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日常日記  作者: 七宝しゃこ
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第十五話:私の本心

私は強くあろうと思う

優しくあろうと願う

賢くあろうと願う


これが全く果たされていないのは

未熟だからだと信じた




強くなれてなく

優しくなれてなく

賢くなれてなく


私はただ無知な

口先だけのコウモリのまま




今日は病院で順番を待っている


一番最初の空っぽな待合室

楽なところにと

壁にベッタリ張り付くのもと

心もち間を明けて座っていたら


次に来たおばさんがそこに座った




しかも他にも席があると言うのに


「暑い、暑い」


と真横でバタバタ団扇うちわであおぐ

暑いのならと離れようとすると


「かまんよ。気にせんとって」


と言われた




いや

私が構う


何故

誰もいない広い待合室に並んで座る

しかも第二待合室もあるのに


対人恐怖症の上に

ストレスで頭皮から足の裏まで汗が吹き出る


気持ちが悪い

座っているのにめまいがする


横では団扇をあおぐ忙しない音

おばさんは良く喋る上に


だんだん増えてくる人




反対側に女性が腰かけた


するとベンチにの隅に荷物を置くと

荷物と私の間に横になった


人が4人は余裕で座れる空間に

一人がゴロリ


「ごめんね。調子悪いのよ」




チャンス‼


「中の看護師さんに……」


言いかけ立ち上がろうとすると


「大丈夫。来たのが疲れたのよ」

「そうよねぇ、これだけ暑いんだもの」

「そうなんですよ。エアコンが苦手で」

「ここのは余り効いていないわね」

「そうなんですよ。楽で家でいる時みたいに気楽で」


私を間にして世間話を始めた




何でこうなった

私は病院に診察と薬を貰いに来ただけで

これまで溜まっているストレスと

イライラを増やしに来た訳ではないのに


これ以上ストレスが増えて

イライラが見知らぬおばさんたちに

ぶつけてしまっては

この七宝しっぽうしゃこ

墓場まで恥を持っていかなくては行かなくなる


それに次第に気力までいでくるような

のどかな会話が続く




あぁ

来るんじゃなかった


何で両側で大声の世間話

ついでに


「ねぇ?あなたもそう思うでしょう?」

「家の窓を開けて、網戸にして寝るのよ」

「暗くしたら大丈夫ですもんね」

「そうそう、盗られるものなんてないし」

「家族がいますしね、ねぇ?」




って

こっちに振る?


もういい

疲れた

帰る……


立ち上がろうとした時に看護師さんが来た


「目が死んでいた」


と後で言われたけど

死ぬどころか

帰って睡眠導入剤を飲んでふて寝するよ


「七宝さんこっちに」


先生に呼ばれるのを待つ

待ち合いベンチに座らせてもらう




もう疲れた

先生に何を言ったか覚えていない

薬だけは貰って頭がズキズキより

ゴンゴン鐘が鳴ってる感じ


フラフラ帰るとそのまま布団にダイブ

頭痛薬を飲もうか迷い熱を測ると


『38.6』


頭痛じゃないじゃん……熱じゃん




でもこのまま終わらない

午後からの予約の病院で電気治療だ




電車を乗り継いでヘロヘロ行くと

看護師さんが


「な、何?七宝さん首が腫れてる‼」

「顔も真っ赤‼」

「何があったの?」


治療無しでベッドで点滴

金曜日まで大人しくしておくこと




強くないじゃん

優しくないじゃん

賢くないじゃん


ただの病人








病気を公表しているけど

こんなに情けない

恥ずかしい事なんてない


毎日泣いてばかり


もうなにもかも考えたくない

何もしたくない

過食に走るから

ダイエットしたいと思っても

もう全身の節々痛くて堪らない

何もいいことない


こんなにならないように

心を大事にしてください


自分だけでなく

相手の心を気にかけてください


もう疲れた……

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