もやの向こうの艦隊
『ラピス』を出発したツィリー達はリバーに近づく巨大な艦隊とでくわした。
銀色の光を放ちながら敵の艦隊がはるか遠くに見えた。
モヤがかかってても見える。
「通過しました。なんでしょうあれは、まるでサイエンスシティーの建物ごと飛ばしたような乗り物ですね。ンッあれはスター姫、危ないかも俺は援護してきますだいじょうぶ、ジュピターがいれば術はきれません。」
スィーラがジュピターから降りて空間を飛んで行く。
「きをつけて、スィー、先に『リバー』に行っているぞ。」
ツィリーの声に一同はリバーに向かう。
「フジに降りましょう。そこから様子をまず見ましょう。」
イリの言葉にポッコリヘソのようにでているフジと名付けられた『リバー』で一番高い山の山頂に一同はおりたつ。
「ジュピターありがとう。ここからはシールドがなくてもだいじょうぶだ。」
少し冷え込むみんなマントをとりだし羽織る。
「ここからじゃモヤがじゃまだな。」
山頂の上にはウニバルゾの薄紫色の空が広がっている。
そして下には青みがかった『リバー』どくとくのモヤがかかっている。
「よし準備が終わったら下って『髭の滝』の丘まで行こう。」
ツィリーの言葉で馬組は馬たちに皮を巻きつけ乗っけていた荷物をおのおの背負う。
『風の民』は馬に蔵はつけないなめした皮を巻くだけだ。
「レッド落ちつけヨシヨシ。」
ジュリの馬レッドはこの地に住むオッドアイの黒い馬と『風の民』の赤馬との混血だ。 なにか異変を感じてるのか落ちつきない。
イリの馬、マリアも落ちつか投げに首をふっている。
「悪い気が満ちてるからだろうな。ゲンゾウは無事かな。」
マリアはイリの馬ではない『ラピス』に残ったシンから借りた馬だ。
イリの相棒はタイガーと異世界の聖獣との混血、ゲンゾウだ。
ミィスリルに近すぎる『ラピス』に連れて行くよりはと置いてきたのだ。
「イリ、自由きままに歩かせとくと落馬するぞ。」
先を行く我龍たちなみに足が速く他の赤馬達と違い氷の岩も走るマリアは自由きままだ。
「おっと気をつけてくれよマリアそんなに飛んだら落ちるだろうが。」
高い岩でもジャンプする。
そして騎馬隊の中では早くツィリー達に追いつきゴーゴーと氷を砕き流れ落ちる岩の上にいった。
スィーラを置いて一同は『リバー』に向かった。