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風の民〜『リバー』  作者: 橘みかん
はじまり
6/15

〜術師の戦い〜

パリスを救おうと向かうツィリーとイリの前についに敵があらわれた。

しばらくは何事もなかったがしばらくするとツィリーが止まった。

マリアの耳がピクと動き、足を落ちつかねげに動かす。

イノの耳にもブーンという音が聞こえてきた。

「虫を操る魔術師か。くるぞ気をつけろ俺は下、イノは上だ。

黒い大群が上からしたからわきあがる。

「仕方ない火風烈火。」

炎が下からわきあがる。

「火雷。うわ、冷氷!」

マリアの風のパワーで炎が強くなりあわてて防御する。

「イリやりすぎだ森が焼ける。風水!」

火が沈下した後に落ちてる残骸を手に取る。

「敵は技術者もいますね。近くに気配はありません。」

近づいていたパリスの気も消えていた。

「地下水路に逃げれたようだ。よしイリ進んでみよう。気配を消しているかも知れない。」

マリアの首を軽くたたいて落ちつかせる。

「ツィリー様、イリ様もご無事でしたか。」

茶色マントをかぶった少年がとつじょ現れる。

「ノクターンか、敵はこの周辺にはいないのか?」

ツィリーが聞くと少年は頭をあげる。

「ここから右手の道にいましたがヒディー様が追い払ってからは黒い頭巾をかぶった魔術師か見ておりません。カルーアなど術に優れているものが反撃したのですが歯が立たず苦戦しております。パリス様は水路にお逃げになりました。」

ノクターンの言葉にツィリーは少し考え。

「カルーアの応戦に向かおう。案内してくれ。」

ハッと返事をする。


枝をなぎ倒しながら進むとどす黒い気が湧いてくる。

「イリはノクターンと向かってくれ私は上から行く。」

牙龍を飛ばしてツィリーが去る。

大量の虫の大群が押し寄せる。

「マリア、力をかしてくれ。風火飛!」

炎と風で大群を追い払う。

腰の長剣を抜き進むと苦戦しているカルーア達が見えた。

「やつはたぶん、技術も操れるもとを探らなければ。」

相手に意識を向ける。

「気使いかこざかしい。」

カルーアが作り出した風でマントが破れると黒髪に土気いろした術師のかおが現れる。

マリアから飛び降りる。

「マリア、守りは頼むぞ。」

一声なくとまわりの木々を激しく揺らすほどの霧と風がたつ。

「ちっペガサスかまあいいその力吸い取って死体に変えてやるわ。」

術師の額から黒いツタのような煙がたつ。

「そうはさせるか。地風氷!」

氷の壁が術師じたいのツタを飛ばしツタが術師をおそう。

バラバラとイリ目掛けて黒い塊がふってくる。

それは爆発する。

イリは肩に痛みを感じたがそのまま敵に向かう。

「地の力を持つものよ我に力をあたえたまえ。いでよ土の精。」

ボコボコと土の塊が舞い上がり黒いかたまりとぶつかり会う。

「くらえ龍雷。」

剣をふりかざすのと同時に上から何か魔術師に降りそそぐ。

「おのれえ。」

術師の体から激しく蒸気のような黒い気が噴き出す。

「ジュピターいくぞ。くらえ牙龍の牙だ。」

イリの剣と同時に銀色の牙が敵を貫く。

「クッまさかこんな龍がいるとはまあよい。ヤミこれをもっていけ。」

光の塊を宙に投げると黒い影がはしった。

それと同時にジュピターが墜落する。

「いい気が取れた。全部とれなかったのはおしいが。」

術師が手をあげると全身が燃える。

「我がはいと共にみちずれだ。ペガサスの勇者。」

炎に巻き上がるすんぜんでジュピターの背に乗りイリは逃げた。

「イリ、だいじょうぶか?」

スィーラが腕を割いて切られた肩に巻いてくれる。

「ああ間一髪だった。ありがとうスィー。」

黒くなった大地に降りる。

「あのやろうジュピターの気をもっていきやがった。」

相棒の体をなでる。

「だいじょうぶか?」

「ああこれぐらいならネオスの風龍の血を引くこいつは回復するさ。」

マリアのもとに行くとヒザをおっている。

「お前、もう魔術はむりだな。がんばったな。」

鼻面を抱きしめてやる。

「ありがとうございます。イリさま、スィー様だいじょうぶ気を失っただけです。」

ぐったりしたカルーアを背負い傷だらけのノクターンが頭をさげる。

「恐ろしいてきだ。魔術師の力もうばうとわ。」

カルーアの額に手をかざしていたスィーラがつぶやく。

「みな無事か?」

ツィリーが降りてくる。

「魔力を取られましたが無事です。その少年の癒しはだいじょうぶか?」

「ハイ、だいじょうぶです。幸いここは郷に近いのでこいつがチビで助かった。仲間がなにかあればまた報告に来ると思います。俺はいちど郷に戻ります。郷のほうは敵が手を引いたそうなので一人でだいじょうぶです。水の加護が守らんことを。」

ノクターンが胸に手をあてる。

「きは抜くなよ、敵に術師がまだいるかも知れない。先ほどの鳥もきになる。」

ツィリーがマリアに癒しをかけながらいう。

「鳥のほうは翔がおっています。では。」

ボロボロと思えない速さでノクターンが去って行く。

「スィーラ追いついたのか、報告はここだと『青の池』についてからきこう。魔力の回復はむりだがマリアもだいじょうぶそうだ。私もイリも力を使ったから休まなくてわ。」

気をぬいたせいかめまいがする久しぶりに強い力を使ったからだろう。

「激戦になるならジュリを連れてくるべきだったな。ジュピターは飛べそうか?」

「だいじょうぶです。」

先ほどまでの激しさはなくなりいつもの穏やかなジュピターにスィーラは乗る。

一同は黒く荒れた空間を後にした。

突然、大地が激しくゆれツィリーとイリは慌てて開けた所に避難した。

「大地が怒りに満ちている。イリありがとう。」

落ちてきた木をなぎはらう。

「オークが騒いでますね。」

シィーラがジュピターをなだめたがらつぶやく。

イリの耳にも高い獣の声がかすかに聞こえる。

「スィー、皆の無事を確認してくれ。少しおさまった、『青の池』に向かおう。」

倒れた木々をマリアは軽々と乗り越えて行く。

まだ大地は震えている。

黒い影が横から飛び出した。

ゲンゾウだ。

「良かった無事だったか。」

赤いタテガミがゆれる。

黒いしなやかな体でジャンプしてまた茂みに消えた。




パリスの安全を確認したツィリーとジュリはスィーラと合流し『青の池』に向かう。

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