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日常日記  作者: 七宝しゃこ
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第一話

今日は、根ぐされが起こっていたらと思い、多肉植物の植え替えをを始めていた。


しかし、三段棚の一番下の棚と、苗のタッパーを成長していたら小さい鉢にと植え替えていたのだが、驚いたのは、一番下の棚の飾り鉢に水が溜まり、根腐れ寸前。


底に穴を開けていても、梅雨のため上から次々と雨が降るので、土が保水してしまい危機的状況だった。


慌てて、新聞紙を広げ、苗を一つ一つ丁寧に分けて、土を広げた。


そして先日作っていた砂などを混ぜて作っていた自己流の多肉植物の土を混ぜていき、せっせと大きくなった苗を小さい鉢に植え替え、まだ根っ子だけ、もしくはまだ成長中の苗は苗の養育用のタッパーに植え直した。

二段目にと手を伸ばし、半分は何とか出来たのだが、


「駄目だ……頭が痛い‼」


天気が不安定で頭がガンガンする。

吐き気もするので、そのまま部屋に戻る。


冷たい水をぐいっと一杯あおり、そのままぐったりと布団に倒れ込む。




あぁ、悔しい。

どうしてここで動けないのだろう。

耳鳴りに、自分の意識は取り残され、体と頭脳とがバラバラ……。

自分は続きを済ませたいのに、そのまま意識は遮断される。

もしくは動いているようで、意識が飛んでいることもある。




「あ、薬飲み忘れた」


慌てて薬を取りに立ち上がるがよろめく。


あぁ、情けない。


泣けてくると、ベランダ側から雨音がする。

干していた洗濯物が雨に濡れている。


踏んだり蹴ったりだと思いつつ、ベランダに出ると、思ったより濡れておらず、しまいこみ風呂場にぶら下げ、乾燥ボタンを押した。

戻りつつ薬を取って飲んだあとしゃがみこむ。


昔も、今でも情けないと悔しいと思うときがある。

でも、今のまま、これが今の自分なのだ。


ようやく認められるようになった。

私は女で、年齢を経た。

知識としてかネタレベルか、情報を集めるのが大好きである。

ただ普通のオバさん。


年を取っても良いのだが、それが役に立つようになりたい。

いつか、元気になれたら、部屋の模様替えをしよう。

まずは、安静だ……

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