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日常日記  作者: 七宝しゃこ
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キツネとタヌキはどっちが強い?

四国には狐がいない。


昔話にそうあった。

四国のタヌキたちが、キツネを追い出したのだと言う。


愛媛県の県庁所在地にも、有名な『お袖ダヌキ大明神』が県庁と市役所と城山公園の間に祀られている。

お袖ダヌキと言うことで女性のタヌキさんである。


でも、四国の山には狐がいる。

やはり山の多い四国からは追い出せなかったらしい。

と、いい伝えと現状を冗談で話すのはやめにしよう。




今日は、病院の予約時間が少し余裕があったので、日頃のご挨拶を兼ねて、幾つかの神社を回れるように散歩しつつ、神社のなかには入らず、鳥居の前で挨拶をしていた。


行きは、小さいお社なども挨拶をして、『美人地蔵』と言うお地蔵さまを見つけ、


「『お地蔵さまに祈れば美人になれる』やって……顔は諦めたけん、心の美しい人になれたらええのになぁ……この根性悪な性格は嫌やなぁ……兄貴達には怖くて会えんし……病気もようなったらええのに……」


と思いつつ、挨拶をした。




そして病院から帰る道を行きとは変更して帰っていった。

途中に金刀比羅神社があり、頭を下げ歩いていくと幾つも小さいお社がありそれぞれ頭を下げると、もう少しで家につくと思っていたところ、赤い鳥居が目に入り一瞬立ち止まった。


他の神社は狛犬さまがいるが、ここにいるのはおきつねさんである。

実は、他の神社に行くことはあるのだが、何故か、このお稲荷さんに行ったことはなかった。


地域には出雲大社、厳島神社などの分社もあるのだが、ここには何故か威圧感があって気後れしていた。

もしかしたら、来ないのを怒っていたのかも……と、おきつねさんを見上げ、決意する。

お参りに行こう。


と、鳥居を潜り急な階段を登って、チラチラと両側を見ると、一瞬自分がどこにご挨拶に来たのか解らなくなった。


稲荷神社……お稲荷さん……安倍晴明さんのお母さんは……。


グルグルと頭のなかが混乱する。

何故なら右手にいたのは、身長よりも高いタヌキだったのだ‼


ちょっと待て?

ここは稲荷神社。

タヌキ?

何でタヌキ?


信楽焼のタヌキさんそっくりな、大きなお腹の石を彫ったタヌキである。

呆然と見上げていたものの一応奥にとギクシャク入っていくと、奥にはいるための通過する建物のなかに、信楽焼のタヌキさんが幾つも安置されていて、その横に、


『お袖ダヌキ大明神』


とあった‼


え、ちょっと待って……。

私は稲荷神社に来たはずなのに?


と考えていたものの、もう考えるのを放置し、神社の拝礼をする。

そして奥にはいっていくと、こちらも大小様々なおきつねさんの置物が並べられたお社があり、ホッとするのと、おきつねさんの眼差しにおののく。


やっぱりタヌキにそっくりだからか?

痩せてくれば良かったか?

それとも……。


引き返そうとも思ったが、我慢して、拝礼をした後、顔をあげると、何故か恐怖心はなくなり、安心した気持ちになった。


そして、来た道を戻り、鳥居を潜って、家まで帰っていった。




キツネとタヌキの勝負は、結局わからないまま……それよりも、私が負けたのでキツネが勝ったようである。


でも、お袖ダヌキ大明神が、あのお社に安置されている意味は解らなかった。

早目に調べてみようと思う。

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