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日常日記  作者: 七宝しゃこ
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お祭りの市場のお手伝い

今日は、時々ボランティアに行っているお店が月一、別の場所の市場に出品するのでお手伝いに行った。

売られているものは、他のお店は柑橘の詰め放題や近くの海で取れた、出汁用のいりこやアジなどの一夜干し、そして、この時期だけ、フリーマーケットと言うよりもハンドメイドのフリマも併設されていた。


ブースに到着するともうすでに店を開けているところが多かった。

しかし、ブースをまとめるオーナーがまだ来ていない。

だが、持ってきた荷物を置いてあった折り畳みの机を組み立て準備を始めることにした。

そうすると、一人の方が来て、


「あれ?オーナーは?」

「いえ、来られていないんです。まずは準備だけしておこうと思って……」

「はぁ、刹那さんは準備して並べるだけにしてるんやね……」


と感心される。


「いえ、もう、どう見えるか、見てもらえるかだと思って……でも、今回はどうでしょう?私は普通の朝市のお手伝いはしてますが……」

「今回は一年に一回のこの地域のお祭りだから、お客さんが来るよ?多分」

「それならいいんですが。預かったのに売れなかったらお姉さん残念がりますね~」

「あ、オーナー来たよ」


長いテーブルを三等分して、並べていく。

山羊革の、一時期流行したふくろうや蛙のコインケース等を並べていくのだが、ぶたさんと熊顔のコインケースがあり、驚く。


「あれ?フクロウは多かったですけど、熊さん初めて見ました~‼」

「昔はこの小さいのだったらもう少し安かったけれど、最近は価格高騰よ。まぁ、この小さいコインケースは324円。前に流行したのは、432円」

「あ、ほんとですね。昔より高いです。でも、熊さん……そんなにお金は入らないけれど、可愛いですね~。売れるといいですね」


言いながら声を出す。


「いらっしゃいませ~‼」


すると、通っていたお客さんは振り返る。

他のお店の店員さんよりもハイトーンボイス。

しかも、お向かいのお家の方が、玄関から飛び出てきた。


「そ、そんなに大きい声ですか?一応、喉痛めるの嫌なので、腹筋使ってるんですけど……」


オーナーともう一人のお姉さんと呼んでいる方に聞くと、


「いやぁ~他は目玉の商品があったりするから、逆に声を出してくれるほうが助かるわ~」

「自分の担当の商品だけじゃなく、私たちの商品も言ってくれるから、でも、喉大丈夫?」

「いえ、喉の声じゃないので……前の時も歌っていたときの声の応用ですね」

「器用な声やねぇ」

「いえ、もうちょっと低く、声が小さければいいんですが……これでも一応ストッパーはずしてないんですよ」


頬をかく。


「はずしたらどうなるの?」

「多分、ここの一帯に『緊急情報~‼』って出せますよ、きっと」

「あはは、売り物の名前とか言ってちょうだいよ」


と和気あいあいと話しながらお店を覗くお客さんと話していく。

時々抜けて別のお店を覗くと、おちょこが1つ、1円で売られていた。

一合徳利は10円だったが、お酒を飲むのではなく、何か絵柄が面白かったので柄違いのおちょこを5つ購入する。


そして戻るときに別のお店で、かぎ針編みの小鳥のぬいぐるみが大きい子が二羽、小さい子が1羽並んでいた。

小さい子が可愛かったので、じっと見ていたものの、時間もないしと戻った。


そして、途中で忙しいオーナーは帰り、お姉さんと二人で声をかけた。

10時から16時まで。

途中に他の方もきたので、交代ではあったものの色々とお客さんと話をしたり、他のお店をもう一度覗きにいったりと楽しんだ。

16時になると片付け、お姉さんと別れて帰ろうとすると、雨がぽつぽつしはじめた。


「市場が終わるの待っててくれたのかな?」


と呟きながら帰った。


家に帰り、おちょこを並べ、休憩のときに小さい小鳥を購入したので、飾った。


「おちょこ5円~、小鳥さん400円~。頑張ったで賞だね」


言いながら小鳥の頭を撫でた。


「今日は、いい日だったな~。みなさんのが売れて良かった~楽しかった」


腰痛は酷くなったが、楽しかった。

家に引きこもるよりも、自分が少しずつ外に出ていけるようになれたら……と思ったのだった。

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