるからね、」というので精いっぱいだった。火属性が主軸ではないわたしが精一杯ラスタの凍る下半身に手を当てていても、じんわりとしか溶けていかない。

「ビア、ちょっとどいてくれないか、」

 風砕の剣を手にしたニアキンが神妙な面持ちで話しかけてきた。

「できる限りのことをしてみたい、少しだけ、体を離れてほしい。」

「ビア、」

 血の気のない青白い肌には白く氷粒が付着し涙まで凍ってしまっているラスタは懸命に顔を振っていて、言葉にはできなくても風砕の剣の効果を使う作業を嫌がっているように見えた。

「大丈夫、何かあったらわたしが治すから、任せて、」

 魔力は全回復してないけれど、まだイヤリングがある。オリガは消えないはずだ。

「ビア、」

 ニアキンが仮に剣の名手だとしても、ラスタは信じきれないみたいだ。

 こんな時は火属性の魔法使いに頼りたくなる。

「閣下なら、」

 呟いて、わたしは後退りした。

ありがとうございました。

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