ジュリの災難
戦いに向かうためいきよいよく出発してしたジュリだが
ジュリは元は今は割れて砕けてしまった『マホロボ』の地で闇戦いの戦士として育った。
癒やしやら気を操るのは苦手だが戦いには自信がある。
戦闘訓練しか受けてない腰抜けとは俺は違うさ。
みょうな声が聞こえたきがしてふと足を止めた。
「なんだ?なんで赤ん坊の声がするんだ?」
隊列の中からマントをスッポリかぶった戦士が他の戦士に寄り添われ進み出た。
「ジュリ様、一大事でございます。なんとユン様がついてきていたとは。」
戦士の言葉にジュリがかたまる。
そしてマントをとった顔をみてため息つく。
そこにはなきじゃくる赤ん坊を背負ったユンがいた。
「ごめんなさい、迷惑なのはわかっていたのだけど……」
「お前はわー。カシス先に行ってくれ、お前は戦い方わかっているだろうから他のやつに指示を出してくれ。」
ジュリと同じ闇戦いの戦士だったカシスに隊を任せ先に行かせる。
「とにかく、馬から降りてここに座ってルーナのめんどう見てやれ。」
レッドから降りて適当に座れそうな岩にマントをひく。
オドオドしながらユンは馬から降りる。
馬に乗るのが得意じゃないユンが馬に乗るとはそうとう姫ごとくナオが心配だったのだろう。
「まったく、よくツィリー様にさとられなかったなてこいつか。」
ユンのマントの裏にはリラの花とサシャの花が大量についていた。
どうやらネオスからきた魔術師の気消しの技をかけていたらしい。
「鳥の乙女達が大量の敵がせめてきたってきいて、いてもたっても入れなくて牙龍に乗って一人で行こうかと思ったんだけど牙龍に乗れなくて。」
それでもあきらめつかず出陣をみてついてきたようだ。
赤ん坊に巻いていた大量の布をとるだけでも大変そうだ。
「まったく、こんなに巻いたらちっそくして死んじまうだろうが。」
あきれるやら感心するやらでジュリは頭を抱えそばで湧き出ていた水に頭をつっこんだ。
「ごめんなさい。」
なきじゃくるルーナを抱き上げお乳を与える。
「ああもう。」
あわてて上着を脱いでユンにかける。
むき出しの上半身にあたる風がここちいい。
さてどうするか。
『ここなら悪いものもこなさそうだってリラの若木がこんなにあるしサシャもあるから。』
前にナオが隠れるために入った洞窟を思い出した。
あそこて確か『気の谷』の近くだよな。
とにかくあそこに避難させてスィーラが来たら相談するか。
「落ちついたか?」
お乳をのんで当て布を変えてもらったルーナはスヤスヤ眠っている。
「スィーラが来たら『気の谷』まで送ってもらうからとにかくついてこい。お前は好きなとこに行きな。」
ユンを乗せてきた馬を自由にしてやる。
おそらく隊の馬たちのとこに行くだろう。
レッドにユンをのせ上着を帯にしっかりユンを固定してから飛び乗る。
まったく、ツィリー様にばれたら大目玉だぜ。
むき出しの上半身にマントを通して風が吹き抜ける。
「臭い、男臭する。」
ユンがつぶやいた一言に軽くゲンコツくらわせる。
「しょうがねえだろうが。悠長に湯浴みなんて出来ねえだから。」
肩をすくめるユンをしっかり前に抱きしめるように山をかけ下った。
なんと、ツィリーの妻、ユンがついてきてしまった。
厄介なお荷物かかえてしまったジュリ、とにかく安全な場所にと出発した。